プロセスチーズが体に悪い・危険と言われる理由は?添加物など徹底調査!

プロセスチーズが危険で体に悪いと言われている理由を知っていますか?ナチュラルチーズとの違いが気になりますよね。今回は、〈リン・添加物〉などプロセスチーズが危険で体に悪いと言われている理由を紹介します。プロセスチーズの栄養や期待できる効果や安全な市販のナチュラルチーズも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. プロセスチーズは危険で体に悪いって本当?
  2. まずはプロセスチーズとナチュラルチーズの違いを抑えよう
  3. プロセスチーズが体に悪い・危険と言われている理由は?
  4. ①カラギーナン
  5. ②PH調整剤が有益な細菌を殺す
  6. ③乳化剤に含まれるリン酸塩
  7. ただしプロセスチーズの食べ過ぎでリン酸塩の過剰摂取になるとは考えにくい
  8. プロセスチーズの栄養や期待できる効果は?
  9. プロセスチーズが体に悪いと感じる人向けの市販の安全なナチュラルチーズを紹介!
  10. ①イタリア産 無添加モッツァレラチーズ
  11. ②北海道クレイル カマンベール・ロワレ
  12. ③チェスコ ジェラール ブルーチーズ
  13. プロセスチーズが危険で体に悪いと言われている理由を抑えよう

プロセスチーズは危険で体に悪いって本当?

チーズは私たちの食事はもちろん、おやつやお酒のおつまみなど、生活のあらゆる場面に登場し、私たちの食に深い関わりがあります。一部のチーズに含まれている成分は体に悪いという説がありますが、それは本当なのか、こちらの記事で解説します。

まずはプロセスチーズとナチュラルチーズの違いを抑えよう

ナチュラルチーズは乳牛や水牛、ヤギなどの乳を乳酸菌や酵素の働きで発酵、熟成させて作ります。発酵、熟成する間に味わいや食感が変化するのが、ナチュラルチーズの特徴です。製造方法や生産地の自然環境によっても味わいが異なってくるので、ナチュラルチーズは世界中に1000種類以上あると言われています。

プロセスチーズには、日本でもおなじみのスライスチーズや6Pチーズ、キャンディーチーズなどがあります。プロセスチーズの原料は、上記のようにして作られたナチュラルチーズです。1種類から数種類のナチュラルチーズを高温で溶かし、型に入れて冷やし固めて製造します。

ナチュラルチーズを加熱しているので、プロセスチーズは製造過程で殺菌されています。また乳化剤などの食品添加物を加えて品質を安定させているので、味わいが変化することはなく、比較的長期間の保存が可能です。ナチュラルチーズよりも価格が安いので、気軽に食べられる親しみやすいチーズです。(※1)

(*ナチュラルチーズとプロセスチーズの違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

ナチュラルチーズとプロセスチーズの違いとは?栄養や製造方法など比較して紹介!

プロセスチーズが体に悪い・危険と言われている理由は?

プロセスチーズとはナチュラルチーズを原料とし安定した品質を保ち、比較的長期間の保存が可能なチーズです。このプロセスチーズに含まれている成分が体に悪いという説がありますが、ここからはその理由や真偽を解説します。

①カラギーナン

カラギーナンを摂取し過ぎると、このような症状があらわれる場合があります。

・胃潰瘍
・潰瘍性大腸炎
・がん


カラギーナンは、紅藻類という海藻から抽出して作られる成分です。カラギーナンは原材料表示では「安定剤」(増粘多糖類)という名称で表示されおり、食品添加物のひとつに分類されます。カラギーナンを過剰摂取すると現れる上記のような症状は、動物実験によって明らかになりました。

しかしカラギーナンは海藻から抽出される成分であるように、もともと自然界に存在している物質です。人間であれば相当な量を摂取しない限りは、このような症状があらわれることはないので、プロセスチーズを適量食べる程度では、健康への危険を心配することはありません。

②PH調整剤が有益な細菌を殺す

pH調整剤とは、食品のpHを適正範囲にすることで好ましい食味を保ち、微生物や細菌の増殖を防ぐために使用される食品添加物です。乳酸やコハク酸、クエン酸などの成分がpH調整剤として使われますが、原材料表示には一括してpH調整剤と記されています。

pH調整剤によって酸性となったプロセスチーズを食べることで、体の中の有益な菌も殺してしまう、と考えている人もいますが、そのようなことはありません。そもそも食べ物は体の中に入ると、胃でpH1の強酸性である胃酸にさらされます。その胃を通って腸までたどり着いた菌が腸内細菌となるので、pHは5〜6程度のプロセスチーズでは何の影響もありません。(※2、3)

③乳化剤に含まれるリン酸塩

リン酸塩を摂取し過ぎると、このような疾患にかかる場合があります。

・骨粗しょう症
・腎臓疾患
・生活習慣病

プロセスチーズにおいてリン酸塩は、品質を安定させる乳化剤として使われている食品添加物です。リン酸は人間の体中で、カルシウムと結合して骨を形成している成分です。しかしリン酸を過剰摂取するとカルシウムの吸収が妨げられ、骨の疾患を招いてしまいます。

リン酸塩を長期間にわたって過剰摂取した場合に危惧されるのは、腎機能の低下です。リン酸塩はミネラルと結合して体外へ排出されるので、体内のミネラルのバランスが崩れることから、生活習慣病を引き起こす危険性もあります。(※4、5、6)

ただしプロセスチーズの食べ過ぎでリン酸塩の過剰摂取になるとは考えにくい

乳化剤として使われるリン酸塩には、健康上の問題を引き起こすリスクがあります。しかし通常の量のプロセスチーズを食べる分であれば、ほとんど危険はありません。

チーズ公正取引協議会では動物実験をもとに、人間におけるリンの最大耐容一日摂取量を70mg/kg体重/日と定めています。体重66kgの人であれば、リンの最大耐容一日摂取量は約4.6gです。プロセスチーズ100gに含まれるリン酸塩の量は730mgなので、1日に約633g以上食べるとリンの過剰摂取となります。

実際に633g以上のプロセスチーズを一日に食べることはないので、プロセスチーズによって乳化剤中のリン酸塩を摂り過ぎることはありません。とはいえ食べ過ぎは体に良いとは言えないので、適正量を守って食べるようにしましょう。(※7)

プロセスチーズの栄養や期待できる効果は?

プロセスチーズに含まれている栄養素には、このようなものがあります。

・たんぱく質
・脂質
・ミネラル
・ビタミン

プロセスチーズは乳を原料としたナチュラルチーズから作られるため、乳に含まれる栄養素が凝縮されています。特にプロセスチーズに含まれているたんぱく質は良質で、各種アミノ酸がバランスよく含まれています。運動と合わせてチーズを摂取することでより筋肉量が高まり、基礎代謝がアップするので、効率のよいダイエットにおすすめの食品です。

プロセスチーズに含まれるミネラルの代表は、カルシウムです。チーズに含まれるカルシウムは、小魚などのカルシウムより効率よく身体に吸収されるので、歯や骨が作られている子どものおやつや、高齢者の骨粗しょう症予防に最適です。プロセスチーズには、皮膚や粘膜を健やかに保つビタミンAや、体の成長や回復を促進するビタミンB2も含まれています。(※8、9、10、11、12、13)

(*チーズのダイエット効果について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

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