パンガシウスが体に悪いと言われる理由は?妊娠中は避けるべき?

パンガシウスが体に悪いと言われている理由を知っていますか?最近コストコや業務スーパーで見かけますよね。今回は、パンガシウスが体に悪いと言われている理由や妊娠中に食べるのはどうかなどを紹介します。パンガシウスの栄養素も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. パンガシウスは体に悪いって本当?
  2. そもそもパンガシウスとは?
  3. パンガシウスが体に悪いと言われる理由は?
  4. ①パンガシウスに高濃度の水銀の可能性
  5. ②パンガシウスのエサに化学添加物が使われている
  6. ちなみにパンガシウス以外にも気を付けるべき魚はある
  7. パンガシウスを食べる時の注意点はある?
  8. ①妊娠中は特に食べる量に気をつけよう
  9. ②切り身での購入はなるべく避けよう
  10. パンガシウスは食べ過ぎなければ体に悪いわけではない

パンガシウスは体に悪いって本当?

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%82%B9%E7%A7%91

コストコや業務スーパーなどでは、パンガシウスと呼ばれる魚の切り身が売られています。パンガシウスは体に悪いといった説がありますが、本当なのでしょうか。まずはじめに、パンガシウスの正体と栄養素や効能について解説します。

そもそもパンガシウスとは?

パンガシウスの正式名称はバサで、ナマズ目に分類される淡水魚の一種です。パンガシウスに含まれる主な栄養素は、以下の通りです。

・マグネシウム
・カルシウム
・カリウム
・タンパク質
・ビタミンA
・ビタミンB1

パンガシウスはベトナムやカンボジアなどで養殖され、冷凍後に日本へと輸入されています。臭みが少なく淡白な味わいの白身魚で、最近ではうなぎの代用品として蒲焼きに調理されることもあります。パンガシウスはマグネシウムなどのミネラルやビタミン、タンパク質などが豊富に含まれる、栄養価の高い魚です。

マグネシウムは筋肉の収縮を促す働きがあり、カルシウムは歯や骨の構成成分となり、カリウムは体内の余分な塩分を排出してむくみの解消に役立つ栄養素です。タンパク質は筋肉の構成成分となるほか基礎代謝を向上させる作用をもち、ビタミンAは皮膚や粘膜を健康に保ち、ビタミンB1は疲労を回復する働きがあります。(※1、2、3、4、5、6、7)

(*パンガシウスについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

コストコの白身魚「パンガシウス」とは?味はまずい?カロリー・栄養やレシピなども紹介!

パンガシウスが体に悪いと言われる理由は?

出典: @mukokyuuuuuu

パンガシウスが体に悪いと言われるのは、なぜなのでしょうか。ここでは、パンガシウスの危険性や食べることで懸念される体への悪影響について解説します。

①パンガシウスに高濃度の水銀の可能性

パンガシウスには、高濃度の水銀が含まれている可能性があります。日本生協連は魚介類・鯨類の水銀についてのQ&Aの項目で、水銀の危険性について以下のように回答しています。

水銀は水俣病*1の原因物質として知られる有害重金属で、特にメチル水銀などの有機水銀は中枢神経に障害を起こします。メチル水銀は胎盤を通して胎児に移行しやすく、胎児は水銀への感受性が高いために、妊婦がメチル水銀を摂取すると胎児の中枢神経系(脳)の発達への影響が懸念されます。

スペインの化学チームの実験によると、パンガシウスの複数のサンプルから検出された水銀の含有量が、ヨーロッパで定められた最大許容濃度を超えていることが明らかになりました。研究チームは、最大許容濃度を超える水銀を継続的に摂取すると健康を害する恐れがあるとして、パンガシウスではなく他の魚を食べることを推奨しています。

パンガシウスはベトナムのメコン川や農薬などの物質によって汚染されることが多いうえに、最終捕食者であるため、高濃度の水銀を保有しやすいのが特徴です。パンガシウスなどの水銀を保有している魚を多く食べると、手足感覚の障害や運動失調などの症状が起こる水俣病のリスクが高まります。

日本生協連は、水銀の保有量が高い魚介類を食べる回数を、週に2回以内に留めることを推めています。ただし、このような魚介類を完全に控える必要はなく、食べ過ぎなければ問題はないでしょう。(※8)

②パンガシウスのエサに化学添加物が使われている

パンガシウスのエサには、成長を促進させるために化学添加物が使われています。パンガシウスなどの養殖魚は、防カビ材や増粘剤、乳化剤などの化学添加物を含む餌を与えられることが多いです。

これらの化学添加物が含まれた餌を食べたパンガシウスを人間が大量に口にした場合、化学添加物が体内に取り込まれて生活習慣病のリスクが高まる危険性があると言われています。パンガシウスを食べ過ぎると健康に害を及ぼす恐れがあるため、注意してください。(※9)

ちなみにパンガシウス以外にも気を付けるべき魚はある

パンガシウスのほかの以下の魚も、食べ過ぎないように注意する必要があります。

・輸入ナマズ
・ウナギ
・サバ
・マグロ
・スズキ
・アマダイ

スーパーでよく見かけるサバやマグロ、スズキのほか、アマダイなどの深海魚やヨシキリザメなどのサメ類、イルカやクジラが分類される鯨類も水銀の保有量が高い魚介類です。特に、パンガシウスと同じ白身魚であるアマダイは、魚介類のなかでも水銀の保有量が高いと言われています。

また、輸入品のナマズにはホルモン剤が投与されていることがあり、中国産のウナギからは基準値以上の農薬が検出された事例もあります。パンガシウスを含む上記の魚介類は、食べ過ぎないように気を付けた方がよいでしょう。(※10)

パンガシウスを食べる時の注意点はある?

パンガシウスを食べる時には、どのような点に気を付けたらよいのでしょうか。ここでは、パンガシウスを食べる量に気を付けるべき人や、購入する際の注意点について解説します。

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