ちんすこうは体に悪い?ラードと砂糖が原因?食べ方の注意点も紹介!

ちんすこうが体に悪いと言われている理由を知っていますか?今回は、〈ラード・糖質&カロリー〉など、ちんすこうが体に悪いと言われている理由を、健康的な食べ方とともに紹介します。ちんすこうのラードなしの手作りレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. ちんすこうは体に悪いって本当?嘘?
  2. そもそもちんすこうとは?何でできてる?
  3. ちんすこうは体に悪いと言われる理由は?
  4. ①ラードが大量に使われている
  5. ②カロリー・糖質が高い
  6. ちんすこうの体に悪くない食べ方は?食べ過ぎNG?
  7. ①小分けタイプの商品を選ぶ
  8. ②食べる量は一日2本程度まで
  9. ちんすこうのラードなしでの手作りレシピも紹介!
  10. ①サラダ油で作るちんすこう
  11. ②オリーブオイルで作るちんすこう
  12. ちんすこうは食べ過ぎなければ体に悪いわけではない

ちんすこうは体に悪いって本当?嘘?

ちんすこうは歯触りの良い食感が美味しいお菓子で、お土産としても人気があります。ちんすこうは体に悪いといった噂がありますが、本当なのでしょうか。まずはじめに、ちんすこうの原材料や名前の由来について解説します。

そもそもちんすこうとは?何でできてる?

ちんすこうとは、古くから沖縄県で作られている伝統菓子のひとつです。ちんすこうは、以下のような原材料で作られています。

・小麦粉
・砂糖
・ラード
・ショートニング
・食塩
・膨張剤


上記は沖縄土産のなかでも有名な雪塩ちんすこうの原材料を、含有量が多い順に記載したものです。ちんすこうの成分は、小麦粉や砂糖、ラードが大半を占めているのが特徴です。ラードとは豚の背油に由来する油脂の一種で、植物油よりも酸化しにくく揚げ物料理などにもよく使われています。

沖縄では古くからミミガーやラフテーなどの豚肉料理が食べられていたためラードが余り、ちんすこうなどのお菓子の材料にもラードが使われるようになったと言われています。

ちんすこうは琉球王国時代より作られている伝統的なお菓子で、当時は貴族のみが食べられた貴重で珍しいお菓子でした。そのため、珍(ちん)とお菓子を表すすこうの文字を合わせて、このように名付けられたと言われています。また、ちんすこうは高価なお菓子であったことから、金を意味するちんの文字を取って命名された説もあります。

(*ちんすこうについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

沖縄菓子「ちんすこう」とは?名前の意味・由来は?作り方・レシピも紹介!

ちんすこうは体に悪いと言われる理由は?

ちんすこうが体に悪いと言われるのは、何が原因なのでしょうか。ここでは、ちんすこうが体に悪いと言われる理由について、成分やカロリー・糖質の観点から紹介します。

①ラードが大量に使われている

ちんすこうが体に悪いと言われるのは、ラードが大量に使われているためです。農林水産省は、ラードなどの動物性脂肪が健康に与える影響について、以下のように解説しています。

一般に、脂質のとりすぎは、肥満や生活習慣病につながります。特に動物性脂肪やパーム油などに多く含まれている飽和脂肪酸をとりすぎると、血液中のLDLコレステロールが増加し、その結果、循環器疾患のリスクを増加させることが示されています。

ちんすこうの主成分であるラードには、飽和脂肪酸が多く含まれています。これを摂り過ぎると悪玉コレステロール値が上昇し、心筋梗塞などの循環器疾患や動脈硬化のリスクが高まると言われています。

ちんすこうとクッキーとの違いは、原材料の油脂にラードまたはバターのどちらを使うかといった点です。ラードで作ったちんすこうは素朴な味わいでほどけるような食感があるのに対して、バターを使うクッキーは風味や甘味が強く歯ごたえがしっかりとしています。ラードは飽和脂肪酸が含まれる一方で、バターはトランス脂肪酸が含有される油脂です。

トランス脂肪酸も、ラードに含まれる飽和脂肪酸と同様に悪玉コレステロールを増加させる作用があります。さらに、心臓病や冠動脈性心疾患などの病気の原因にも繋がる成分です。ラードを原料とするちんすこうに限らず、バターを使用したクッキーも食べ過ぎると健康を損なう恐れがあるでしょう。(※1、2、3、4)

②カロリー・糖質が高い

100gあたり カロリー 糖質
雪塩ちんすこう 504kcal 60g
新垣ちんすこう 512.5kcal 72.9g
クッキー 512kcal 61.2g

※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。(※5)

ちんすこうが体に悪いと言われる理由のひとつに、カロリーや糖質が高いことが挙げられます。ちんすこうなどの糖分が高い食品を食べ過ぎると、以下のような症状が現れる場合があります。

・血糖値が上がる
・太る
・糖尿病や動脈硬化、骨粗しょう症などのリスクが高まる

ちんすこうの糖質は公開されていないため、表では炭水化物量を記載しています。糖質を摂り過ぎた場合、食後の血糖値が急上昇してインスリンが過剰に分泌されます。インスリンには体に脂肪を蓄える作用があるため、糖質を過剰に摂取すると太りやすくなるでしょう。血糖値が急上昇すると血糖値が下がりにくくなり、糖尿病の原因にも繋がるため注意が必要です。

糖質を過剰に摂取すると糖化が促進し、体内の糖分とタンパク質が結合してAGESと呼ばれる物質が生成されます。この物質が血管のコラーゲン繊維に蓄積すると動脈硬化のリスクが高まり、骨のコラーゲン繊維に溜まると骨がもろくなって骨粗しょう症を発症しやすくなります。

ちんすこうのカロリーや糖質はメーカーによって異なりますが、100gあたりの数値はクッキーと大差はありません。両者の100gあたりのカロリーはご飯300g、糖質はひと玉分の中華麺と同じくらいです。ちんすこうやクッキーを食べ過ぎるとカロリーや糖質の摂り過ぎによって太りやすくなるため、いずれもダイエットには不向きなお菓子だと言えます。(※6、7、8、9、10、11、12)

ちんすこうの体に悪くない食べ方は?食べ過ぎNG?

健康を損なわずにちんすこうを食べるには、どのような食べ方をすればよいのでしょうか。ここでは、ちんすこうの健康的な食べ方と、食べ過ぎを控えるべきか否かについて紹介します。

①小分けタイプの商品を選ぶ

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