チョコレートのデメリット・メリットを比較!健康に良い食べ方・選び方も紹介!
チョコレートのデメリットを知っていますか?今回は、チョコレートのデメリット・副作用を、食べ過ぎによる症状やメリットとともに紹介します。さらに、チョコレートの食べ過ぎにならない量や選び方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
- チョコレートのデメリットを知りたい…
- チョコレートのデメリット・副作用は?食べ過ぎは有害で体に悪い?
- ①糖質・脂質が多く太りやすい
- ②虫歯のリスク
- ③不眠や偏頭痛の可能性
- ④骨粗しょう症の危険性が高まる
- ⑤重金属中毒のリスク
- ⑥食べすぎると貧血になることも
- ちなみにニキビができやすくなるかは不明
- チョコレートはデメリットだけではない?メリットはある?
- ①アンチエイジング効果
- ②悪玉コレステロールを減らす
- ③心臓疾患のリスクを下げる
- ④脳卒中のリスクを下げる
- ⑤運動機能の向上
- ⑥脳機能の改善
- チョコレートの健康に良い食べ方や選び方は?
- チョコレートは一日に200kcal以下にしよう
- 体に良いチョコレートの基準
- チョコレートのデメリットを抑えよう
チョコレートに含まれるタンニンという成分は、鉄と結合してそのまま体の外へ排出されます。カカオにはカフェインが含まれると前述しましたが、カフェインとよく似たテオブロミンという成分も多く含まれています。このカフェインやテオブロミンが持つ利尿作用により、鉄分の吸収に必要なビタミンが尿とともに失われてしまうのです。
鉄と結合するタンニンの存在、カフェインやテオブロミンの利尿作用により、チョコレートを食べ過ぎると鉄分の吸収効率が悪くなり、貧血を引き起こしてしまいます。
ちなみにニキビができやすくなるかは不明
チョコレートの食べ過ぎ症状としてニキビができる、という話を聞いたことがある人も多いでしょう。チョコレートとニキビの関連についての研究はいくつもなされていますが、今現在はっきりとした関係性は証明されていません。チョコレートにはカカオや油脂、砂糖など様々な成分が含まれているため、個々の成分についての研究が進められる必要があります。
チョコレートはデメリットだけではない?メリットはある?
チョコレートには、このような有効成分が含まれています。
・エピカテキン
・カテキン
・プロシアニジン
これらの成分は総称してポリフェノールと呼ばれ、人の健康に有効であるとされています。ここからは、ポリフェノールが影響するチョコレートのメリットについて解説していきます。
①アンチエイジング効果
人の体が老化する原因と言われているのが、活性酸素です。チョコレートにはカカオ由来のポリフェノールが含まれており、ポリフェノールにはこの活性酸素を取り除く抗酸化作用があります。体の内部の老化だけでなく、肌のくすみやしわ、たるみを防ぐ、肌の水分量を増やす、肌のキメを整えるなどの美肌効果も期待できます。
②悪玉コレステロールを減らす
悪玉コレステロールが人の体内で酸化すると動脈硬化の原因となり、生活習慣病へとつながります。チョコレートに含まれるポリフェノールには抗酸化作用があるので、悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、血液中の余分なコレステロールを回収する善玉コレステロールを増やす効果が期待できます。
③心臓疾患のリスクを下げる
チョコレートのポリフェノールには血管をしなやかにしたり、血液をさらさらにして血流を改善したりすることで、血圧を下げる作用があることが報告されています。ポリフェノールの抗酸化作用により動脈硬化が予防できれば、血圧降下作用と合わせて、心筋梗塞などの心臓疾患のリスクを下げる効果が期待できます。
④脳卒中のリスクを下げる
チョコレートのポリフェノールには、脳卒中の発症リスクを下げる効果があること、特に女性でより効果があらわれることが研究によって報告されています。
女性では、チョコレートの摂取量が最も多い群(中央値37.5g/週)で、最も少ない群(中央値0 g/週)に比べて、脳卒中の発症リスクが16%低い結果となりました。男性では、チョコレートの摂取と脳卒中発症との関連は見られませんでした。
今回の研究により、日本人の女性において、チョコレートの摂取が脳卒中の発症リスクを低下させる可能性が示されました。
さらなる研究が必要とされていますが、ポリフェノールの動脈硬化抑制や血圧低下作用、さらには血栓形成の抑制作用や炎症抑制作用が総合的にはたらき、脳卒中のリスク低減につながると考えられています。
⑤運動機能の向上
カカオ分が多く含まれるダークチョコレートを食べると、トレーニング中の酸素の消費量が少なくなる、という研究結果があります。つまりダークチョコレートを摂取したことで、より少ない酸素量で効率よく運動できるようになったと考えられます。このことから、適量のダークチョコレートを食べることで運動機能が向上すると言えるのです。
⑥脳機能の改善
年齢を重ねると、記憶力や認知機能、学習能力などの脳機能が低下します。高カカオチョコレートには、脳の神経細胞を活性化させ、これらの能力を高めるたんぱく質を増加させる作用があると言われており、認知症予防にも期待ができます。