とろろ昆布の栄養素と効能は?食物繊維にダイエット効果あり?食べ過ぎの注意点も解説!
【管理栄養士監修】とろろ昆布に含まれる栄養素を知っていますか?今回は、とろろ昆布が含む〈アルギン酸・フコイダン〉など食物繊維のダイエット効果や効能に加え、栄養成分を効率的に摂れる食べ方も紹介します。食べ過ぎの注意点も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
④腹持ちが良い
とろろ昆布は乾燥した昆布から作られているため、体内で水分を吸収すると膨張し、満腹感を得ることができます。自然と食べ過ぎを防ぐこともできるので、食後ではなく、食前や食事の始めの方に食べておくのがおすすめです。
また、水溶性食物繊維は膨張した分、体積が大きくなるので消化に時間がかかり、胃の滞留時間も長くなります。空腹になりにくいことも、ダイエットには嬉しいポイントと言えるでしょう。
とろろ昆布の他の栄養素と効能は?
とろろ昆布に含まれる食物繊維のはたらきについて紹介してきましたが、とろろ昆布の栄養成分はこれだけではありません。他の栄養素の効能についても見ていきましょう。
①カルシウム
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
650mg | 650mg | 100% |
とろろ昆布には、カルシウムも多く含まれています。100g食べると、1日の摂取目安に届くほどの含有量です。これは、同量の牛乳に含まれるカルシウムの約6倍と言われています。
牛乳の方が摂取はしやすいかもしれませんが、牛乳が苦手な子どもや牛乳アレルギーの方は、とろろ昆布は上手にカルシウムを摂取できる食品としておすすめです。どんなメニューにも合うので、毎日少量でも食べる習慣をつけておくと良いでしょう。(※3)
②ビタミンK
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
150μg | 150μg | 100% |
ビタミンKはあまり聞きなじみのない栄養成分ですが、血液凝固を促すはたらきや丈夫な骨を作るためにカルシウムをサポートするはたらきなどがあります。このビタミンKの含有量も多く、とろろ昆布100gで1日の摂取目安量に届きます。
骨のもととなるカルシウムと、カルシウムの沈着をサポートするビタミンKが同時に多く摂取できるとろろ昆布は、成長期の子どもや高齢者は特に毎日食べておきたい食品と言えるでしょう。(※4)
柳田ゆい
管理栄養士
ビタミンKは「止血ビタミン」とも言われています。 腸内細菌によって体内でも作られていますが、作られる量が少ないため、食品からも摂取することが必要です。
とろろ昆布のダイエット向きの食べ方は?
低カロリー・低糖質なとろろ昆布ですが、よりダイエット向きに食べるにはどのような工夫をすれば良いか紹介していきます。
うどんの上など水分を含ませて食べる
とろろ昆布でダイエットをするには、1日に10gほどの摂取が目安とされています。とろろ昆布は体内の水分で膨れ、満腹感を得やすいので、食前や食事のはじめの方で食べておくと食べ過ぎ防止にもなります。逆に、食後に食べるのはダイエットの効果としてあまり意味がありません。
さらに効果を上げるためには、うどんやそば、お吸い物などに入れておき、あらかじめ水分を含ませておく方法がおすすめです。より早く膨張が始まり、食べる量を減らしても満足感を得やすいです。
とろろ昆布を食べ過ぎる注意点は?
ダイエットや健康に良い効能がたくさんあるとろろ昆布ですが、どんな食材でも食べ過ぎは良くありません。ここでは、食べ過ぎによる注意点を紹介します。