桃の種は毒がある?若桃は要注意?致死量や安全な食べ方・効能も解説!

桃の種に毒性があるのは本当なのでしょうか?青い桃・若桃は危険です。今回は、桃の種の毒性の有無や成分を、致死量や安全な食べ方とともに紹介します。桃の種が漢方薬「桃仁」として使われていた歴史・効能や、桃の種の使い道についても紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 桃の種に毒があるって本当?食べられる?
  2. 桃の種には毒性がある
  3. 桃の種の毒①アミグダリン
  4. 桃の種の毒②プルナシン
  5. 桃の種の毒の致死量は?どんな症状になる?
  6. アミグダリンの致死量はおよそ桃100個分
  7. 桃の種の毒を避ける・安全に食べるには?
  8. 青い桃など未熟な場合は追熟させる
  9. 桃の種は漢方薬「桃仁」として使われることも?
  10. 桃の種「桃仁」は中国で生薬として食べられていた
  11. 桃の種「桃仁」に期待できる効果・効能と注意点
  12. 桃の種「桃仁」の使い道はある?
  13. ①フレイバーウォーター
  14. ②植える
  15. 桃の種には毒性があるので注意!

桃の種に毒があるって本当?食べられる?

甘くて瑞々しい桃は、人気のある果物のひとつですが、桃の実を割ると大きな種が出てきます。その桃の種には毒があると言われますが、本当なのでしょうか。ここでは、桃の種にどのような毒が含まれるのかを解説します。

桃の種には毒性がある

種に毒がある果物は、以下の通りです。

・桃
・梅
・あんず
・びわ
・すもも
・プルーン
・さくらんぼ


これらのバラ科の果物の種には、毒性があります。特に熟す前の果実の種に毒性があり、青桃・若い桃など未成熟の果肉にも微量の毒が含まれています。果実が熟すにつれて毒は分解されるので、上記の果物でも熟したものは食べて差し支えありません。

(*さくらんぼの種の毒性について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

さくらんぼの種に毒性が?致死量は2個?子供が飲み込んだらどうすべき?

桃の種の毒①アミグダリン

アミグダリンとは桃の種の中にある仁という部分に含まれている、シアン化合物の一種です。アミグダリン自体は無害なのですが、果実や人の体の中で分解されるとシアン化合物、いわゆる青酸という成分に変化します。人は高濃度の青酸を摂取すると、中毒症状を引き起こします。青酸は時間が経つことで種の中で分解されるため、熟した桃は毒性を持ちません。(※1)

桃の種の毒②プルナシン

プルナシンもアミグダリンと同様、桃の種の中にある仁という部分に含まれているシアン化合物の一種です。プルナシンも果実や人の体の中で分解されて、青酸という成分に変化します。植物がアミグダリンやプルナシンといった成分を持つのは、自分自身の身を守るためと言われています。(※2)

桃の種の毒の致死量は?どんな症状になる?

未熟な桃の種には毒性があることがわかりましたが、毒の強さはどの程度なのでしょうか。ここからは桃の種によって引き起こされる中毒症状や、毒の致死量について解説します。

アミグダリンの致死量はおよそ桃100個分

アミグダリンやプルナシンを過剰摂取して引き起こされる症状は、以下の通りです。

・めまい
・嘔吐
・発熱
・意識混濁
・昏睡
・呼吸困難


アミグダリンやプルナシンを大量に摂取すると、青酸中毒が引き起こされます。重症になると神経障害に陥り、死亡する場合もあります。しかし青酸の致死量は経口で200〜300mgと言われており、これを満たすためには100個以上もの大量の桃の種を一度に食べなければなりません。

桃の種を1個や2個食べた程度では中毒症状は起きないので、たまたま食べてしまったという場合では心配する必要はありません。

桃の種の毒を避ける・安全に食べるには?

桃の種を少量食べたくらいでは中毒症状は起きませんが、できれば毒性のあるものを口にすることは避けたいものです。ここからは毒性のある桃の種を避けて、安全に果実を食べる方法を紹介します。

青い桃など未熟な場合は追熟させる

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