妊婦のわかめは大丈夫?食べ過ぎが危険?摂取量はどれくらいまで?
妊婦が妊娠中にわかめを食べても大丈夫なのでしょうか? 今回は、妊婦や妊娠中にわかめを食べてもいいのかや、摂取量の目安がどのくらいかを紹介します。妊婦が妊娠中にわかめを食べ過ぎてしまった場合の対処法や、味噌汁などおすすめレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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妊婦はわかめを食べてもいいの?食べ過ぎNG?
わかめは体に良いというイメージですが、妊婦はわかめや昆布を食べ過ぎてはいけないと聞くことがあります。妊娠中に海藻類を食べても大丈夫なのでしょうか。
妊婦・妊娠中はわかめに含まれる「ヨウ素」に気をつければ大丈夫
わかめにはヨウ素というミネラルが豊富に含まれていますが、体内で甲状腺の中にヨウ素を取り込み甲状腺ホルモンが作られています。甲状腺ホルモンは新陳代謝を促進したり、妊娠中だと赤ちゃんの脳や骨の発育を促したりしています。そのためヨウ素は妊婦さんにとっても必要な栄養素ですが、過剰摂取は以下のような悪影響があるようです。
・妊婦さんの甲状腺肥大
・赤ちゃんの甲状腺機能低下
ヨウ素の摂り過ぎは甲状腺の肥大や甲状腺がんにつながるとされています。また妊娠中にヨウ素を摂り過ぎてしまうと、赤ちゃんが甲状腺機能低下になるのではないかといった報告がされています。特に妊娠初期は赤ちゃんが影響を受けやすい時期なので、注意が必要なようです。
ヨウ素は昆布やわかめといった海藻類に多く含まれているミネラルです。日本人はもともと食事に海藻類をよく取り入れているので、妊娠中はヨウ素の取り過ぎにならないように気をつければ、わかめを食べても大丈夫です。(※2、3)
妊婦や妊娠中のわかめの食べ方は?目安の摂取量はどのくらい?
妊娠中は、わかめなどの海藻類の食べ過ぎに気を付けなければいけないことがわかりました。では、どれくらいの量が食べ過ぎにあたるのでしょうか。目安となる摂取量を説明していきます。
妊婦が妊娠中にわかめを食べる量は1日に10gまで
ヨウ素 | 含有量 | 1日の適量に占める割合 |
わかめ(10g) | 190μg | 79% |
妊娠中にわかめを10g食べると、1日の摂取量の約80%を食べたことになります。また、ヨウ素はわかめなどの海藻類だけに含まれているのではなく、出汁やめんつゆにも意外と多く含まれています。毎日の食事では海藻類とあわせて、それ以外の食品に含まれるヨウ素にも気をつけなければなりません。
わかめ以外にもヨウ素を多く含む食材を把握しておこう
わかめ以外にもヨウ素を多く含む食材は以下の通りです。
・佃煮
・昆布茶
・寒天
・加工食品
昆布はわかめよりもヨウ素を多く含んでいるので、昆布の佃煮や昆布入りの漬物などは注意が必要です。また昆布茶や昆布だし等、昆布エキスにも気をつけましょう。味噌や合わせ調味料にも、昆布だしが使われていることがあります。
寒天は海藻でできているので、ヨウ素の摂り過ぎにならないようにしましょう。また、冷凍食品やインスタントラーメン等の加工食品には、昆布エキスが使われていることが多いので、よく確認して食べた方が良いようです。
また食材ではありませんが、うがい薬にはヨウ素の入っている物が多くあります。ヨウ素入りのうがい薬を使うと、口の中に残ったヨウ素だけでも多量の摂取となってしまうので、妊娠中の使用は控えた方が良いでしょう。
妊婦がわかめを食べ過ぎた場合の対処法は?
妊娠中でも、つい、わかめを食べ過ぎてしまったり、昆布エキス入りに気付かずに食べてしまったりすることもあるでしょう。妊婦がわかめを食べ過ぎてしまった時には、どのようにすれば良いのでしょうか。
心配な場合は病院に行くのが安心
妊娠中はわかめを食べる量に気を付けなければなりませんが、食べ過ぎてすぐに体調不良になるわけではありません。けれども心配な場合には、病院へ行くのが安心でしょう。