すももの栄養素と効能は?皮にも豊富?プルーンとの違いや食べ方も紹介!
【管理栄養士監修】すももに含まれる栄養素を知っていますか?今回は、〈食物繊維・カリウム・鉄分〉など、すももの栄養成分・効能に加え、栄養成分を効率的に摂れる食べ方も紹介します。プルーンとの違いやレシピ・食べ方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
0.2mg | 7mg | 3% |
鉄分は血液を構成するヘモグロビンのもととなる栄養素です。女性は男性と比べ、貧血になりやすいと言われているため、意識して摂取している方も多いと思います。特に、幼児や高齢者、妊婦は鉄分が不足しやすいので注意が必要です。(※4)
④ビタミンE
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
0.6mg | 6.5mg | 9% |
ビタミンEはあまり聞きなじみのない栄養素ですが、強い抗酸化作用があり、体内の脂質の酸化を防ぐはたらきがあります。細胞やコレステロールの酸化は、老化の原因や動脈硬化につながることもあるので、生活習慣病を防ぐ栄養成分として注目されています。ナッツ類に多い成分ですが、すももにも豊富に含まれており、1個で1日の摂取目安の10%ほどにもなります。(※5)
⑤葉酸
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
37μg | 240μg | 15% |
すももには葉酸が特に多く含まれており、1個足らずの量で1日の摂取目安の15%をまかなえます。葉酸は造血を助ける作用もあるので、妊婦は1日に480μg、授乳中には340μgほどの摂取が推奨されています。妊婦だけでなく、貧血気味の方や動脈硬化が心配な方も積極的に食事に取り入れましょう。(※6)
⑥アントシアニン
アントシアニンはポリフェノールの一種で、すももの赤い色はこのアントシアニンによるものです。ブルーベリーにも多く含まれていますが、ブルーベリーが目に良いとされているのは、このアントシアニンの効能があるからです。疲れ目の改善のほかにも、血糖値の上昇を緩やかにするはたらきや、抗酸化作用などもあり、高い健康効果が期待できる栄養成分と言えます。
すももの栄養成分を効率よく摂れる食べ方は?
すももには様々な栄養成分が豊富に含まれているということが分かりました。では、その栄養素を効率よく摂取するにはどのようにして食べれば良いのでしょうか。
①皮ごと食べる
すももの栄養成分をしっかり摂取するには、皮ごと食べるのがポイントです。先ほど紹介した食物繊維やアントシアニンは特に皮に多く含まれており、それ以外にもビタミン、ミネラルといった美容に嬉しい成分も豊富です。
食べ方は、加工をせずに生のまま食べるのが一番栄養を摂りやすいと言われています。ただ、生の皮の酸っぱさや食感が気になる場合は、熟すまで待って食べると甘みが強くなります。ジャムなど加工する場合も、できるだけ皮ごと使って作るようにしましょう。
すももを食べる際の注意点は?
多くの栄養素を一度に摂取できるすももですが、食べる時に注意すべきことはあるのでしょうか。
食べ過ぎると下痢になることがある
すももにはソルビトールが含まれていますが、食物繊維と同様に体内に吸収されにくいという性質があります。ソルビトールと食物繊維の両方を含むすももは、体内に摂取された余分な脂肪や糖分と合わさり、一緒に体外へ排出してくれるので、便秘の解消やダイエット効果に期待ができます。
少量であれば健康のために良い成分ですが、食べ過ぎはお腹のゆるみや下痢の原因になります。果物の摂取目安量は1日200gとされるので食べる目安としては、1日に2~3個、多くても5個を限度としておくのが良いでしょう。栄養価が高いといっても、食べ過ぎには十分注意してください。