妊婦・妊娠中はいくらを食べても大丈夫?おにぎりでもNG?食べてしまったら?

妊娠中・妊婦はいくらを食べても大丈夫なのでしょうか?〈おにぎり・寿司・海鮮丼〉などで食べる機会がありますね。今回は、妊娠中にいくらを食べても大丈夫かを、〈リステリア菌・むくみ〉など避けるべき理由や〈胎児・妊婦〉への影響とともに紹介します。妊娠中・妊婦がいくら食べてしまった場合の対処法やどうしても食べたい場合の食べ方も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 妊娠中・妊婦はいくらを食べても大丈夫?おにぎりならOK?
  2. 妊娠中・妊婦はいくらは避けた方が無難
  3. 妊娠中・妊婦がいくらを避けるべき理由は?どんな影響がある?
  4. ①リステリア菌に感染する可能性
  5. ②ビタミンAの過剰摂取
  6. ③塩分過多によるむくみ
  7. ④アニサキスに感染するリスク
  8. ⑤食品添加物の危険性
  9. ⑥カロリーが高く太る
  10. 妊婦・妊娠中にいくらをどうしても食べたい場合の安全な食べ方は?
  11. ①いくらを食べる量を1日に10g程度の少量に留める
  12. ②加熱してから食べる
  13. 妊娠中・妊婦がいくらを食べてしまった・食べ過ぎた場合の対処法は?
  14. 心配な場合は病院に行くのが安心
  15. 妊婦がいくら以外にも妊娠中に気を付けるべき魚卵はある?
  16. 妊婦や妊娠中のいくらはなるべく避けよう

妊娠中・妊婦はいくらを食べても大丈夫?おにぎりならOK?

妊娠中は母親が食べたものが直接赤ちゃんに影響するため、食べ物には注意が必要です。特に生ものを食べる場合、母体と胎児へのリスクを考えなければなりません。いくらは寿司や海鮮丼、おにぎりなどに含まれていますが、妊婦はいくらを食べても大丈夫なのか説明します。

妊娠中・妊婦はいくらは避けた方が無難

いくらは、塩漬けや醤油漬けにしてあり塩分が高いので、むくみにつながることがあります。おにぎりや軍艦巻きなど、少量のいくらが含まれている場合も注意が必要です。いくらは生ものなので、食中毒の恐れがあります。胎児と母体への影響を考えると、妊婦は避けた方が安心です。(※2)

妊娠中・妊婦がいくらを避けるべき理由は?どんな影響がある?

妊娠中の妊婦がいくらを食べると、赤ちゃんにはどのような影響があるのでしょうか。赤ちゃんだけでなくお母さんにも影響があるようです。ここでは、いくらが妊婦と赤ちゃんに与える影響を紹介します。

①リステリア菌に感染する可能性

リステリア菌とは自然界にある食中毒菌ですが、妊娠中の妊婦はこの菌の感受性が強く、免疫力も低下しているので症状も重くなりがちです。

・髄膜炎
・敗血症
・痙攣
・意識障害

リステリア菌に感染すると、発熱、頭痛、嘔吐などの症状があらわれます。妊娠中では、胎盤を通してリステリア菌が胎児に感染し、流産や早産、胎児死亡を引き起こすことにもなります。また、感染した赤ちゃんが生まれた後に死亡した例もあるようです。(※3)

②ビタミンAの過剰摂取

ビタミンAとはレチノールなどの総称で、いくらにも含まれています。必要な栄養素ではありますが、過剰に摂取すると妊婦、胎児にも影響が出ます。

・腹痛
・嘔吐
・めまい
・関節の痛み
・頭痛
・胎児の奇形

症状は腹痛や嘔吐などが現れます。妊娠3ヶ月までにビタミンAを過剰に摂取すると、胎児の奇形の原因になることもあります。ビタミンAの1日の摂取目安量は、女性で650μgRAE〜700μgRAEなので、他の食べ物やサプリからも摂取することを考えると、食べすぎないように気をつけなければなりません。(※4)

③塩分過多によるむくみ

いくらは醤油漬けや塩漬けにされていることが多く、塩分を取りすぎることがあります。塩分過多になると、次のようなことが起こります。

・むくみ
・高血圧

妊娠中はいつもよりむくみやすいですが、塩分が高めのいくらを食べることで更にむくみ安くなります。血中の塩分濃度を下げるため、体が水分を溜め込みやすくなるためです。また、心臓に送り込む血液量が増えるので、高血圧になります。(※5)

④アニサキスに感染するリスク

アニサキスは寄生虫の一種で、サケなどの魚介類に寄生します。アニサキスに感染することによって、以下のような症状を引き起こす恐れがあります。

・みぞおちの激しい痛み
・吐き気
・嘔吐

アニサキス感染では激しい腹痛が有名です。一定時間、腹痛が強くなったり弱くなったりを繰り返し、嘔吐することもあるようです。胎児に直接的な影響はないようですが、妊娠中に体調が悪くなると母体に大きなストレスがかかるため、赤ちゃんの発育が気がかりになります。アニサキスの感染を予防するには、いくらを冷凍するのが最適です。(※6)

⑤食品添加物の危険性

いくらには食品添加物が含まれていることがありますが、摂取しすぎると次のような影響があります。

・発がん性物質の生成
・食欲不振
・呼吸困難


妊娠中の妊婦や胎児への影響は詳しくわかっていないこともあります。食品に含まれている添加物は、厳しい試験が行われ、厚生労働省が認めるものしか使用できません。しかし、中には発がん性物質やアレルギーになる可能性がある添加物もあり、赤ちゃんへの影響を考えて避けるのが無難です。

⑥カロリーが高く太る

100gあたり カロリー 糖質
いくら 272kcal 0.2g
サーモン 139kcal 0.2g
たらこ 140kcal 0.4g
うに 120kcal 3.3g

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