カキフライであたるの?冷凍でも?食中毒の症状や何時間後に現れるのか解説!
カキフライでもあたることがあるのか知っていますか?冷凍カキフライでも注意が必要な場合があります。
今回は、カキフライで<食中毒・食あたり>になる原因や、<下痢・腹痛>などの症状を何時間後に現れるのかとともにを紹介します。カキフライにあたるのを避ける方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
カキフライにあたると様々な症状が出る可能性があります。食中毒の原因となる菌や症状は以下の通りです。
【食中毒の原因となる菌】
・ノロウイルス
・腸炎ビブリオ
・貝毒
【食中毒の具体的症状】
・腹痛
・下痢
・嘔吐
・発熱
・吐き気
・頭痛
・低血圧
・食欲不振
・心電図異常
・舌や唇のしびれ
カキフライにあたり、ノロウイルスにかかってしまった場合は24~48時間の潜伏期間の後、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱等の主症状が現れます。腸炎ビブリオの食中毒は、8~24時間の潜伏期間の後に、激しい腹痛、水溶性の下痢が主症状です。
腹痛や下痢などの主症状は1日程度で回復しますが、高齢者や基礎疾患のある方は低血圧や心電図異常などが出る場合があります。貝毒には麻痺性貝毒と下痢性貝毒の2種類があり、麻痺性貝毒の症状は、食後30分で舌や唇のしびれ、下痢性貝毒の場合は30分~4時間以内に下痢などの症状が現れます。(※2、3、4)
カキフライによる食中毒症状が現れるのは最短「12時間」最長「3日」ほど
カキフライによる食中毒症状は生牡蠣の場合と同様です。カキの食中毒の最大の原因であるノロウイルスの潜伏期間は最短で12時間、最長で3日、平均では1~2日になります。ノロウイルスや腸炎ビブリオなど、毒素が体内から抜けるまでは下痢や嘔吐などの症状が続きます。下痢や嘔吐の症状が続くと脱水症状になる場合が多いので、水分補給を欠かさずにしましょう。
また、ノロウイルスや腸炎ビブリオなどの食中毒に感染すると、下痢や嘔吐だけではなく、発熱や低血圧や心電図以上など様々な症状が出る場合があります。症状が重い場合には、病院で受診をしてもらうようにしましょう。食中毒症状が長く出ている場合も病院へ行くようにしてください。
カキフライによる食あたりを避けるには?
カキフライは加熱不十分で食中毒に感染することが多いです。食あたりを防ぐために、カキフライを作る際に注意することについて説明していきます。
①170度の油で3分以上加熱する
カキフライのような2枚貝によるノロウイルスを予防するために85℃以上の温度、90秒以上の加熱が有効であると厚生労働省から公表されています。カキフライを揚げる際には、170℃で3分以上加熱することで85℃以上90秒以上の加熱条件を満たすことになります。
市販の冷凍カキフライを揚げる際には、3分では加熱不十分で、食中毒の可能性が高くなってしまうので注意してください。市販の冷凍カキフライの揚げる時間は、少なくても4分以上になります。4分半以上揚げてしまうと衣が焦げてしまうことがあるので注意する必要があります。焦げるのが心配な方は、油を点火した時点で、カキフライを入れるとよいでしょう。
(*牡蠣の加熱時間について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②冷凍したカキは解凍してからカキフライに使う
冷凍したカキを解凍してから揚げる場合は、170℃の油で2分間揚げると、カキの中心温度は80℃を少し超えます。3分間揚げると中心温度は90℃を超え、油から出した後も2分間は90℃以上を超えるため、90℃で90秒加熱することになり、加熱条件を満たすことになります。
冷凍のカキフライを美味しく安全に食べるためには、冷蔵庫で解凍してから使うのがおすすめです。
③中まで火が通っているか確認する
カキフライによる食中毒を防ぐには、中まで火か通っているか見極める方法も有効です。揚げ終わったカキフライに中心温度計を差し込んで85℃以上、90秒以上の加熱条件を満たしていることを確認しましょう。また、カキは生の状態では少し透明感がありますが、加熱により透明感がなくなるため、心配な場合は切って見た目で判断してください。
カキフライでもあたることがあるので注意しよう
カキフライは加熱するため、食あたりはしないと考えている方は注意が必要です。食中毒予防には、少なくとも85℃以上90秒以上の加熱条件を満たすことが大切です。必ず温度と加熱時間を守って美味しいカキフライを食べるようにしましょう。免疫力が低下している場合には、カキフライは避けてください。