レモンは体に悪い?食べ過ぎると胃痛・下痢に?1日の摂取量など紹介!

レモンは体に悪いとされる理由を知っていますか?食べ過ぎるとどうなるのでしょうか?今回は、食べ過ぎによる〈腹痛・胃痛〉など、レモンは体に悪いと言われる理由を、適量食べた場合に期待できる効果とともに紹介します。レモンの体に悪くない効果的な食べ方も1日の摂取量の目安とともに紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. レモンは体に悪いって本当?理由は?
  2. レモンは体に悪い?食べ過ぎるとどうなる?
  3. ①腹痛や下痢を引き起こす
  4. ②胃痛・嘔吐の原因になる
  5. ③歯のエナメル質を溶かす
  6. ④肌のトラブルが起こる
  7. ⑤皮の農薬を摂取してしまう恐れもある
  8. レモンの体に悪くない効果的な食べ方は?1日の摂取量の目安は?
  9. ①レモンを食べる量は1日に1/2~1個まで
  10. ②夕方以降に食べる
  11. ③加熱せずにそのまま食べる
  12. レモンは体に悪いだけではない?適量時の効果・効能は?
  13. ①疲労回復・免疫力アップ
  14. ②高血圧・貧血の予防
  15. ③むくみや冷え性の改善
  16. レモンが体に悪いとされる理由を把握しよう

レモンは体に悪いって本当?理由は?

レモンは果汁を風味付けにしたり、皮をお菓子の材料に使ったりと様々な料理に活用されている果物です。レモンが体に悪いといった説がありますが、本当なのでしょうか。今回は、レモンが体に悪いとされる理由や食べ過ぎた場合のデメリットのほか、適量を食べた時に期待できる効能について紹介します。

レモンは体に悪い?食べ過ぎるとどうなる?

レモンはなぜ体に悪いと言われているのか、また食べ過ぎるとどのような影響が出るのかが気になるところです。ここでは、レモンが体に悪いと言われる理由を5つ紹介します。

①腹痛や下痢を引き起こす

レモンを食べ過ぎることによってビタミンCを過剰に摂取した場合、腹痛や下痢を引き起こす恐れがあります。ビタミンCが体内に取り込まれると、小腸から吸収されて肝臓へ送られた後に、血液によって体中へ巡るのが特徴です。

ビタミンCには肝臓の機能を活発化させる作用がありますが、摂り過ぎると肝臓が疲労した状態になって消化器系に支障をきたし、腹痛や下痢の原因に繋がります。またビタミンCを摂り過ぎると体内で分解しきれず、体外へ排出するために、腹痛や下痢の症状が現れるとも言われています。(※1)

②胃痛・嘔吐の原因になる

レモンに含有されるクエン酸やビタミンCの過剰摂取によって、胃痛や嘔吐の原因に繋がります。レモンの酸味成分であるクエン酸は胃酸の分泌を促す作用があり、摂り過ぎると胃壁を刺激して胃痛や胃もたれ、吐き気、胸焼けなどを感じる場合があります。特に空腹時にレモンを食べ過ぎると、クエン酸による胃痛が起こりやすくなるので注意が必要です。

また、ビタミンCを過剰に摂取すると消化器官内においてうまく吸収が行われず、吐き気を催す恐れもあります。

③歯のエナメル質を溶かす

レモンを食べ過ぎた場合の懸念点のひとつとして、レモンの酸によって歯のエナメル質が溶けることが挙げられます。レモンは酸性の果物のため、食べると口内が酸性の状態になります。その結果歯の表面を覆うエナメル質が崩れ、歯のリン酸カルシウムが溶け出す恐れがあるため、レモンを食べた後はしっかり歯磨きとうがいをしてください。(※2)

④肌のトラブルが起こる

レモンに含まれるソラレンによって、肌のトラブルが起こる可能性があります。ソラレンとは、紫外線などの光に強く反応する光毒性をもつ成分です。レモンを食べて紫外線を浴びるとソラレンの作用によって日焼けしやすくなり、肌に赤みや痒みが現れるほか、シミの原因となる色素沈着を引き起こす恐れもあります。

またソラレンが含有されるレモンの果汁が肌に付いた状態で外出した場合も、肌が荒れやすくなるため、レモンを食べた後は口の周りをよく拭いておきましょう。

⑤皮の農薬を摂取してしまう恐れもある

レモンの皮を食べ過ぎると、皮に付着した農薬を摂取して体に害を及ぼす恐れがあります。外国産のレモンのほとんどが、輸入の工程でカビが生えるのを防止するために、防カビ剤の一種であるポストハーベスト農薬が散布されています。この農薬の種類によっては発がん性をもつものもあるため、注意が必要です。

一方で、国産のレモンにはこの農薬が使われてないことが多いです。レモンの皮の残留農薬による悪影響を避けるためにも、国産か無農薬で栽培されたレモンを選ぶとよいでしょう。

(*レモンの食べ過ぎについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

レモンを食べ過ぎると体に悪い?胃が荒れる?1日の摂取量目安も紹介!

レモンの体に悪くない効果的な食べ方は?1日の摂取量の目安は?

レモンの体への副作用を避けるためにも、食べ過ぎにならない適量や、効果的な食べ方を守る必要があります。ここでは、レモンの効果的な食べ方や、食べ過ぎにならない1日の摂取量の目安について解説します。

①レモンを食べる量は1日に1/2~1個まで

レモンの食べ過ぎにならない量は、1日につき1/2から1個程度です。レモンを食べ過ぎた時に体に害を及ぼす恐れがある栄養素は、主にビタミンCとクエン酸です。

ビタミンCの推奨摂取量は1日につき100mgで、これはレモン1個分に相当します。1日におけるクエン酸の摂取量の目安は10gから15gとなっており、レモンの果汁に換算すると4から8個分となります。ビタミンCを他の食材からも摂取することを考えると、過剰摂取を防ぐためには、レモンを食べる量を1日に1/2から1個ほどに留めるとよいでしょう。

②夕方以降に食べる

レモンを食べるタイミングは、朝や昼間よりも夕方以降がおすすめです。これは、レモンに含まれるソラレンが太陽光によって活発化することで、肌のトラブルを引き起こすためです。日中の外出前よりも日が暮れる夕方以降にレモンを食べたほうが、肌荒れのリスクを軽減することができます。

③加熱せずにそのまま食べる

レモンに含まれるビタミンCは熱に弱い性質があるため、加熱せずに生のままで食べるとよいでしょう。レモンには果汁と皮の両方にビタミンCが含まれているため、皮つきの生のレモンをスライスして料理に添えたり、はちみつに漬け込んで食べたりするのがおすすめです。レモンを絞った果汁は温めずにそのまま飲むと、ビタミンCを効果的に摂取することができます。

レモンは体に悪いだけではない?適量時の効果・効能は?

レモンに含まれる主な栄養素は、以下の通りです。

・ビタミンC
・クエン酸
・ペクチン
・葉酸
・カリウム
・ヘスペリジン
・リモネン


レモンは食べ過ぎることによって体に悪い影響を及ぼす恐れがありますが、適量を食べればこれらの栄養素によって健康に良い効果や効能も得られるのでしょうか。ここでは、レモンを適量食べた時の効果や効能について、レモンに含まれる栄養素を交えながら紹介します。

①疲労回復・免疫力アップ

レモンに含まれるクエン酸には疲労回復効果が、ビタミンCには免疫力を高める働きがあるのが特徴です。クエン酸は人のエネルギーを生み出すほか、疲労物質の乳酸を分解する作用があるため、摂取すると疲労や筋肉痛を和らげる効果が期待できます。

また、ビタミンCがもつ抗酸化作用によって病気の原因である活性酸素が除去されると、免疫力が向上して風邪などの病気の予防に役立ちます。(※3)

②高血圧・貧血の予防

レモンがもつクエン酸は高血圧の予防に役立ち、ビタミンCは貧血の防止に効果的な栄養素です。クエン酸には血圧を上昇させるホルモンを抑制するうえに、血液をさらさらにする働きがあることから、高血圧の予防効果を発揮します。

また、ビタミンCには鉄分の吸収を促す作用があります。そのため、鉄分を含む食材にレモン汁を絞って食べると効果的に鉄分を吸収することができ、貧血の予防効果が見込めるでしょう。(※4)

③むくみや冷え性の改善

レモンのクエン酸とカリウムには、むくみや冷え性を改善する効能があります。クエン酸は血液の循環を促進させることで冷え性を解消するとともに、体の冷えに起因するむくみの改善に役立ちます。また、カリウムは体内の余分な水分を排出する作用があるため、体のむくみや冷えの予防および改善効果が期待できるでしょう。(※5)

(*レモンの栄養価と効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

レモンの栄養素と効能は?皮ごとが効果的?食べ過ぎに注意すべき理由も紹介!

レモンが体に悪いとされる理由を把握しよう

レモンが体に悪いと言われる理由は、食べ過ぎによるクエン酸やビタミンCの過剰摂取が挙げられます。レモンを食べ過ぎると肝臓や胃、肌などに悪影響を及ぼし、様々な症状が現れる恐れがあります。レモンの適量を把握し、効果的な食べ方で普段の食生活に取り入れて、健康に役立てましょう。

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