オリーブオイルの栄養素と効能は?オレイン酸が豊富?成分が摂れる食べ方を紹介!
【管理栄養士監修】オリーブオイルに含まれる栄養素を知っていますか?今回は、〈オレイン酸・ポリフェノール〉などオリーブオイルの栄養成分・効能に加え、栄養成分を効率的に摂れる食べ方も紹介します。保存の注意点や活用レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
③整腸効果
オレイン酸は小腸で消化吸収がされにくく、大腸に届き蠕動運動を活発にすることや、オレイン酸自体が潤滑油の働きをしながら、便を柔らかくする乳化作用があるため、便秘解消の効果が見込めます。悪玉菌を増やさず善玉菌を保つ整腸効果もあるので、お腹の調子を整えたい人は定期的にオリーブオイルをとりましょう。
④口臭防止
オリーブオイルに含まれる成分には、舌や歯をコーティングすることで口臭の原因になる菌の増殖を抑制する効果があります。オイルプリングと呼ばれる古代インドから伝わる健康法で、インフルエンザウイルスや風邪菌にも効き目があると言われています。就寝前や歯磨き後は特に効果が高いと言われています。
竹本友里恵
管理栄養士
油は時間が経つと酸化しますが、オリーブオイルは他の植物油に比べてオイル自体が変質・酸化しにくいのが特徴です。オリーブの果肉からできているオリーブオイルは、オレイン酸や酸化しにくいポリフェノール、ビタミンEが豊富豊富なため加熱にも強く加熱調理しても変化しません。保存状態が悪いと腐った匂いがする事もありますが、オリーブオイルの腐敗臭は油分が酸化により分解されて腐敗臭成分と似た成分が発生するためで、実際にオイルが腐るわけではありません。賞味期期限が過ぎた場合はヘアオイルやマッサージオイルなどに代用できます。
オリーブオイルの栄養成分を効率よく摂れる食べ方は?
オリーブオイルの栄養素を効率よく摂る食べるにはどうしら良いでしょうか。
①エクストラバージンオイルを選ぶ
エキストラバージンオリーブオイルは、バージンオリーブオイルの中で最も等級の高いオイルで、ポリフェノールの含有量が他の種類よりも多いです。化学的加工を一切せず風味もよくオリーブオイルの旨味が強いので、加熱調理には使用せずにそのまま料理にかける方法が向いています。
加熱調理をすると栄養素が損なわれやすいので、サラダにかけ生のまま料理に使うようにしましょう。
②そのまま飲む
オイルには発煙点という加熱した際に煙が出始める温度があり、この発煙点を超えてオイルが高温になり煙が出始めると、オイルの栄養素や風味が損なわれるなどの変質が生じます。エクストラバージンオリーブオイルはこの発煙点が他の油に比べて低いため、風味を損なわず、栄養素をしっかりと摂るためにはそのまま飲むことが良いとされています。
オリーブオイルの保存の注意点
湿度や温度、紫外線などから影響を受けやすいオリーブオイルの保存の注意点を紹介します。
①酸化させない
オリーブオイルは蛍光灯の光に当たっても酸化が進むと言われるほど繊細で光にとても弱く、酸化が進んでしまうほどポリフェノールの量が減ってしまいます。遮光性の高いボトルの中で保管をすることで外からの光をより遮れるので、透明なガラス瓶などに入っている場合は移し替えることがおすすめです。
②冷蔵庫で保管しない
オリーブオイルは温度が低すぎると固まる性質があり、固まったものを溶かす工程を繰り返すと品質が悪くなる原因になります。逆に30度以上での保管も品質が劣化する原因になるので、冷蔵庫のように常に温度が低くない、15~25℃の冷暗所での保管をするようにしましょう。
(*オリーブオイルの賞味期限や正しい保存方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)