お酢でなぜ下痢になる?飲み過ぎが原因?美酢・黒酢の適量は1日どれくらい?
お酢で下痢・腹痛になるのはなぜでしょうか?美酢・黒酢などを飲む際も注意すべきでしょうか?今回は、お酢を飲んで下痢・腹痛になる理由や、下痢にならない1日の摂取量の目安や正しい飲み方とともに紹介します。〈美酢・黒酢〉など、お酢を適量取り入れた時の効果・効能も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
お酢で腹痛・下痢になるって本当?美酢・黒酢の場合も要注意?
ここ数年ブームになっているお酢には、以下のようなものがあります。
・リンゴ酢
・ザクロ酢
・もずく酢
・韓国の美酢
健康やダイエットに効果的と言われるお酢を飲み過ぎると、お腹を壊して下痢を誘発してしまうといった説がありますが、本当なのでしょうか。ここでは、なぜお酢はお腹を壊しやすいのかについて説明します。
お酢を飲み過ぎると腸内環境が乱れて下痢・腹痛になる恐れがある
お酢は強い殺菌作用があるため、飲み過ぎると副作用によってお腹の調子を整えてくれる善玉菌が死滅し、腸内環境が乱れて下痢や腹痛を起こす原因となります。また、お酢には胃酸の分泌を促す作用があるため、飲み過ぎると胃酸やお酢の成分が胃腸を刺激して、下痢を起こす場合があります。
また、お酢を飲み過ぎるだけでなく酢を使った酢の物などの料理も食べ過ぎると下痢や腹痛の症状が現れることがあるので、注意してください。
お酢の下痢にならない1日の摂取量や飲み方は?
お酢は飲み過ぎるとお腹を壊して下痢になってしまう可能性がありますが、どの程度の量を飲めば副作用を避けられるのでしょうか。ここでは、お酢を飲んでも下痢になりにくい1日の摂取量や飲み方について紹介します。
①お酢は1日に15ml(大さじ1杯程度)を目安にする
お酢の適量は、1日に15ml(大さじ1杯程度)と言われています。お酢の種類別またはお酢を使った食品の適量を紹介します。
・美酢:15~30ml
・黒酢:15~30ml
・ザクロ酢:15ml
・リンゴ酢:15~30ml
・もずく酢:1パック
お酢の種類によって1日の適量は異なりますが、いずれも最も少ない量は15ml程度です。もずく酢の場合、1パックで1日に必要なヨウ素の約半量が含まれているため、1日に1パック程度に留めるのが無難です。
お酢が持つ成分はダイエットや美容に向いていますが、飲み過ぎることでお腹を壊し体調を崩すこともあるため、健康を損なう原因になりかねません。基本的な摂取量は上記の通りですが、お腹を壊すことが心配な人や胃腸が弱い人は、適量よりも少ない量から始めたほうが良いでしょう。
②水などで割って原液をそのまま飲まない
お酢は、基本的に原液で飲まずに水や牛乳などで割って飲むようにしましょう。原液のお酢は胃腸への刺激が強すぎるため、お腹を痛めたり下痢を起こしたりする原因となります。また、原液でお酢を飲むと、喉が荒れるほか歯のエナメル質が溶けて虫歯の原因にも繋がるため、必ず割って飲むことが重要です。(※1)
③すでに腹痛・下痢など胃腸が弱っている時は飲まない
すでに腹痛や下痢を起こしているような胃腸が弱っている時には、お酢を飲まないようにしましょう。また、ストレスが溜まっている時にお酢を飲み過ぎると胃が荒れやすくなるため、このような状態の時にお酢を飲むのも控えてください。
お酢は飲み過ぎなければ体に良い効果もある?
お酢は適量を守って飲み過ぎなければ、健康に良い効果が得られるのでしょうか。ここでは、適量を飲んだ時の効果について、お酢の種類別に説明します。
①黒酢の効果・効能
黒酢の主な効果・効能は以下の通りです。
・健康的な筋肉、爪、髪の毛などの身体の組織をつくる
・疲労回復効果
・血行促進効果
・美肌効果
黒酢にはアミノ酸や豊富に含まれているため、健康な筋肉、爪、皮膚などをつくります。また、クエン酸も豊富に含まれているため、疲労回復、血行促進、美肌効果が期待できます。普段疲れやすくスタミナ不足を感じている人は、筋肉などの身体の基礎をつくるアミノ酸が豊富な黒酢を飲むと良いでしょう。(※2、3、4)
(*黒酢の効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)