冷凍野菜の栄養価は生野菜より高い場合も!?成分を逃さない調理法も紹介!
【管理栄養士監修】冷凍野菜(ミックスベジタブル)の栄養価を知っていますか?生野菜と比較してどうなのでしょうか?今回は、冷凍野菜の栄養成分・効能に加え、栄養を逃さない調理法も紹介します。〈中国産〉など冷凍野菜の懸念点や、レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
市販されている冷凍野菜は急速冷凍させるので、野菜を劣化させずに凍らせることができます。自宅の冷凍庫だと冷凍スピードが遅く野菜の細胞を破壊してしまうので、栄養価の高い冷凍野菜を食べたいなら市販されている物を購入した方が良いでしょう。
冷凍野菜の栄養を逃さない調理法は?
様々な理由で栄養価の高い冷凍野菜ですが、この栄養価を逃がさず調理するにはどうすれば良いかを見てみましょう。
①自然解凍より凍ったまま調理する
栄養面から考えると、冷凍野菜は調理前に解凍せず凍ったまま調理するのがおすすめです。冷凍野菜を始めに解凍すると水溶性の栄養素が流れ出てしまう可能性があるので、煮込み調理やスープなどに活用して効率よく栄養素を摂取しましょう。
熊橋麻実
管理栄養士
一旦解凍すると水が出てくるので、水溶性の栄養素が流れ出てしまいます。また、食感も悪くなる場合があるので、そのまま調理することがオススメです。
②熱しすぎない
冷凍野菜は、凍らせる前にブランチング処理が施されています。ブランチング処理ではカットの他加熱も行われるので、調理時に加熱し過ぎると栄養価の減少が減って食感も悪くなります。ブランチングの時点で8割ほど加熱は終わっているので、冷凍野菜は加熱しすぎに注意しましょう。
③サラダに使う時は低温で解凍する
スープなどに使用する際は煮込みながら解凍できますが、サラダに使用したいなら冷蔵庫など、低温で解凍するようにしましょう。また、葉物野菜は常温解凍でおひたしなどに使用出来るため、栄養価を逃さずお浸しなどに活用できます。
冷凍野菜を使う上での懸念点について
冷凍野菜は栄養価が高くメリットが多いですが、活用する上での懸念点もあります。安全性や調理時の注意点について、順番にチェックしていきましょう。
①中国産の冷凍野菜の安全性
冷凍野菜には海外産の野菜が使用されることも多く、中国産の冷凍野菜の安全性を疑問視する声も多い様です。これは中国産の冷凍ほうれん草から基準値の6倍近い量の農薬が検出されたことがあり、2年間輸入を自粛したことが大きな原因と言えるでしょう。
ただ、現在では日本の各企業と現地企業とが連携して独自検査を行ったり、国が輸入する際のハードルを高くしたりと様々な対策も行われています。安全性についてはっきりと言及することは出来ませんが、少しでも輸入野菜の安全性を高められる様な取り組まれているのは確かである様です。
②解凍水による油のはね
冷凍野菜は解凍せずにそのまま調理するのがおすすめと紹介しましたが、解凍水によって油が跳ねることがあります。冷凍野菜の油跳ねを防止するには、原因である霜を始めに落としておくのがおすすめです。数が多いと落とすのが大変なので、キッチンペーパーなどで包んで軽くレンジで加熱すると良いでしょう。
また、揚げ物に活用する際は、常温の揚げ油に冷凍野菜を入れてそのまま揚げるといった方法もあります。この時、揚げ油の量が少なかったり、強火で加熱してしまうと油跳ねする可能性が高くなるので注意しましょう。油跳ねを防止することで掃除も楽になりますし、やけどのリスクを減らす事ができます。
冷凍野菜の栄養がとれるレシピのおすすめ
ここからは、冷凍野菜の栄養を摂れるおすすめレシピを紹介します。冷凍野菜の活用法に悩んでいる方は、参考にして下さい。