冷凍野菜の栄養価は生野菜より高い場合も!?成分を逃さない調理法も紹介!
【管理栄養士監修】冷凍野菜(ミックスベジタブル)の栄養価を知っていますか?生野菜と比較してどうなのでしょうか?今回は、冷凍野菜の栄養成分・効能に加え、栄養を逃さない調理法も紹介します。〈中国産〉など冷凍野菜の懸念点や、レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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冷凍野菜(ミックスベジタブル)に栄養はあるの?
長期保存も出来て、生野菜の値段が高い時期に便利な冷凍野菜(ミックスベジタブル)ですが、栄養素が減るのでは、と心配になる方も多いでしょう。まずは、冷凍野菜の栄養価について紹介します。
ブロッコリー(生) | ブロッコリー(茹で) | |
カロリー | 33kcal | 27kcal |
ビタミンC | 120mg | 54mg |
カリウム | 360mg | 180mg |
食物繊維 | 4.4mg | 3.7mg |
カロテン | 800μg | 770μg |
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
生野菜とあまり変わらない
ブロッコリーの生・茹でとの栄養をを比較すると、食物繊維やカロテンといった栄養素はそれ程減少しません。冷凍野菜は冷凍する前にブランチングといった下茹でを行うので、栄養価は茹で野菜と同程度と考えられます。
製造過程のブランチングで減る栄養素もある
ブランチングは冷凍野菜の鮮度・見た目を保つために行われる処理ですが、これによって失われやすい栄養もあります。
・ビタミンC
・ビタミンB群
・葉酸
上記の栄養素は水溶性で、ブランチングの際水分と一緒に流れ出てしまいます。ブロッコリーのビタミンCは茹で調理後に1/3ほどになってしまうので、水溶性ビタミンを多く摂取したい方は覚えておきましょう。
(*ミックスベジタブルの栄養価について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
冷凍野菜の栄養価が高い理由とは?
ここからは、冷凍野菜の栄養価が高い理由を紹介します。
①野菜が旬の時期に冷凍しているため
冷凍野菜は、コストを抑えるために価格の安い旬の時期の野菜が使用されています。旬の時期の野菜は他の時期の物よりも栄養価が高いので、シーズン外でも野菜の栄養を摂りたい時にはもってこいの食材と言えるでしょう。
熊橋麻実
管理栄養士
旬の野菜は栄養価が高いです。例えば、ほうれん草のビタミンCは夏に採ったものに比べ、冬に採ったものは3倍になります。旬じゃない時期には、特に冷凍野菜を上手く活用していきたいですね。
②鮮度が落ちる前に冷凍している
生野菜は店頭に並んでいる間にも劣化していきますが、冷凍野菜は鮮度が落ちる前に冷凍するので収穫時の栄養価をキープする事ができます。収穫後1年経っても90%近いビタミンCを保有しているブロッコリーもあったそうで、冷凍野菜の栄養価の高さがよく分かります。