デーツのカロリーや糖質は?栄養価・ダイエット効果や食べ過ぎの注意点など紹介!
【管理栄養士監修】デーツのカロリー・糖質を知っていますか?今回は、デーツ(1粒/100g)のカロリー・糖質量を他のドライフルーツと比較しながら紹介します。デーツの栄養価やダイエット効果にくわえ、食べ過ぎの注意点も紹介するので、参考にしてくださいね。
目次
1粒のなかに栄養が凝縮されているデーツの効果・効能について栄養素と共に説明します。
①イライラなどを抑える
デーツには神経や筋肉の興奮を調節するカルシウムや、エネルギー代謝を高めて疲労感を解消してくれるビタミンB、副腎皮質ホルモンの働きを促進してストレスへの抵抗力を高めてくれるパントテン酸が含まれています。ダイエット中は甘みを我慢してストレスを溜めやすいので、デーツの自然な甘さを楽しんで、イライラと上手に付き合いましょう。(※4、5)
②貧血予防
デーツに含まれる鉄分は血液中のヘモグロビンの原料になる成分で、不足すると鉄欠乏性貧血を起こす場合があります。貧血を起こすと疲れやすくなったり、イライラや倦怠感を感じやすくなるので意識的に摂る必要があります。
その他にもデーツは葉酸が豊富です。葉酸は血液中の赤血球の生成や、妊娠初期の胎児の脳や神経を形成するために重要な栄養素です。妊娠中は赤ちゃんに栄養を送るために血液量が増えて貧血になりやすいので、必ず補給しておきたい成分でしょう。(※6、7)
③便秘改善
デーツには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がどちらも含まれています。水溶性食物繊維は腸内をゆっくり進み糖質やコレステロールと合成して便として排出させ、不溶性食物繊維は体内の水分で膨れると、腸の運動を活発にして便意を促します。食物繊維は腸内で善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれるので、ダイエット中はおやつに食べるのも良いでしょう。
妊娠中は、お腹の成長と共に腸が圧迫されて便秘をしやすいので、デーツは妊婦さんにもおすすめの食品です。(※2)
④ダイエット効果
デーツの糖分が気になるという人もいると思いますが、デーツは食後の血糖値上昇率の度合いを示すGI値が低い食品です。低GI値の食品は、血糖値がゆるやかに上昇・下降するため、食後も空腹を感じにくく太りにくいとされています。
GI値が高いとインスリンの分泌量が多くなりますが、インスリンには余った糖を中性脂肪として体内に蓄える働きもあるので、GI値の低い食べ物はダイエット中にはうれしい食品です。とは言え、量を食べれば糖質を摂りすぎになるので、1日に食べる量を決めていただきましょう。 (※8)
⑤美肌効果
お肌を美しく保つために摂りたい栄養が、デーツに含まれるβカロテンです。βカロテンには抗酸化作用があり、肌の老化を遅らせるほか、ビタミンAに変わり皮膚や粘膜を修復して若々しい肌を保ってくれます。
また、デーツには現代の洋食やファストフードが増えた食生活に不足しがちなビタミンB2も含まれており、乾燥を防いだり、皮脂の分泌を抑えたりと肌にうれしい効果があります。(※9、10)
⑥むくみの解消
デーツにはカリウムも比較的多く含まれています。カリウムは体内の余分なナトリウムの排出や水分バランスを整える働きがあり、むくみを解消してくれます。妊娠中はホルモンバランスや血流が悪くなることでむくみやすいので、デーツを日常的に取り入れてむくみを解消しましょう。(※11)
⑦すばやくエネルギーを補う
デーツの甘み成分は、果糖とブドウ糖のため、体に入るとすぐにエネルギー源として働きます。朝ごはんにそのまま食べたり、刻んでヨーグルトに混ぜて食べれば時間がない朝でもすばやく栄養を補給できるでしょう。(※12)
柳田ゆい
管理栄養士
果糖やブドウ糖は吸収が早く即効性があるので、スポーツや勉強中などのエネルギー補給にもオススメです。
⑧免疫力を上げる
デーツに含まれる亜鉛は、免疫細胞を活性化させるので、免疫力が上がり風邪をはじめとする感染症の予防に効果があります。また、新しい細胞が作られる組織や器官でに欠かせない亜鉛は、胎児の発育にも必須のミネラルなので妊婦さんにはきちんと摂っていただきたい栄養素です。(※13)
(*デーツを毎日食べ続けるとどうなるかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)