梅干しの食べ過ぎは危険?塩分過多で体に悪い?症状例や1日の適正量など紹介!
【管理栄養士監修】梅干しを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?今回は、梅干しの食べ過ぎで塩分過多による〈むくみ・高血圧・胃痛〉 などデメリットの例を症状・原因とともに紹介します。梅干しの適正量は1日何個までかや、食べ過ぎた場合の対処法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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梅干しは万能?でも食べ過ぎは健康に悪い?
梅干しは古くから日本人の食卓に欠かせない食品で、万能な健康食として親しまれています。実際にどのような栄養素が含まれ、効能が期待できるのか見ていきましょう。
梅干しを適量食べた時の効果・効能
梅干しを適量食べると、様々な健康効果があります。
・疲労回復
・エネルギー代謝効率の向上
・腸内環境の改善
・血糖値の上昇を緩やかにする
梅干しには、クエン酸などの有機酸が豊富に含まれていますが、最も有名な効能として疲労回復が挙げられます。疲労がたまった時の体の重だるさは体内に蓄積する乳酸が原因ですが、クエン酸には乳酸を分解し体外に排出する働きがあります。クエン酸回路と呼ばれるエネルギー代謝を促進する働きも、疲労回復をサポートする効能のひとつです。
また、腸内の悪玉菌を減らして下痢と便秘の両方を改善できるので、慢性的な腹痛に悩まされている人にもおすすめです。他にも食後の血糖値上昇を緩やかにするため、糖尿病の予防にも効果的とされています。(※1)
(*上記以外にも梅干しの効能はたくさんあるので、詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
梅干しの食べ過ぎで塩分過多となるデメリット・症状は?
では、梅干しの食べ過ぎで塩分過多となってしまった際の、デメリットや症状にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
①高血圧になる
塩分の過剰摂取によるデメリットとして、代表的なものに高血圧があります。高血圧には自覚症状がほとんどありませんが、重症化すると下記のような深刻な病気を引き起こしやすくなります。
・腎臓病
・動脈硬化
・心疾患
・脳血管障害
高血圧の状態が続くと、腎臓や血管に大きな負担がかかるため、慢性腎臓病や動脈硬化につながります。この症状が進行していくと、心疾患や脳血管障害などにより命を落とす可能性があるので注意が必要です。心疾患には、心筋梗塞や狭心症などがあり、どちらも命に関わる重大な病気です。
また、脳血管障害には、脳梗塞、くも膜下出血などがありますが、こちらも命に関わるものである上に、命が助かっても後遺症が残る可能性が高く、長期のリハビリが必要になります。高血圧自体は生活習慣病の一つとしてよく聞く症状ですが、重大な病気につながる可能性があることを忘れないようにしましょう。(※2)
②むくみやすくなる
塩分過多になると、身体が体内の塩分濃度を低くしようと本来の水分量よりも沢山の水分を溜め込むため、むくみやすくなります。身体がむくんでしまうと、むくみがそのままセルライトとなり定着してしまいます。セルライトは一度定着してしまうと、ダイエットをしてもすぐには落ちないので、身体のむくみを感じたら塩分の摂取量を見直してみましょう。
③胃痛が起こる
梅干しは適度な摂取量であれば、胃腸の調子を整えてくれる効果があります。しかし食べ過ぎによって塩分過多になると、摂り過ぎた塩分が胃の粘膜を刺激し胃が荒れるので、胃痛を引き起こしやすくなります。
④太ることはない
カロリー | 糖質 | |
梅干し(100g) | 33kcal | 6.9g |
梅干し(1粒/10g) | 3.3kcal | 0.7g |
梅干しはカロリー・糖質共にかなり低く、万が一沢山食べてしまっても太ることはないと言って良いでしょう。しかし、先述の通り梅干しの塩分含有量は多く、食べ過ぎてしまうと健康上様々なデメリットが生じるので、いくら太らないからと言っても梅干しを大量に食べる事はおすすめ出来ません。(※3)