パイナップルの食べ過ぎで太る?舌がピリピリしびれる?原因や防止策を紹介!
【管理栄養士監修】パイナップルを食べ過ぎるとどうなるのでしょうか?今回は、パイナップルの食べ過ぎによる〈太る・舌のしびれ〉 など悪影響の例を原因とともに紹介します。パイナップルで舌・口の中がピリピリしびれるのを防止する方法や適量食べた場合の効果・効能も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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パイナップルを食べ過ぎるとどうなる?
生食としても、ジュースや缶詰の加工品としても親しまれるパイナップルですが、食べ過ぎるとどのような弊害があるのでしょうか?
①太る
パイナップル100g当たりのカロリーは53kcal、糖質は12.5gです。食べ過ぎがカロリーオーバーに繋がることに加え、パイナップルの糖質には果糖が含まれることに注意しましょう。
果糖は体内に摂取してすぐに肝臓へ運ばれエネルギーとして利用されます。適量であれば重要なエネルギー源ですが、食べ過ぎれば中性脂肪が合成され脂肪として蓄積し太る原因となります。(※1)
②舌・喉や口の中がピリピリ痺れる
パイナップルを食べ過ぎるとチクチクを通り越し、ピリピリとしびれを感じることもあります。酷い時はしびれだけに止まらず舌や口の中が傷つき出血を伴うこともあるので、食べ過ぎには気をつけましょう。パイナップルの食べ過ぎで舌がピリピリ痺れる理由は次項で紹介しているので、参考にしてみてください。
竹本友里恵
管理栄養士
パイナップルは原産国がブラジルで、主に熱帯地域など暖かく湿気が多い地域で収穫できるフルーツです。英語でpineappleと書きますが、pineは松の木のかさとりんごを合わせてた、松ぼっくりの様な見た目でりんごのような甘味があるという意味になります。パイナップルは収穫後に追熟しないので、時間と共に甘くなることはありませんが、独特の酸味は和らぎます。甘さがお尻に溜まりやすいので、新聞紙などに包んで逆さにして保存すると甘みが全体に広がります。一般的には黄色いものほど熟して甘く、青いものほど未熟で酸味があるパイナップルなので、購入する時に選ぶ様にしましょう。
パイナップルの食べ過ぎで舌・口がピリピリ痺れる理由は?
なぜ、パイナップルの食べ過ぎると舌や口がピリピリしびれるのでしょうか?ここからは、パイナップルを食べてしびれる理由を詳しく紹介します。
酵素「ブロメリン」がタンパク質を分解するため
パイナップルには口の中が荒れる原因となる「シュウ酸カルシウム」とたんぱく質を分解する酵素「ブロメリン」が含まれます。舌や口の中は粘膜が保護しているので普段はシュウ酸カルシウムの刺激を受けても症状を感じることはありませんが、パイナップルを食べ過ぎブロメリンの刺激を受けると粘膜が敏感になってしまい舌や口がピリピリとしびれます。
ブロメリンのたんぱく質を分解する強い力はしびれにも繋がりますが、料理に活かし肉を柔らかくすることが出来ます。酢豚にパイナップルを入れたり、ハンバーグにパイナップルを添えるのは理にかなっていると言えます。(※2)
竹本友里恵
管理栄養士
パイナップルにはブロメラインという消化酵素が含まれていて、たんぱく質を分解する働きがあります。その他にも腸の腐敗物を分解する働きや胃腸の負担を和らげる効果、筋肉を維持し、代謝を高める働きがあります。このブロメラインという酵素は熱に弱く、約60度以上の熱で酵素の働きが失われてしまうのが特徴です。しかし冷凍保存の場合は酵素の働きを休止させ、解凍することで酵素活性は復活します。できるだけ加熱を控えて生のパイナップルを食べる様にし、食べきれない場合は早めに冷凍するか乾燥させてドライパイナップルにしましょう。
パイナップルの食べ過ぎによる舌・口のしびれを防ぐには?
それではパイナップルの食べ過ぎによる舌や口のしびれを防ぐにはどうすれば良いでしょうか?