こんにゃくを食べ過ぎるデメリットは?おならや太る原因に?1日の適正量の目安など紹介!
【管理栄養士監修】こんにゃくを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?今回は、こんにゃくの食べ過ぎによる〈下痢・便秘・腹痛・腸閉塞〉 など悪影響・デメリットの例を原因とともに紹介します。こんにゃくの食べ過ぎになる量の目安や、食べ過ぎた場合の対処法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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こんにゃくは体に悪い?良い?
健康食としても有名なこんにゃくですが、実際にどのように体に良いのでしょうか。体に悪い面も踏まえて紹介します。
こんにゃくを適量食べた時の効果・効能
こんにゃくを適量食べた時には、以下のような効果・効能があります。
・便秘解消
・整腸効果
・ダイエット効果
・美肌効果
・骨粗しょう症予防効果
こんにゃくには食物繊維の一種である「グルコマンナン」が含まれているため、便秘を解消したり腸内環境を整えたりする効果が期待できます。また、こんにゃくに含まれるカルシウムは植物性であるため吸収率が高く、骨粗しょう症の予防にも役立ちます。他にも、こんにゃくには肌の保湿効果があるセラミドが含まれており、美肌効果も期待できるでしょう。
さらに、こんにゃくは約95%が水分で約5%が食物繊維からできているためカロリーが低い上に、噛みごたえがあるのが特徴です。よく噛んで食べることで満腹中枢が刺激されるので、ダイエット食としても人気です。(※1、2、3)
竹本友里恵
管理栄養士
こんにゃくはさといも科に属するこんにゃく芋が原料で、ひじきの粉末が入っているのが黒色で、入っていないのが白色になりますが、成分的にはほとんど変わりません。他にも生芋こんにゃくという透明感のあるこんにゃくがあります。生こんにゃくは、普通のこんにゃく(精粉こんにゃく)の製造過程で捨てられてしまう飛び粉を使用して作られます。この飛び粉には、肌のバリア機能を高め、潤いを保つセラミドが豊富に含まれているので、美容効果が期待できます。
(*こんにゃくの栄養価・効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
こんにゃくを食べ過ぎるとどうなる?デメリットは?
体に良い効果を多く持っているこんにゃくですが、食べ過ぎても問題はないのでしょうか。ここでは、食べ過ぎによって起こる症状を紹介します。
①下痢・便秘
こんにゃくに含まれるグルコマンナンは適量であれば便秘解消に効果的ですが、グルコマンナンをはじめとする食物繊維は体内で消化されないため、食べ過ぎると消化が追い付かずに下痢を引き起こす可能性があります。また、こんにゃくを食べ過ぎるとグルコマンナンが腸内で水分を吸収して硬くなり、逆に便秘を悪化させる場合もあります。便秘だからと言って食べ過ぎないよう気を付けましょう。
竹本友里恵
管理栄養士
こんにゃくに豊富に含まれる食物繊維はこんにゃくマンナンと呼ばれ、大腸に含まれる善玉菌の発育を促し、悪玉菌の発育を抑えます。生芋や精粉に含まれるグルコマンナンは水溶性ですが、こんにゃくに含まれるグルコマンナンは不溶性の食物繊維のひとつで、体の中で溶けずに腸内に運ばれるので、腸の中の有害物質を体外に排出する働きがあります。水溶性の食物繊維と一緒に摂取する事で、排便促進作用が得られますが、食べ過ぎると逆に便秘になってしまうので、注意が必要です。
②おならが出やすくなる
食物繊維の一種であるグルコマンナンは、腸内に入ると善玉菌の餌になります。善玉菌は腸内で食べ物を分解・発酵する働きをしていますが、この時に発生するガスがおならです。こんにゃくの食べ過ぎによってグルコマンナンの摂取量が増えると、善玉菌の働きが活発になりすぎて、食べ物の分解・発酵も過剰になるためおならが出やすくなります。
③腸閉塞
こんにゃくを食べ過ぎると、こんにゃくの食物繊維が腸が詰まって腸閉塞を起こす場合があるので注意が必要です。腸閉塞を起こすと、腸内の食べ物や消化液などの流れが止まり、腹痛や吐き気・嘔吐などの症状を引き起こします。ひどい場合は手術が必要になるため、食べる量には注意しましょう。