クミンの効能は?美容・健康に効果あり?副作用や使い方・活用レシピのおすすめも紹介!
【管理栄養士監修】クミンの効果・効能を知っていますか?どのような栄養成分が含まれるのでしょうか?今回は、クミンの美容・健康への効果・効能や食べ過ぎによる副作用などを紹介します。カレーに使うスパイスのイメージが強いクミンですが、その他にもクミンの効果的な使い方や活用レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
⑥リラックス作用
クミンの香り成分であるリモネンは、柑橘系の皮にも含まれる成分の一種で、鎮静作用・運動弛緩作用などのリラックス作用があることが分かっています。また、クミン独特の成分であるクミンアルデヒドと呼ばれる香りの成分にもリラックス効果があるのが特徴です。
クミンの香りを嗅げば、リモネンとクミンアルデヒドの相乗効果でより高いリラックス効果を得ることができるでしょう。(※6)
クミンの食べ過ぎによる副作用・注意点は?
美容や健康への嬉しい効果・効能が期待できるクミンですが、食べ過ぎによる副作用や注意点もあります。ここでは、クミンの食べ過ぎによる副作用・注意点について詳しく説明します。
①アレルギーの人もいる
クミンはセリ科の植物なので、セロリやニンジンなどのセリ科の植物アレルギーがある人は、クミンを食べるとアレルギーが出る可能性があります。アレルギーが起きると、喉の痒みや蕁麻疹が起きるほか、重度の場合は呼吸困難などアナフィラキシーショックを引き起こすこともあるので注意が必要です。
少量では症状が出ない人もいますが、スパイス料理などを食べて喉や肌に違和感を感じたことがある人は、アレルギーの有無を検査しておいた方が良いでしょう。(※7)
②体臭がきつくなる
クミンは香りが強いスパイスなので、大量に食べると汗にもクミンの香り成分が分泌され、体臭がきつくなることがあります。これは、クミンだけでなく香りや刺激の強いキムチやにんにくなども同様です。体臭の変化は自分では気付きづらいので、食べる量には注意しましょう。
③妊娠中はクミンの摂取を避けた方が無難
妊娠中にクミンを摂取することが安全かどうかは、現時点では科学的に証明されていません。ハーブやアロマの中には流産や早産のリスクを高めるとされるものがありますが、スパイスにも同様の作用がある可能性は否定できないのが実情です。
クミンを使用した料理などを食べてすぐに問題が起きる可能性は低いですが、妊娠中はなるべく摂取によるリスクを減らした方が無難でしょう。
クミンを効果的な使い方は?
クミンの効果・効能を得るためにはどのように使うのが良いのでしょうか。手軽に使える方法を紹介します。
①クミンシードでお茶を作る
クミンシードを使ったお茶は、消化を促進して胃腸をスッキリさせる効果が期待できます。お茶を作る場合は以下の手順で行います。
1.鍋にクミンシードを大さじ1杯程度入れ、香ばしく色付くまで乾煎りする
2.水180ccを加えて3分ほど蒸らす
3.茶漉しで濾して出来上がり
クミンシードはカレーのイメージが強いスパイスですが、お茶にするとカレーとは違ったスパイシーな爽やかさを楽しむことができます。また、クミンに含まれるカリウムは余分な塩分を排出して、高血圧やむくみを予防する効果的があります。食後に飲むと、食事から摂取した塩分の排出が促進されるため、健康や美容・ダイエットにも役立つでしょう。
なお、上記の手順でお茶を作る場合、蒸らす時間が長くなると苦味が出るため注意しましょう。また、クミンの量は好みに応じて調整してください。(※8)
②クミンパウダーをカレーに加える
クミンは、いつものカレーに加えるだけで、カレーをより本格的な味わいに変えることができます。カレーに加える場合は、以下の手順で行いましょう。
1.鍋で肉や野菜などカレーの材料を炒める
2.水分が飛んだら、クミンパウダーを入れて炒める
3.水やカレールーを入れて煮込む
クミンパウダーは熱で香りが飛びやすいため、ある程度具材を炒めてから加えるのがおすすめです。また、パウダータイプのクミンは仕上げに振りかけるだけでもスパイシーな味わいに変えることができます。子どもがいる家庭の場合には、大人の食べる分だけ後からクミンを振りかけるのも良いでしょう。
③白湯に入れて飲む
クミンはコリアンダーと組み合わせて白湯に入れて、以下のように飲むのもおすすめです。
1.パウダータイプのクミンとコリアンダーを3振りずつマグカップに振り入れる
2.白湯を100〜150cc入れて混ぜる
白湯に入れて飲む場合には、起床してすぐなどの空腹時に飲むことで、スパイスの成分が吸収されやすくなり高い効能を得ることができます。コリアンダーとクミンを加えた白湯は、冷え性や便秘改善だけでなく、胃もたれや二日酔いなどの改善にも役立つでしょう。
さらに、スパイスの香りで満腹感を得られるため、ダイエット中の食べ過ぎ予防にもおすすめです。