にんにくの食べ過ぎで下痢・腹痛になる原因は?適量や対処法・予防策も紹介!
【管理栄養士監修】にんにくを食べ過ぎると腹痛・下痢になりやすいと知っていますか?今回は、にんにくで腹痛・下痢になる原因やなった場合の対処法を紹介します。にんにく料理を美味しく楽しむためにも食前・食事中にできる予防法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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にんにくは食べ過ぎはどれくらい?下痢・腹痛になる?
にんにくはスタミナや精力が付くことから、疲労がたまった時やここぞという時に食べる人も多い食材です。しかし、食べ過ぎると下痢・腹痛など体に害を及ぼす可能性があります。ではいったい、どこからが食べ過ぎにあたり、1日の適量はどの程度なのでしょうか?
にんにくの1日の適量は「1片」
1日で摂取するにんにくの適量は、個人差があることは当然ですが、生か加熱してあるかで変わります。まず生やおろしたにんにくの場合は、1日に1片が適量です。そして加熱した場合個人差はありますが、1日に4片ほどまで食べられます。
適量よりも少し多く食べたからと言って、すぐに下痢や腹痛など体に悪影響が起こるわけではなく、例えば1日ににんにくを10片ほど食べたりすると過剰摂取にあたります。ただ、普段の食事でにんにくを10片も食べることは意図的でない限りあり得ませんので、過剰に心配する必要はないでしょう。
にんにくの食べ過ぎによる症状の例
にんにくを食べ過ぎるとその殺菌作用の強さから、胃腸に強い刺激が加わるため、身体に悪影響が出ることがあり、よく言われる下痢・腹痛以外では以下のような症状があります。
・吐き気、めまい
・肌荒れ
・下痢や便秘
・貧血
・口内炎や口角炎
あまりに食べ過ぎると、症状が強く出てしまい救急車で運ばれた事例もあるため注意が必要です。体質や食べた時の体調により、症状の発生や強さは変わりますが、生にんにくであれば1日「1片」といった適量の目安を守れば大抵は問題ありません。食べるにんにくの量を増やすにしても、徐々に増やすなどして、自分のキャパシティを把握することが大切です。(※1)
にんにくを食べ過ぎて下痢・腹痛になる原因は?
にんにくを食べ過ぎなければ問題ないように思われますが、にんにくの影響力を知り症状が出る原因を把握することは大切です。今回は、にんにくを食べ過ぎて下痢・腹痛になる3つの原因を紹介します。
①アリシンの過剰な殺菌作用
にんにくにはアリシンという成分があります。このアリシンは、生の状態で含まれるアイリンと酵素が反応してできる成分です。強い殺菌効果が特徴ですが、食べ過ぎれば胃腸の壁が破壊されてしまいます。
また胃腸の中の良い細菌まで殺菌してしまうので、腸内環境が乱れる可能性もあります。腸内環境が乱れれば消化不良を起こしやすく、下痢や腹痛を起こしやすい状態になってしまうのです。適量では良い効果を発揮しますが、それが増えすぎると効果も強まるので注意が必要です。(※2)
(*アリシンは適度に摂取すると健康に良い効果もたらします。アリシンなどにんにくの栄養価・効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②にんにくへのアレルギー反応
にんにくを食べた後、下痢や腹痛の他に吐き気や蕁麻疹、呼吸困難、高熱がする場合はアレルギーの可能性もあります。にんにくも植物なので、個人の体質にもよりますがアレルギーが全く出ないとも言い切れません。蕁麻疹は肉眼で確認できるアレルギー反応なので、もし症状が出た場合はすぐに食べるのを止めて病院で受診するようにしましょう。(※3)
③体調自体が悪い
二日酔いや風邪気味、ストレスが続いた時などの体調不良時は、臭いに敏感になり胃腸の働きも弱くなります。このような状態の時に、臭いも刺激も強いにんにくを食べれば体調不良を起こす可能性があります。
そのため体調不良時は避け、少しでも胃腸に不安があり吐き気などの心配がある場合は様子をみることをおすすめします。また普段からストレス管理を行い、定期的にストレスを解消して1人で溜め込まないようにしましょう。