キャベツの食べ過ぎは太る?死亡する?便秘・下痢など副作用や1日の適量など紹介!
【管理栄養士監修】キャベツを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?今回は、キャベツの食べ過ぎによる〈胃痛・下痢・腹痛・甲状腺の病気〉 など健康への副作用を原因とともに紹介します。キャベツの食べ過ぎになる量や毎日でもいいのかや、ダイエットへの正しい取り入れ方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
副作用③おならが出やすくなる
キャベツを多く食べると、食物繊維が腸を刺激しておならが出やすくなります。また、キャベツのようなアブラナ科の野菜には硫黄化合物が含まれ、それを特定の腸内細菌が分解することで硫黄の匂いがするガスを産生します。キャベツを食べておならの量や匂いが気になる場合は、量を摂り過ぎているのかもしれません。
副作用④消化不良で胃痛になることがある
キャベツには健胃効果があり、胃に優しい食材として知られていますが、食べ過ぎた場合は消化不良を起こして胃痛や吐き気をもよおすことがあります。また、キャベツに合わせる調味料や油を摂り過ぎて、胸やけなどの不快感が現れることもあります。胃に良い食材だからとキャベツを食べ過ぎると、逆効果になってしまうので注意しましょう。
キャベツの食べ過ぎにならない量はどれくらい?毎日はNG?
キャベツを食べ過ぎることで様々なデメリットもあることが分かりましたが、ここでは1日に食べるキャベツの適量を紹介します。
230gを目安に食べるのがおすすめ
厚生労働省が推奨する野菜の目標摂取量は1日あたり350gですが、そのうち230gを淡色野菜から、120gを緑黄色野菜から摂ることが望ましいとされています。キャベツは淡色野菜なので、1日あたり230gを目安に食べると良いでしょう。この量は、普通サイズのキャベツで約1/4玉分にあたります。
また、キャベツだけでなく、ブロッコリーやにんじんなどの緑黄色野菜も食べるようにすると、バランスよく野菜を摂ることができるでしょう。上記の量を抑えれば、毎日キャベツを取り入れても食べ過ぎになることはありません。
キャベツを食べ過ぎずにダイエットへの取り入れる方法
キャベツの食べ過ぎは健康に影響が出ることもあり、また、食べ方次第では太る可能性もあります。そこで、キャベツを上手にダイエットへ取り入れる方法をいくつか紹介します。
①朝に食べる
食物繊維の豊富な野菜から食べ始めることで食後の血糖値上昇をゆるやかにする、ベジタブルファーストがダイエットの常識となってきました。長時間の空腹状態でいきなり炭水化物など糖質の多いものを摂ると、血糖値は急上昇するので、朝食をキャベツから食べ始めると、血糖値の乱高下を防ぎ、ダイエット効果が感じられやすくなります。
また、朝食にキャベツを取り入れることで、昼食後の血糖値上昇もゆるやかにするセカンドミール効果も期待できるでしょう。(※4)
②生のまま食べる
キャベツは火を通すとかさが減って、つい食べ過ぎてしまうことがあります。生のまま食べる千切りキャベツやサラダであれば、噛む回数も多くなり少ない量でも満腹感が得られ、食べ過ぎを防ぐことができます。その際は、ドレッシングなどの付け合わせが高カロリーにならないように注意してください。
また、キャベツを生で食べると、加熱で壊れやすい酵素や水に流出しやすいビタミンCやカリウムなどの成分も摂ることができ、ダイエットや美容に効果的です。生キャベツで下痢や腹痛を起こしやすい方は、塩もみをして水気を切ってから食べると良いでしょう。
竹本友里恵
管理栄養士
キャベツは部位によって風味や硬さが違うので、切り方を変えるのがオススメです。キャベツの外側の部分(5.6枚)は葉が分厚くて繊維が太く、アクの苦さがあります。葉の繊維を断つように切ってアクを出し、炒め物にするのかオススメです。内側(5~6枚)は、葉がやわらかく、香りにクセがないので最も使い道の多い部分です。ロールキャベツなどの煮物にオススメです。1番真ん中の部分は、繊維が細く葉が薄く、あまみがある部分なので、サラダや汁物の出汁としても利用できます。捨ててしまいがちな部分の調理方法を知ることで、キャベツをまるごと味わいましょう。
(*キャベツのダイエット効果や、酢キャベツのダイエット効果について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)