山椒の効能とは?栄養成分の健康効果や食べ過ぎによる副作用など紹介!
【管理栄養士監修】山椒の効果・効能を知っていますか?今回は、山椒の栄養成分の健康効果・効能や、食べ過ぎによる副作用・体に悪い影響の例を紹介します。山椒の効果的な食べ方や商品のおすすめも紹介しているので、参考にしてみてくださいね。爽やかな香りとピリッと痺れる辛さも是非楽しんでください。
目次
マグネシウムは体内の約60%が骨の中に、40%が脳や神経と筋肉の中に存在しています。
・骨粗しょう症の予防
・神経伝達の制御
・心疾患・不整脈の予防
・筋収縮の制御
マグネシウムは、それぞれの場所で300種類以上の酵素の作用を助ける役割を果たしています。栄養素の合成、神経伝達、筋収縮など様々な働きを助け、カルシウムやリンとともに骨の形成にも大きな働きをしています。(※3)
住吉彩
管理栄養士
山椒はミネラルが豊富に含まれています。最近の食事ではミネラル不足にもなりやすくなっているので注目したい食材です。また、むくみなどの塩分の取り過ぎが気になる方も香辛料として使うことで薄味でも料理を楽しむことが出来ます。
山椒の食べ過ぎは体に悪い?副作用は?
①舌が痺れる
山椒特有の“痺れる辛さ”の痺れは、痙攣毒(けいれんどく)、麻痺成分のキサントキシンの局所麻酔効果によるものです。特に魚類には強い痙攣作用がありますが、大量の摂取をしなければ人間には有害な影響はありません。ただし、神経を麻痺させる作用ですので、過剰摂取は避けましょう。
②下痢になる可能性もある
サンショオールには整腸作用があり胃腸の機能を高める働きがありますが、この調整作用は食べ過ぎると逆に胃腸を刺激しすぎて下痢になることがあります。大量の摂取は避けて、ほどほどに辛味と香味を楽しみましょう。
山椒の効果的な食べ方は?
山椒は若葉、花、実、果皮と、色々な部分を香辛料や薬用として使うことができます。それぞれの部分に昔からの呼び方があり、効果的な食べ方を呼び方とともに見てみましょう。
①粉にして食べる
秋になると青かった実が赤く熟し「赤山椒」となり、完熟すると実は割れて「割山椒」になります。割山椒から黒い種を取って果皮をすり鉢などですり潰したものが「粉山椒」です。これが鰻に振りかける山椒の粉です。粉山椒はテーブルスパイスとして、また、料理の香辛料として広く利用され、七味唐辛子にも粉山椒が入っています。
住吉彩
管理栄養士
山椒は香りも楽しめる食材です。粉末タイプのものは冷凍保存することで、常温で保存するよりも香りを長く楽しむことができます。
②実を食べる
初夏には雌花が実をつけますが、「実山椒」「青山椒」と呼び、まだ青い実は種も柔らかいので種ごと食べられます。ピリッとした痺れる辛さが特徴で、水煮、塩漬け、醤油漬けにした「山椒醤油」は冷凍で保存可能です。ちりめんじゃこと炊いた「ちりめん山椒」や「実山椒の佃煮」が代表的でご飯の進むおかずやお酒のつまみとして親しまれています。
③山椒の若葉を食べる
山椒の若葉は爽やかな香りがよく、若葉の鮮やかな緑色も楽しめることから、「葉山椒」や「木の芽」と呼んで料理の彩としてよく使われます。葉の先の白っぽい点を「油点」と言って、葉を掌に乗せてパンッと叩くと香りが立ち、お吸い物、茶碗蒸しなど様々な料理に添えられます。また、味噌と和えた「木の芽味噌」や筍との「木の芽和え」、炊き込みご飯などでも楽しめますね。
④花を食べる
5月に咲く花は「花山椒」と言い、佃煮にしたり、酢の物やお椀に入れて食べたり、薬味として使われます。山椒特有の爽やかな香りが楽しめますが、辛みは強くないので食べやすいのが特徴です。