牡蠣の加熱時間は何分必要?ノロウイルス・食中毒を防ぐには?電子レンジ・フライパンなど方法別に解説!
牡蠣の加熱時間はどれくらいがいいのでしょうか?今回は、〈電子レンジ・フライパン・オーブン〉別に、牡蠣を安全に食べるための加熱時間・加熱方法や、牡蠣にあたった場合の対処法を紹介します。加熱用の牡蠣を使った調理方法・レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
- 牡蠣はなぜあたるの?加熱時間はどれくらい必要?
- 牡蠣であたりやすいのは生食で食べる機会が多いため
- ノロウイルスが失活する加熱条件
- 加熱用の牡蠣の加熱時間の目安
- 生牡蠣(殻付き)の加熱方法・時間は?
- ①電子レンジで加熱する場合
- ②オーブンで加熱する場合
- ③フライパン・鍋で加熱する場合
- 調理する際の注意点
- 牡蠣であたらないための注意点・ポイントは?
- ①加熱用は絶対に生食しない
- ②下処理を必ずする
- ③殺菌効果のある薬味を取り入れる
- ④鮮度の良い牡蠣をえらぶ
- ⑤劣化した牡蠣は食べない
- 牡蠣にあたったらどうなる?対処方法は?
- 牡蠣にあたった場合の症状
- 牡蠣にあたった場合の対処方法
- 牡蠣(加熱用)の調理方法・レシピは?
- ①みそ牡蠣鍋
- ②牡蠣のアヒージョ
- ③牡蠣のグラタン
- 牡蠣の加熱時間や加熱方法に気をつけよう
先に調理器具を熱してから投入し、フタをして弱火から中火の状態で5~8分間加熱してください。その際、テフロン加工がされているものは殻が鍋肌に傷をつけてしまうため、アルミホイルを敷いてから調理しましょう。
調理する際の注意点
殻付き牡蠣を調理する時の注意点ですが、牡蠣同士が重なった状態で加熱すると焼きムラができてしまいます。生焼けによる食中毒を防ぐためにも、一度に大量には調理しないようにしましょう。また、殻が平らな方を上にして加熱することで、旨味の詰まった牡蠣の汁が流れ出ずに余すことなく食べられます。
牡蠣であたらないための注意点・ポイントは?
これまで牡蠣にあたる原因と、防ぐための加熱時間を述べました。以下により安全に防ぐためのポイントを抑えていますので、参考にしてください。
①加熱用は絶対に生食しない
販売されている牡蠣には生食用と加熱用の2種類がありますが、これは牡蠣が生育した環境の水質の違いで区分されます。食品衛生法の基準を満たした海域や、浄化槽を利用して身の中のウイルスや菌を排出し、基準をクリアしたものが生食用の牡蠣として出荷されます。
加熱用のものは身がふっくらして美味しそうですが、ノロウイルスや大腸菌などの菌を保有しています。絶対に生食しないでください。
また、実は食品衛生法の基準に適合した、ノロウイルスがいないはずの生食用の牡蠣でも十分感染のリスクはあります。不安があったり、体調に問題がある場合などは生食自体を控えた方がよいでしょう。
(*スーパーの生食用牡蠣の安全性について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②下処理を必ずする
牡蠣の下処理は非常に大切な手順となりますので、上記の動画と以下の手順・ポイントを参考に必ず行ってください。
・汚れが吸着しやすい食材を使い、牡蠣に絡める。
・牡蠣の身が柔らかいため、力を込めずに優しく扱う。
・よく洗い流し、汚れを取り除いて水気をふき取る。
牡蠣の身には、ぬめりや殻の破片などの汚れが付着しています。これを洗い落とすことで身の表面に付着しているウイルスや菌を除くことができ、同時に臭みが取れて食味も非常に良くなります。
③殺菌効果のある薬味を取り入れる
様々な料理に使われる薬味ですが、牡蠣の風味とも相性抜群です。次のものがオススメです。
・青ネギ
・大根おろし
・ミョウガ
・大葉
薬味には食品の腐敗を防いだり、食中毒の原因菌を殺菌し、同時に免疫力を上げて体調を整えるなど様々な効果が期待できます。特に食中毒は免疫力の低下によっても引き起こされるので、日ごろから薬味を食事に取り入れて体調を整えておくことも予防の1つになります。
④鮮度の良い牡蠣をえらぶ
大腸菌をはじめとした菌類は鮮度の低下でも増殖していくので、鮮度の良い牡蠣を選ぶことも食中毒を防ぐ方法になります。次のような特徴を元に、鮮度を判断してください。
・貝柱が半透明なもの。
・身が少し黄色味がかっているもの。
・ツヤツヤしており、ふっくらしたもの。
・外套膜(身の周りの黒くビラビラした部分)が黒く厚いもの。
・嫌な臭いがしないもの。
・殻がしっかりと閉じているもの。
・殻の傷が少ないもの。
殻付きの牡蠣で傷が多いものは、出荷する前に洗う工程で弱った可能性があります。同時に殻を閉じる力も弱くなるので、しっかりと見分けましょう。
⑤劣化した牡蠣は食べない
牡蠣を購入した後、冷蔵庫で数日保存して使うことがあると思います。当然保存している内に劣化していくので、次のような特徴が見られたら食べないようにしましょう。
・身が白く変色したもの。
・腐った牛乳のような臭いがするもの。
・張りがなく、形が崩れかかっているもの。
先に述べたように、鮮度が落ちると大腸菌などの菌が繁殖します。食中毒の要因となりますので、もったいないですが処分してください。
(*牡蠣の保存方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)