そばは消化にいい?うどんより悪い?胃に優しい食べ方やトッピングのおすすめなど紹介!
そばは消化にいい・悪いどっちでしょうか?今回は、そばは消化に良いのかを、うどん・そうめんなどの他の麺類と比較し、風邪の時の食事にふさわしいか否かなど紹介します。そばの消化の良い食べ方・方法や、トッピングのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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そばは消化にいい?うどんより悪い?

お腹を壊していたり、風邪を引いていたりする時などに温かいうどんはよく食べますが、同じ麺類でもそばはあまり食べません。さっぱりしていて食べやすいそばですが、なぜ病気の時には食べないのでしょうか。
そばの消化はそこまで良くない
脂質 | 食物繊維 | |
そば | 0.7g | 1.5g |
白米 | 0.3g | 0.3g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
そばは主食になる食べ物なのででんぷんを多く含みますが、これは胃に止まる時間が短く、消化に時間があまりかかりません。逆に消化に時間がかかるのは、脂質と食物繊維などで、その量が多ければ多いほど消化が悪いものになります。そこでそばと白米の脂質と食物繊維の量を比べて見ると、両方ともそばには白米の倍以上含まれていることがわかります。
そば粉の配合の割合で種類が別れ、そば粉を100%使った十割そばの他に、そば粉が8割、小麦粉が2割の二八そばや、さらに小麦粉の配合の多いものなどさまざまです。小麦粉はつなぎの一種で、山芋やでんぷんなどがつなぎに使われているそばもあります。
何割そば粉を使っているのかによって食物繊維量が変わるので、それに伴い消化時間は変わりますが、だいたいそばの消化時間は3~4時間になります。消化のよいものは2時間程度、悪いものは5時間程度かかると言われているので、そばの消化時間は決して短いとは言えません。(※2)
そばの消化しやすさをうどんなど麺類と比較
脂質 | 食物繊維 | |
そば | 0.7g | 1.5g |
うどん | 0.4g | 0.8g |
そうめん | 0.4g | 0.9g |
ラーメン | 0.6g | 1.3g |
そばはうどんなどの他の麺類と比べ、消化しやすいのかどうかを調べてみましょう。そこで、そばやうどんなど、4種の麺類に含まれる脂質と食物繊維の量を比較してみると脂質、食物繊維ともそばが高いことがわかりました。特に食物繊維の量は圧倒的に高いので、そばは他の麺類に比べ消化時間が長くかかることがわかります。
一方、うどんは4種類の麺類の中で最も脂質、食物繊維ともに低くく、消化時間が短いと言えます。
(*そうめんの消化について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
そばは風邪の時に食べても大丈夫?

そばよりもうどんの方が脂肪と食物繊維の量が少なく、消化が良いので、病気の時によく食べることがわかりました。では、そばは風邪などの病気の時に食べてもいいのでしょうか。
そばは風邪の時にはおすすめしない
風邪など体調不良時は体を休める必要があるので、胃腸も休める必要があります。そのためには消化のよいものを食べる必要があります。そばは消化がよいとは言えないので、体力が落ちている時にはおすすめできません。体調不良時にはそばよりも消化によいうどんを食べてください。
うどんはよく煮ることで柔らかくなりますし、温かいうどんなら、胃腸の働きをよくし、体も温まりますので病気の時向きです。
風邪の時におすすめの消化のいい食べ物
うどん以外で風邪など、体力が落ちている時におすすめできる食べ物は下記のものになります。
・おかゆ
・鍋料理
・お味噌汁
・野菜スープ
・リンゴなどのフルーツ
・ゼリーやプリン
風邪を引いた時には栄養があって、消化のいいものがおすすめです。また、発熱などで発汗するので、水分を積極的に摂取する必要もあります。上記の食べ物は、この3つの条件に合い、おかゆ、鍋料理、味噌汁、野菜スープは煮込めば煮込むほど具材が柔らかくなり、消化がよくなります。
卵や鶏肉、白身魚、豆腐など、脂肪が少なく、タンパク質が豊富なものを具材に取り入れれば、胃に優しく栄養が豊富になります。リンゴなどのフルーツはすりおろしたり、潰したりすれば消化が良くなり、セリーやプリンなどの冷たいものは喉越しがよく、手軽に水分と糖分などの栄養も取れます。ただし、胃に負担をかけないように冷やしすぎないようにしましょう。
そばの消化をよくする方法・食べ方は?

消化があまりよくないそばを、消化よく食べる方法について紹介します。病気の時や体力が落ちている時に、そばを食べる場合には参考にしてください。
①よく噛んでゆっくり食べる
どんなときでも、何を食べても、よく噛んで食べることは胃腸に負担をかけないために大切なことです。特に体力が落ちているときに、そばのような消化があまりよくないものを食べるなら、いつもよりゆっくり、よく噛んで食べましょう。そばは喉越しを楽しむ食べ物でもありますが、よく噛むことで消化を助けるので、病気の時はよく噛むことが重要です。
逆によく噛まずに食べると早食いになり、消化に悪く胃もたれの原因にもなります。また、脳が満腹と感じるまで15分ほどかかると言われているので、早食いは食べ過ぎの原因にもなってしまいます。
②食べ過ぎない
そばなどの麺類は食べやすく、スルスルっとお腹に入ってしまいます。しかし、一度に多くのものを食べると、どうしても胃腸に負担がかかります。特にそばは消化に時間がかかるので、食べ過ぎに気を付けましょう。また、体力が落ちている時にそばを食べるなら、消化に時間がかかるため、寝る時間に近い夕食よりも昼食で食べることをおすすめします。
(*そばのデメリットや食べ過ぎた時の悪影響について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③茹で時間を長くする
そばは喉越しとともに、コシも美味しさの一つですが、消化をよくするためには茹で時間を長めにし、柔らかくしてから食べましょう。特に体力が落ちている時は、設定時間よりも1~2分長めに茹でてください。
④温製のそばを食べる
冷たいそばは喉越しがよく美味しいですが、どうしても消化が悪く、体力が落ちている時にはおすすめできません。一方、温かいお出汁に入ったそばは、食べているうちにも柔らかくなり、さらに消化もよくなります。また、温かい食事は胃腸の働きをよくする働きがあり、早く食べることは難しいので、その結果、ゆっくりよく噛んで食べることにも繋がります。
⑤消化によくない具を入れない
そばは消化がよくないといっても、そば粉に食物繊維が含まれているためで、成分の大部分を占めるでんぷんは消化が非常に良いものです。そのため、そばを食べる時に本当に注意したいのは、実はトッピングです。特に脂質が多く含む天ぷらのようなトッピングや、山菜などの硬いものは消化に悪いので避けましょう。
そばの消化のいいトッピングは?

そばを消化よく食べるなら、トッピングについても消化のよいものを選びたいです。そこで、脂質や食物繊維が少なく、消化によいトッピングを紹介します。
①大根おろし
大根には消化酵素のアミラーゼが多く含まれています。アミラーゼはそばにも多く含まれるでんぷんを消化するのを助けてくれる物質です。しかし、熱に弱い性質があるため、効率よく大根から摂取するには大根おろしが最適です。冷たいそばよりも温かいそばの方が消化にはよいので、温かいそばに大根おろしをトッピングし、温まる前に食べましょう。(※3)
②梅干し
梅干しはおかゆと一緒に食べることが多い食材で、多くの健康効果が期待できるものです。中でも特筆すべき効果はでんぷんなどの糖質の代謝を促してくれることです。そばに含まれるでんぷんの消化も促進してくれますので、そばと一緒に食べるのにおすすめできます。
他にも雑菌の繁殖を防いだり、疲労回復や便通改善など整腸作用もあり、体力が落ちている時にはありがたい効果も見込めます。
③薬味
そばにはねぎやわさびなどの薬味がついてきます。これらにはいろいろな効果・効能がありますが、その中の一つが消化促進です。ねぎには食欲を促し、胃腸の働きをよくする働きがあり、わさびには消化液の分泌を促す作用があるので、消化を助けてくれます。
そばを消化よくして食べよう
そばは主食になるので、でんぷんを多く含みますが、食物繊維も多く含みます。食物繊維は脂質ととも消化に時間がかかるため、そばはそれほど消化がよくありません。そんなそばを消化よく食べるには、よく噛むこと、食べ過ぎないこと、よく茹でること、温かくして食べることが重要です。また、トッピングにも消化のよいものを選ぶことをおすすめします。