スイカのカロリー・糖質量は?1個〜1/8個までカット別に!ダイエット効果についても紹介!
【管理栄養士監修】スイカのカロリー・糖質量を知っていますか?今回は、スイカ(小玉・中玉・大玉)のカロリー・糖質量を〈一玉・1/2・1/4・1/6・1/8〉などカット別に紹介します。スイカにあるダイエット効果についても紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
熊橋麻実
管理栄養士
スイカはカロリー・糖質量が他の果物と比べて少ないですが、たくさん食べても太らないわけではないので、適量を摂取するようにしましょう。
スイカの栄養素にダイエット効果はある?
果物の中ではカロリーも糖質も格段に低いスイカはダイエットに向く果物と言えます。ほかにもダイエットに効果的な栄養はあるのか見てみましょう。
①脂肪の蓄積を抑える
スイカに含まれる〈イノシトール〉という成分は、ビタミン様物質としてビタミンとよく似た働きをします。肝臓に中性脂肪がたまりすぎるのを防ぎ、脂肪を代謝するのをサポートする働きがあるので「抗脂肪肝ビタミン」という別名があります。
脂肪肝・動脈硬化の予防、記憶力や集中力を維持したり、抜け毛の防止などの効果があります。ビタミンB群と一緒に食べると効果的です。スイカはリコピンやβカロテンも豊富で、どちらも抗酸化作用の高い栄養素です。この抗酸化力によってエネルギーの代謝が活性化され、脂肪の燃焼を促します。(※2、3)
②糖質の上昇を抑える
スイカに含まれるマンノースという糖類は、最近ダイエットで話題に上がっている成分です。糖質でありながら、ブドウ糖のように生体内でエネルギー源として利用されることはあまりありません。マンノースの消化・吸収される量は少なく、速やかに排出されるため、血糖値に明らかな影響がないとされています。
最近の研究では皮下脂肪の増加には腸内細菌が深くかかわっていると考えられていて、食事内容が大きく影響すると言われています。
熊橋麻実
管理栄養士
マンノースは善玉菌のエサとなります。マンノースが含まれるものでよく耳にするのが、グルコマンナンというこんにゃくに含まれる食物繊維です。グルコマンナンはグルコースとマンノースから作られていますが、こちらも腸を整える役割をします。
③デトックス効果
シトルリンというデトックス効果抜群の栄養がスイカにはあります。アミノ酸の仲間でスイカの皮の白い部分に沢山含まれ、90年前に日本人が発見した成分で、スポーツ先進国のアメリカで人気の高い栄養素です。シトルリンはメロンやキュウリにも含まれますが、一番多いのはスイカの180㎎です。
シトルリンは血管を広げる効果があり、体内の酸素や栄養素の運搬量を増やします。カリウムが体内の老廃物や余分な水分・ナトリウムを細胞から運び出し、拡張された血管内をスムーズに排出するというデトックスに最適な環境を作ります。
デトックスされきれいになった体内をリコピンやβカロテンの抗酸化作用によって内臓や筋肉の代謝が活性化され、ダイエットしやすい身体を作ります。シトルリンは本来、保湿成分を構成するアミノ酸でもあり、リコピンやβカロテンも保湿や皮膚の美白効果があるので血流改善とともに美肌にも貢献します。
(*スイカの栄養素・効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
スイカのダイエット効果ある食べ方とは?
ダイエットにピッタリのスイカですが、そのまま食べるだけで良いのでしょうか。スイカのダイエット効果を更に上げる食べ方を紹介します。
①スイカにきなこをかける
ダイエットのためには取り入れる食事に気を付けることはもちろんですが、それ以上に体内に貯めこんでしまったものを外に出すことが最優先です。スイカに多いシトルリンはデトックス効果に優れていますが、きなこを一緒に食べることでさらに強力に働きます。
きなこの原料の大豆に含まれるアルギニンは体内でシトルリンと一酸化窒素を作り出しますが、一酸化窒素は血管の働きを向上させる物質なのです。健康な血管は酸素や栄養分を届け、老廃物や余分なものの回収をしっかり行えるためさらにデトックス効果が上がります。
スイカにきなこをかけて、夕食のときに食べることでスイカのイノシトールが睡眠中にでる成長ホルモンとともに体内脂肪をどんどんエネルギーへ変え、代謝を促します。