うどんの栄養価・効能をそばと比較!消化の良さなど健康面でおすすめなのはどっち?
【管理栄養士監修】夏でも冬でも楽しめるうどんに含まれる栄養素を知っていますか?今回は、うどん・そばのの栄養成分・効能の比較に加え、栄養バランス的におすすめの食べ方も紹介します。そばよりうどんがおすすめな場合も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
タンパク質は、筋肉や内臓・骨・髪などを構成する、人の体にとって大切な栄養成分の一つです。うどんよりもそばの方が、若干多くのタンパク質を含んでいます。タンパク質の不足は筋力の低下やむくみ、免疫力の低下などを引き起こすほか、太りやすくなってしまうこともあるので、不足しないように注意しましょう。(※3)
うどん出汁にも栄養がある
うどんの出汁は、昆布・かつお節・いりこ等の海産物で取る事が多く、これらはミネラルやカルシウム・アミノ酸を豊富に含みます。うどん自体にはない栄養素が出汁には含まれており、出汁も一緒に飲むことでより栄養バランスを高めることができます。ただし、出汁には塩分も多く含まれているため、飲み過ぎないよう注意しましょう。
うどんがそばよりおすすめな場合とは?
食物繊維やルチンなどの栄養成分に関しては、うどんよりもそばの方が豊富に含まれていますが、うどんがそばよりもおすすめな場合もあります。ここでは、うどんがそばよりおすすめな場合について詳しく解説しましょう。
風邪・消化不良など胃腸の状態が悪い時
脂質や食物繊維を多く含む食品は、消化に時間がかかると言われています。うどんはそばに比較すると、脂質・食物繊維ともに少ないため、特に風邪・消化不良など胃腸の状態が悪い時の食事にはうどんのほうが適しています。温かい出汁をかけ、消化吸収の良い具材と一緒に摂取すると、より体の回復を促進してくれるでしょう。
(*そばの消化について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
竹本友里恵
管理栄養士
うどんは主に小麦粉(中力粉)、塩、水で作られており、主成分は炭水化物です。身体や脳のエネルギー源になる栄養素で、うどんの炭水化物は吸収が速くてエネルギーに変換されやすいです。これは、小麦粉を練る時に作られるグルテンとデンプンが結合しており、体内に入った時に消化酵素がを体内に入りやすくさせ、消化を促します。運動前、胃腸が優れない時におすすめの食材です。
うどんの栄養バランス的におすすめのトッピングは?
うどんは単体でも栄養が含まれますが、より栄養バランスをよくするためにはどのようなトッピングがおすすめなのでしょうか。様々なトッピングでバランス良く栄養を摂取し、健康な身体を作りましょう。
①わかめ
わかめは水溶性食物繊維が豊富に含まれており低カロリーのため、ダイエット中の方にはおすすめのトッピングです。他にも、丈夫な骨や歯を作るのには欠かせないカルシウムや、むくみの解消や高血圧の予防に効果をもたらすカリウムなどのミネラルも入っているのが特徴です。(※4、5)
竹本友里恵
管理栄養士
わかめに含まれる水溶性食物繊維は、水に溶けて体内でゲル化する特徴があります。ゲル化する事で小腸で栄養が吸収される速度を遅らせる事ができ、血糖値が急激に上昇するのを抑えます。大腸内の善玉菌の栄養になるため、腸内環境を整えて整腸作用が期待できます。
②卵
卵は完全栄養食品と言われることがあるほど、ビタミンやミネラル・タンパク質などの栄養素がバランス良く含まれています。さらに、脂肪の代謝を活発にする栄養素であるレシチンも含まれているため、ダイエット中の方には積極的に摂り入れたいトッピングです。