ラム肉の栄養価と効能は?ダイエット効果あり?効率的な食べ方やレシピのおすすめも紹介!
【管理栄養士監修】ラム肉に含まれる栄養素を知っていますか?羊肉はクセがあると言われますが、中でもラム肉は比較的食べやすいといわれています。今回は、ラム肉の栄養成分・効能に加え、栄養成分を効率的に摂れる食べ方も紹介します。レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
竹本友里恵
管理栄養士
L-カルニチンは、必須アミノ酸であるリジンやメチオニンによって体内で生成されるアミノ酸です。体内の新陳代謝を促進し、冷え性や食欲不振、冷えからくる腹痛などを改善する働きがあります。肉類の中でもL-カルニチンが豊富な羊肉は、ラムよりマトンの方が多く含まれます。L-カルニチンが体内で作られる量は20代後半から減少してしまうと言われているので、積極的に摂取するようにしましょう。
②不飽和脂肪酸
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
9g | 60g | 15% |
ラム肉に含まれる脂質の多くは、中性脂肪の生成を抑制する働きを持つ不飽和脂肪酸です。羊肉には不飽和脂肪酸の中でもオメガ6脂肪酸が豊富に含まれており、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす働きがあるため、ダイエットにも効果的です。(※2)
③ビタミンB群
ビタミンB1 | ビタミンB6 | |
含有量(100g) | 0.1mg | 0.3mg |
1日の摂取量の目安 | 1.4mg | 1.4mg |
1日の摂取量に占める割合 | 7% | 21% |
ラム肉は、1日に必要なビタミンB群を補給しやすい食材です。ビタミンB群は脂質や糖質の代謝をサポートする働きがあるため、しっかりと補給することで食べたものが脂肪として蓄積されづらくなります。ただし、ラム肉だけでは1日の摂取量を全て満たすことは難しいので、他の食品も上手に組み合わせましょう。(※3)(※4)
④亜鉛
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
2.6mg | 10mg | 26% |
亜鉛は新陳代謝やエネルギーの産出、免疫力の維持といった様々な働きをサポートしている酵素の原料となるため、不足すると様々な健康を害する原因となります。ダイエットをするためには、脂肪を燃焼させる必要がありますが、亜鉛もそのために欠かせない栄養素なので不足しないように注意してください。(※5)
⑤タンパク質
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
18g | 60g | 30% |
タンパク質は筋肉の成分として知られていますが、ダイエット中は基礎代謝を上げる意味でも筋肉量を増やす必要があるので、タンパク質は意識して摂取することが大事です。ラム肉はタンパク質が豊富であり、かつ赤身肉なので余分な脂を摂取せずに済むこともダイエット中におすすめする理由です。(※6)
⑥ビタミンE
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
0.5mg | 2.2mg | 23% |
抗酸化作用のあるビタミンEは、老化予防など健康効果が着目されることが多い栄養素です。ビタミンEの一種であるγ-トコフェロールには余分な水分をを排出させる働きがあるため、むくみの解消にも効果を発揮します。水分の代謝がうまくいかずむくみがちな人は、意識してラム肉を食べてみると良いでしょう。(※7)
⑦鉄分
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
1.5mg | 6.5mg | 23% |
貧血予防など健康効果が高い鉄分も、ラム肉には豊富に含まれているのが特徴です。鉄分は運動にも不可欠な栄養素で、運動した際に負荷がかかると赤血球が壊れやすくなり、失った分を補う必要があります。ダイエットに運動も取り入れている方は、ラム肉などを活用して鉄分が不足しないよう注意しましょう。(※8)