うずらの卵の栄養価と効能は?鶏卵との比較や成分を逃さない食べ方を紹介!
【管理栄養士監修】うずらの卵に含まれる栄養素を知っていますか?今回は、うずらの卵の栄養成分・効能を鶏の卵と比較し、栄養成分を効率的に摂れる食べ方も紹介します。1日何個までなのかや、うずらの卵の栄養がとれるレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
うずらの卵には、鶏卵の5倍以上のビタミンB12が含まれているのが特徴です。ビタミンB12は葉酸と一緒に血を造る作用があり、貧血の予防効果があると言われています。その他にも神経の機能や傷を改善させ、神経痛や手足のしびれを軽減させる効果があります。(※5)
⑤葉酸
卵の種類 | 含有量(100g) | 1日の必要な摂取量 | 1日の摂取量に占める割合 |
うずらの卵 | 91μg | 240μg | 38% |
鶏の卵 | 43μg | 240μg | 18% |
うずらの卵は葉酸も鶏卵に比べて2倍以上含有しており、ビタミンB12とともに貧血を予防する働きを持つほか、動脈硬化や心筋梗塞などの発症リスクを下げると言われています。特に妊娠中は積極的に葉酸を摂取することが推奨されているため、うずらの卵は妊婦にもおすすめの食材です。(※6)
⑥メチオニン
卵の種類 | 含有量(100g) | 1日の必要な摂取量 | 1日の摂取量に占める割合 |
うずらの卵 | 450mg | 780mg | 58% |
鶏の卵 | 390mg | 780mg | 50% |
メチオニンは必須アミノ酸の1つで、体内では作ることのできない栄養素です。メチオニンは肝臓の機能を正常に維持する役割を持っており、血中コレステロール値を正常な値にしたり、肝臓に入る老廃物を取り除く効能があるとされています。
メチオニンはうずらの卵の方が鶏卵よりも多いので、コレステロール値が気になる方は鶏卵の代わりにうずらの卵を食べるようにしてみるのも良いでしょう。
(*鶏の卵の栄養素について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
竹本友里恵
管理栄養士
うずら卵は鶏卵より栄養価が高い成分が多く、抗酸化力の高いオリーブオイルやカレー粉、吸収を高める酢などと一緒に摂取するのがオススメです。生食の場合は食べる直前に殻を割るようにし、賞味期限以内のものにしましょう。
うずらの卵の栄養を効果的に摂取する食べ方は?
非常に豊富な栄養を持つうずらの卵ですが、ここではその栄養をできるだけ損なわずに効果的に摂取する食べ方を紹介します。
うずらの卵を加熱し過ぎないで食べる
うずらの卵は加熱しすぎるとタンパク質やビタミンB群などが変質して栄養価が下がり、十分に栄養が吸収できない可能性があります。ただし、生で食べると消化が悪くなる上にアレルギー反応を起こす人もいるため、うずらの卵は半熟の状態が栄養的にも消化のためにもおすすめの食べ方と言われています。
竹本友里恵
管理栄養士
納豆と生卵の食べ合わせは、実はあまり良くありません。生卵の卵白に含まれるアビジンという成分が、納豆に含まれるビオチンの吸収を妨げてしまうからです。アビジンは加熱によって変性し、ビオチンへの影響を抑える事ができるので、一緒に摂取する場合は半熟卵か茹で卵にしましょう。
うずらの卵は1日何個まで食べて良いの?
うずらの卵のような栄養豊富な食材でも、多量摂取は健康に害を及ぼす可能性があるので注意が必要です。ここでは、うずらの卵の1日の摂取目安に関して説明します。