大根のカロリー・糖質量は?栄養価・ダイエット効果やヘルシーレシピも紹介!
【管理栄養士監修】大根のカロリー・糖質量を知っていますか?今回は、大根(100g・1本)のカロリー・糖質量を他の鍋野菜と比較しながら、おでん・煮物など料理別にも紹介します。大根の栄養価・ダイエット効能も紹介するので、参考にしてくださいね。
目次
大根は栄養価も豊富?ダイエット効果はある?
大根は低カロリーで糖質も少ない野菜ですが、根や葉の部分の含む栄養素は違いがあるのでしょうか。ダイエット向きの野菜なのか、どんな栄養があるのか見てみましょう。
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています
①ビタミンC
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
根12mg/葉53mg | 100mg | 根12%/葉53% |
ビタミンCはコラーゲンの生成に必要な抗酸化作用を持つ栄養素です。ふだん食べる大根の根には12㎎ありますが、葉の方には53㎎と一日の摂取目安の50%以上含まれています。ビタミンCが不足すると血管がもろくなったり抵抗力が落ちて感染症などにかかりやすくなったり、抗酸化力の低下で肌のシミ・シワが出来やすくなります。
ビタミンCはそれ自体が抗酸化物質であるため、肌のシミやシワを防ぎ、免疫にも関わります。ビタミンCは水溶性で加熱に弱い栄養素ですから無駄にしない摂り方を工夫しましょう。(※2)
②葉酸
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
根34㎍/葉140㎍ | 240㎍ | 根14%/葉58% |
大根が含む葉酸は根には34㎍、葉には140㎍で葉に含まれる量は青汁で有名なケールより多い数字です。葉酸はビタミンB12と赤血球を作る造血のビタミンとして有名ですが、最近では認知症や脳卒中、心筋梗塞のリスクを減らす栄養素として注目されています。
また大根の葉は鉄もビタミンCも豊富ですから造血作用もあり、ダイエット中でも栄養をしっかり体内に運んでくれますね。(※3)
③ジアスターゼ
ジアスターゼはアミラーゼとも言い膵臓や唾液に含まれるデンプンの消化酵素で、大根のほか山芋やカブにも含まれ胃腸薬や消化剤などや胃もたれの治療薬として使われています。ジアスターゼのほかにグリコシターゼなどの酵素も含み、糖類の分解や栄養の吸収に関わっていますからダイエットには効果的です。
これらの酵素は大根の根に多く含まれ、加熱すると働きを弱めるのでサラダや大根おろしなど生で食べた方が効果的ですね。
岡城美雪
管理栄養士
大根おろしはたんぱく質の消化を助けてくれる働きがあります。 グリルしたお肉やお魚と合わせて食べると美味しいだけではなく、消化促進もしてくれますよ。
④イソチオシアネート
大根には抗酸化作用の高いファイトケミカルであるイソチオシアネートという成分があります。大根の酵素と辛み成分が混ざり化学反応を起こしてイソチオシアネートは作られます。
でんぷん・たんぱく質・脂肪の消化を助ける働きがありダイエットのサポートにはぴったりです。イソチオシアネートは揮発性で熱を加えると働きが落ちますから、大根おろしなど生で食べると効果的です。
(*大根の栄養素や効能について詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。)
大根はヘルシーな野菜
大根は根も葉の部分もローカロリーでも栄養豊富なヘルシー野菜です。大根を丸ごと味わって栄養価の高い成分を無駄なくいただきましょう。