生姜の栄養素と効能は?加熱OK?成分を逃さない食べ方・レシピも紹介!
【管理栄養士監修】生姜に含まれる栄養素を知っていますか?今回は、生姜の栄養成分・効能に加え、栄養成分を逃さない食べ方・レシピを紹介します。そのままの状態の生・加熱の生姜や生姜チューブとの栄養価の違いも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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生姜はどんな野菜?
便利なチューブの生姜も売っていますが、生の生姜の旬はいつでしょうか。薬味や料理で生の生姜を使うと香りも強く、食事が美味しくなりますよ。新鮮な生姜の選び方と合わせて紹介します。
生姜の旬
生姜の旬は2つあります。一般的には夏の間と言われていますが、こちらはハウス栽培で、露地ものは11月が旬です。夏の物は新生姜として栽培したらすぐに出荷されますが、11月の物は夏の終わりごろに収穫し、しばらく寝かせて根生姜として販売されます。高知県や熊本県など、温暖な場所で栽培されています。
片村優美
管理栄養士
外国産の生姜も多いですが、国産の生姜は香りがよく美味しさが引き立ちます。料理に生姜の風味を出したいときには、ぜひ国産の生姜を使ってみましょう。
(*生姜の旬について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
新鮮な生姜の選び方
新鮮な生姜は以下の部分をチェックしましょう。
・ふっくらとして大きい
・皮にハリがあってみずみずしい
・新生姜はピンク色の部分がきれい
水っぽかったり乾燥しているものは避けましょう。切り口があるものはそこも乾燥していないか確認してください。小さなものは繊維が多くて食べにくく、皮も剥いて使うことから食べられる部分がとても少なくなります。
生姜の栄養成分と効能は?生・加熱で変わる?
生姜の栄養はどのようなものでしょうか。生姜を食べたときに感じる独特の辛味や香りは、殺菌効果や脂肪燃焼効果など様々な効果が期待できます。
カロリー | 30kcal |
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水分 | 91.4g |
タンパク質 | 0.9g |
糖質 | 4.5g |
食物繊維 | 2.1g |
脂質 | 0.3g |
(※1)
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています
①ジンゲロール
生姜を食べたときに感じる辛味の正体はジンゲロールです。生姜に含まれるジンゲロールには強力な殺菌作用があるので、お弁当などに入れると食中毒を防いでくれます。魚料理に生姜が付いてくるのは殺菌効果が理由でもあるので、できるだけ食べるようにしましょう。加熱するとジンゲロールはショウガオールやジンゲロンに変化します。
②ショウガオール・ジンゲロン
ショウガオールやジンゲロンは生姜を加熱・乾燥することで現れる成分です。ショウガオールは冷え性の予防で注目されることが多いですが、体を温める効果はジンゲロールよりもショウガオールの方が高いとされています。
ショウガオールには、血液循環を促進、代謝を上げる効能もあり、脂肪が燃焼しやすくなるため、ダイエットに効果的です。さらに、生理痛が酷くなる原因である、プロスタグランジンの作用を弱める働きがあります。生理痛や頭痛で悩んでいるなら生姜を温めて食べてみましょう。
また、ジンゲロンも脂肪燃焼を促進する酵素のリパーゼを活性化させるため、ダイエットに効果的です。ジョギングなどの有酸素運動の前に積極的に摂ると有効なので試してみましょう。
片村優美
管理栄養士
加熱によって成分が変わるというのが生姜の特徴です。血行を促進して身体を温めたいのであれば、生の生姜よりも熱を通した生姜がおすすめです。