トマト缶の栄養価・効能は?生トマトより豊富?塩分など食べる際の注意点を紹介!
【管理栄養士監修】トマト缶に含まれる栄養素を知っていますか?トマト缶は長期保存でき様々な料理に使えます。今回は、トマト缶の栄養成分・効能や1缶のカロリー・糖質に加え、〈塩分〉など食べる際の注意点も紹介します。レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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トマト缶はどんな食材?カロリーは?
トマト缶はトマトだけの缶詰なのでしょうか?どんな食材が入っていて、カロリーはどれくらいなのか、トマト缶に使用されているトマトの種類や栄養価について紹介します。
トマト缶の種類・違い
トマト缶には大きく2つのタイプがあります。普段食べているトマトはピンク系で、トマト缶は赤系のイタリアントマトが使われています。
・ホールトマト缶
・カットトマト缶
ホールトマト缶はトマトの形がそのまま残り、生のトマトを加熱して水煮、皮むきしていて、煮込むことで旨みが増すといわれます。カットトマト缶はホールトマト缶と同じように水煮した後、角切りにカットしていますが、種が無い分、酸味が弱く、果肉がしっかり残っています。料理に使用する際はさっと加熱し煮込み過ぎないようにしましょう。
また、トマト缶によっては、味やPHの安定のためクエン酸が入っていたり、食塩が入っているものもあります。
トマト缶(1缶)のカロリー・糖質
トマト缶(一缶:400g) | 生トマト(400g) | |
カロリー | 80kcal | 76kcal |
タンパク質 | 3.6g | 2.8g |
糖質 | 12.4g | 14.8g |
食物繊維 | 5.2g | 4.0g |
脂質 | 0.8g | 0.4g |
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
トマト缶と生トマトではどちらも低カロリーとなっています。糖質は生のトマトが2.4g多く、食物繊維と脂質はトマト缶の方が多くなっていますが、差は1〜2g程度で、全体的に大差ありません。トマト缶は、生トマトと栄養価でほぼ遜色ないながら、値段が安く、使い勝手も良いため、おすすめです。
トマト缶の栄養素と効果・効能
トマト缶はどんな栄養素を含み、どんな効果・効能があるのでしょうか。トマトの赤色色素の中に様々な栄養素を含んでいるので、それぞれ詳しく紹介します。
※1日の摂取量は成人男性の目安です
①リコピン
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
3.5mg | 15mg | 23% |
トマトにはリコピンが多く含まれますが、生のトマトLサイズ2個分、ミニトマト17個分がリコピンの摂取量の目安です。リコピンはカロテノイドの一つで、老化防止や生活習慣病予防効果があり抗酸化作用は強力でβカロテンの2倍と言われます。生のトマトより加工したトマトの方がリコピンを吸収しやすく、リコピンは油を使った加熱調理で吸収が上がります。(※2)
②ビタミンA
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
47μg | 850μg | 6% |
トマトに含まれるβカロテンは抗酸化力の高い脂溶性の栄養素、で緑黄色野菜に多く含まれますが、必要に応じて体内でビタミンAに変えられます。ビタミンAは抵抗力を強め、皮膚の粘膜や目の健康を保つ働きがあり、不足すると薄暗いところで物が見えづらくなり、夜盲症になる恐れがあります。(※3)
③ビタミンE
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
1.2mg | 6.5mg | 18% |