マーガリンが体に悪い・危険とされる理由は?プラスチックと同じ成分って本当?
マーガリンは体に悪い・危険と言わることがありますがなぜでしょうか?今回は、マーガリンは体に悪い・危険とされる理由や、プラスチックと同じ成分という噂の真偽について紹介します。マーガリンをバターに変えれば問題ないかどうかも解説するので参考にしてみてくださいね。
目次
マーガリンが体に悪いとされる理由は明らかになりました。ではバターは人体に悪くないのかという疑問がありますが、実際パンやクッキーなどの洋菓子に多く使われるマーガリンをバターに変えれば健康に害がないというわけではありません。
バターに含まれる飽和脂肪酸も摂り過ぎると体に悪い
バターに含まれる『飽和脂肪酸』は動物性油脂に多く含まれ、過剰摂取すると動脈硬化やコレステロール、中性脂肪が増えて肥満を引き起こす原因に繋がります。マーガリンのトランス脂肪酸と同じように摂取し過ぎると体に悪いと言えるでしょう。
バターには多くの飽和脂肪酸が含まれるので要注意
マーガリン100gあたりに含まれる飽和脂肪酸は22gに対して、100gのバターに含まれる飽和脂肪酸は50gと倍以上の含有量があるので、マーガリンをバターに変えても体に悪くないとは言えません。さらにバターにもわずかですがトランス脂肪酸が含まれているので過剰摂取には注意してください。
マーガリン以外にトランス脂肪酸が含まれる食材とは?
マーガリンを作る工程の水素添加で発生するほかに、自然にある食品にも『トランス脂肪酸』を含む食品が存在します。バターやマーガリンだけではなく、ほかの食品の摂取にも気を遣う必要があります。
①反すう動物の肉や乳
『反すう動物』とは羊やヤギ、牛、シカなど食物を消化する際「反すう」と呼ばれる行動をとる動物のことです。この動物たちが食事をする行程で胃の中の微生物が働きトランス脂肪を発生させます。そのため、この『反すう動物』の肉や乳にはトランス脂肪が含まれます。
②植物油
一般家庭でよく使われるサラダ油などの植物性油脂にもトランス脂肪はわずかに含まれています。販売されている植物油は脱臭するために高温の真空下で精製され、その際にトランス脂肪が発生します。さらに油を加熱調理に使う際にもトランス脂肪が発生することが分かっているので、気になる人は注意しましょう。
(*サラダ油の体への影響や原料などについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
マーガリン・バターともに食べ過ぎなければ大丈夫
マーガリンやバターなどのトランス脂肪、多価飽和脂肪酸は過剰摂取しなければ体に悪いということはありません。さらにマーガリンは食べるプラスチックというのは嘘なので安心してください。逆に摂らなすぎても脂溶性ビタミンの吸収効率が落ちたり、エネルギー不足に陥るので適度に摂取することがおすすめです。