生姜を食べ過ぎると副作用あり?腹痛・下痢も?1日の適量を解説!

【管理栄養士監修】生姜を食べ過ぎるとどんな副作用があるか知っていますか?薬効成分の高い生姜ですが体への作用も強いのでしょうか。今回は、生姜の1日の適量や〈下痢・腹痛〉〈肌荒れ〉など副作用を紹介します。妊婦・赤ちゃんへの影響も紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |管理栄養士・栄養士 石川桃子
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神奈川県川崎市内の歯科医院で管理栄養士として勤務。歯科栄養という新たな分野を様々な方に知っていただくために活動しております。...
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神奈川県川崎市内の歯科医院で管理栄養士として勤務。歯科栄養という新たな分野を様々な方に知っていただくために活動しております。歯スティバルという歯科イベントにて講師を務めさせていただきました。分子整合栄養学を学び、予防歯科には欠かせない食事をお子様やご高齢の方と様々な方への食事・栄養指導を行なっております。

目次

  1. 生姜の1日の適量は?
  2. 生姜スライスなら5〜7枚が適量
  3. 生姜を食べ過ぎると副作用がある?
  4. ①腹痛・下痢
  5. ②肌荒れ
  6. ③アレルギー
  7. ④胸焼け
  8. 生姜の食べ過ぎは妊婦・赤ちゃんは要注意?
  9. 特別に悪影響がある報告はない
  10. 生姜の食べ過ぎには注意しよう

生姜の1日の適量は?

生姜は漢方やアーユルヴェーダなどにも使われる香辛植物ですが沢山食べても大丈夫なのでしょうか。

生姜スライスなら5〜7枚が適量

生姜は世界中で使われてきた薬効も高い香辛野菜です。カリウムなども含まれますが、一般的な栄養素はそれほどでもありませんが生姜には身体を温める、血行促進、消化促進代謝促進、老化防止に殺菌・消炎作用という効能があります。

これは生姜に含まれる香り成分とそれらが加熱されて変化した成分によるものです。効果が高いという事は薬効も強いという事で、身体によいものだからと言ってたくさん食べれば効果もたくさん得られるわけではありません。

一般的に1日の摂取量は10gまでが適量とされ、スライスなら5~7枚、生姜のおろし汁なら小さじ1杯、粉末なら2gほどの量になります。刺激が強いので、食べ過ぎには気を付けましょう。

(*生姜の栄養素や効能・摂取量について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

生姜の栄養素と効能は?加熱OK?成分を逃さない食べ方・レシピも紹介!
生姜ひとかけとは何グラム?量は大さじ1杯?チューブやみじん切りの場合についても紹介!

生姜を食べ過ぎると副作用がある?

食べ過ぎには注意した方が良いなら、食べ過ぎた場合何か副作用のような身体症状がでるのでしょうか。

①腹痛・下痢

生姜にはジンゲロールをはじめ複数の香り成分があり、辛み成分のジンゲロンやショウガオールはジンゲロールが加熱・乾燥して作られる成分です。生姜に含まれるこれらの成分は胃腸を刺激するため、適量であれば薬効成分として体内で適切に働きます。

しかし食べ過ぎれば胃を刺激し過ぎて胃酸過多になったり、消化の間に合わない分が未消化のまま小腸に送られ腹痛や下痢の原因になる場合もあります。(※1)

石川桃子

管理栄養士

長時間の加熱や乾燥することでジンゲロールが変化してジンゲロンができます。ジンゲロンは強い辛味成分を持っており、発汗作用や身体を内から温めてくれます。寒く汗をかきにくい冬にお鍋やスープに入れると良いですね。そして、抗酸化作用があるためこまめに摂ることでお肌にも嬉しい力も持っていますよ。

②肌荒れ

生の生姜を多食するとジンゲロールやシネオールといった香気成分による熱の発散が多くなり、体内の水分が奪われます。そのため乾燥肌や皮膚疾患のある人、身体の内側に熱がこもりやすい人はもともと水分が少ない上に更に水分を奪われ肌荒れになる恐れがあるのです。

また前述のような食べ過ぎによる消化不良が続けば、食事からの栄養素は小腸で吸収できず肌細胞を作る材料の栄養不足による肌荒れになる可能性もあります。どちらにしても偏った食べ過ぎは良くないですね。

③アレルギー

ごく稀にですが生姜がアレルゲンとなってアレルギー反応を起こす人がいます。即時型のアレルギーと違い時間が経ってから慢性的に反応を起こす遅延型の食物アレルギーとして症状が出ることがあるのです。

実際の症状としては頭痛・睡眠障害・不整脈・肌荒れ・消化不良・関節炎・体重増加など多岐にわたり、まさか食物アレルギーとは思わない場合が多いようです。

④胸焼け

生姜の食べ過ぎは胃壁や腸壁を荒らしてしまうことも有ります。通常であれば生姜は胃酸の分泌を促し消化を助けてくれますが、かなり食べ過ぎれば胃を刺激し過ぎて胃酸過多になる恐れがあります。

胃酸過多になれば胸焼けになったり、自らの胃壁や食道を痛めてしまうことも有るので気を付けましょう。空腹時に刺激物である生姜を摂りすぎることが原因に考えられるので、胃が空っぽの時にいきなり沢山食べず、何かお腹に入れてから食べるなど工夫してみてください。

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