クコの実の栄養価と効能は?美容効果ある?食べ方や副作用など懸念点も紹介!
【管理栄養士監修】クコの実に含まれる栄養素を知っていますか?クコの実はただの飾りではありません。今回は、クコの実の栄養成分や効果・効能に加え、成分を逃さない食べ方も紹介します。クコの実を食べる際の注意点や、活用レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
- クコの実はどんな食材?
- クコの実の栄養成分や効能は?美容効果ある?
- ①ビタミンB1
- ②ビタミンB2
- ③ビタミンC
- ④カリウム
- ⑤カルシウム
- ⑥鉄
- ⑦ビタミンA
- クコの実の栄養成分を効率よく摂れる食べ方は?
- ①乾燥クコの実をそのまま食べる
- ②鍋や汁物に入れて食べる
- ③油調理して食べる
- クコの実を食べる際の注意点は?副作用ある?
- ①食べ過ぎない
- ②「ワルファリン」を服用している人は食べない
- ③カニと一緒に食べない
- ④妊娠中の人は食べるのを避けた方がいい
- クコの実の栄養がとれるレシピのおすすめ
- ①クコの実のドレッシング
- ②クコの実と大根のなます
- ③クコの実と鶏の炊き込みご飯
- ④クコの実と冬瓜のスープ
- ⑤クコの実のシロップ漬け
- クコの実は栄養豊富な食材
加藤 心
管理栄養士
資生堂の研究によるとクコの実エキスを摂取することで、紫外線により肌が赤くなったり、黒くなったりするのを抑制し、黒くなった肌の回復を早める効果があるとわかりました。クコの実の継続摂取でシミのできにくい肌づくりに期待ができます。
クコの実を食べる際の注意点は?副作用ある?
栄養価が高く、さまざまな効果効能があるクコの実は食べ方や副作用に注意が必要な食材です。次はクコの実を食べる際の注意点や副作用について紹介します。
①食べ過ぎない
クコの実は栄養価が高く薬効も強い食材ですが、アルカロイドという毒性成分も微量に含まれているので、食べすぎることで副作用が起こる可能性があります。そのため一日の摂取量は乾燥のクコの実で大さじ1.5杯、水に戻した状態のもので約20gを目安にしましょう。
②「ワルファリン」を服用している人は食べない
クコの実はビタミンK拮抗薬であるワルファリンと一緒に摂取すると、相互作用による副作用で皮下出血が起こる可能性があるとされています。実際に中国・エクアドル・ドイツでは広い範囲の皮下出血が起こる事例が発生し、いずれもワルファリンとクコの実を同時摂取していたことが原因とされています。
ワルファリンを服用している方はクコの実を食べないようにした方が良いでしょう。
③カニと一緒に食べない
薬膳や漢方料理の考え方では、クコの実はカニとの食べ合わせが悪いとされています。胃腸の悪い人がクコの実とカニを一緒に摂取するとお腹を壊す原因になると言われているので、胃腸が弱い方は食べ合わせにも気をつけてください。
④妊娠中の人は食べるのを避けた方がいい
前述したアルカロイドの毒性は特に子宮に強く働きかけるため、妊娠中の方はクコの実の摂取による副作用に気をつけてください。薬膳や漢方の世界ではクコの実は妊娠中や子ども、高齢者などどのような人でも食べられる食材だとされていますが、医学においてはその安全性が確立されていません。
クコの実の栄養がとれるレシピのおすすめ
クコの実は味に大きな主張がない食材なのでそのまま食べるだけでなく、さまざまな料理に使うことができます。次はクコの実の栄養が上手にとれるおすすめのレシピを紹介します。
①クコの実のドレッシング
クコの実の栄養成分をそのまま摂取できるドレッシングのレシピです。このドレッシングは春菊やナッツ、ささみなどと相性が良いのでボリューム満点なサラダのドレッシングとして食べるととても美味しいです。