クコの実の栄養価と効能は?美容効果ある?食べ方や副作用など懸念点も紹介!
【管理栄養士監修】クコの実に含まれる栄養素を知っていますか?クコの実はただの飾りではありません。今回は、クコの実の栄養成分や効果・効能に加え、成分を逃さない食べ方も紹介します。クコの実を食べる際の注意点や、活用レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
- クコの実はどんな食材?
- クコの実の栄養成分や効能は?美容効果ある?
- ①ビタミンB1
- ②ビタミンB2
- ③ビタミンC
- ④カリウム
- ⑤カルシウム
- ⑥鉄
- ⑦ビタミンA
- クコの実の栄養成分を効率よく摂れる食べ方は?
- ①乾燥クコの実をそのまま食べる
- ②鍋や汁物に入れて食べる
- ③油調理して食べる
- クコの実を食べる際の注意点は?副作用ある?
- ①食べ過ぎない
- ②「ワルファリン」を服用している人は食べない
- ③カニと一緒に食べない
- ④妊娠中の人は食べるのを避けた方がいい
- クコの実の栄養がとれるレシピのおすすめ
- ①クコの実のドレッシング
- ②クコの実と大根のなます
- ③クコの実と鶏の炊き込みご飯
- ④クコの実と冬瓜のスープ
- ⑤クコの実のシロップ漬け
- クコの実は栄養豊富な食材
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
47mg | 800mg | 6% |
カルシウムは骨を丈夫にすることは有名ですが、美容に効果があることはあまり知られていません。肌のターンオーバーが28日の周期であれば健康的な肌を保つことができると言われていますが、30代以降になると新陳代謝の速度が低下してターンオーバーの周期が長くなります。
カルシウムにはこの低下したターンオーバーの周期をスムーズに進める働きがあるようです。(※6)
⑥鉄
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
4mg | 7.5mg | 53% |
鉄は赤血球に含まれるヘモグロビンの材料となる栄養素です。ヘモグロビンは主に酸素を運搬する役割を担っており、体内で鉄が不足するとヘモグロビンを生成することができず、酸素の運搬や老廃物の回収が滞ります。すると全身の組織が酸欠状態になり、疲れ・だるさ・肩こり・頭痛などが起こりやすくなります。
また体内でコラーゲンを合成する際には、鉄やビタミンCが必要です。鉄不足になるとコラーゲンの合成がうまくいかずにシミ・シワが増えたり、抜け毛が増えたりするので、肌の調子や美容面が気になるときにもクコの実を上手に取り入れると良いでしょう。(※7)
⑦ビタミンA
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
250μg | 850μg | 29% |
ビタミンAの主な効能は、ターンオーバーの正常化やコラーゲンなどの肌の土台となる成分の生成です。ビタミンAが不足すると肌が乾燥して荒れやすくなるので、ビタミンAを意識して摂取することで美容に効能があります。
クコの実はビタミンA含有量が非常に多いですが、ビタミンAは脂溶性ビタミンで体内に蓄積しやすく、過剰摂取による副作用も知られているので摂取方法には注意が必要です。(※8)
クコの実の栄養成分を効率よく摂れる食べ方は?
クコの実にはさまざまな栄養成分があることがわかりましたが、この栄養成分を効率よく摂れる食べ方はあるのでしょうか。次はクコの実の効率的な食べ方について紹介します。
①乾燥クコの実をそのまま食べる
シリアルや杏仁豆腐のトッピングとしてよく使用されているのが乾燥クコの実です。クコの実は加熱乾燥させることにより独特な臭みが消え味が凝縮されるので、生で食べるよりも美味しい食材になります。
中国のお年寄りは、普段からお茶受けとしてこの乾燥クコの実をつまんで食べているそうですが、このようにお茶菓子のような感覚で食べると毎日続けて食べやすいのでおすすめです。
②鍋や汁物に入れて食べる
本場中国や韓国では、クコの実を鍋やスープなどに入れて食べることが多く、おかゆなどの料理にも使われます。優しい甘酸っぱさがあるクコの実は、参鶏湯と特に相性がよいので、簡単に家でできる料理としては鶏の水炊きなどに入れるのがおすすめです。また、鍋や汁物は水分に溶け出た水溶性ビタミンもしっかり摂取できます。
加藤 心
管理栄養士
クコの実をお茶やお酒などの飲み物に入れるのもおすすめです。クコの実のほんのりとした甘みと香りが移り、クコの実をさらにおいしく楽しむことができます。クコの実を入れたお酒には体を温める効果も期待できるようです。
③油調理して食べる
クコの実に含まれるβ-カロテンは脂と一緒に摂取することで体への吸収が良くなるので、油調理して食べると良いでしょう。ただしクコの実に含まれるビタミンB1やビタミンCは熱に弱い性質を持っているので、オリーブオイル漬けにするとサラダにもそのまま使えるのでおすすめです。
また炒め物に使う場合は炒め過ぎないように、調理の最後の方に入れて軽く火を通すようにしてください。
(*クコの実の食べ方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)