ごま油の効能や栄養成分は?健康・美容などへ効果的な使い方も紹介!
【管理栄養士監修】ごま油にはどんな効果・効能があるか知っていますか?栄養が豊富な油ですが、体への影響はないのでしょうか。今回は、ごま油の栄養成分や健康への効能のほか、効果的な使い方も紹介します。ごま油の危険性や活用レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
ごま油とは?どんな油?
ごま油は、美味しくて手軽で、様々な料理の香りや旨みを引き立たせてくれる万能な油として、一般家庭でも定番に使われていますが、ごま油とはどのような油なのでしょうか。種類や、特徴などについて紹介します。
ごま油は白ごまから抽出した油
ごま油は、古くから日本で食用油脂として使用され、作り方は、油分が多い白ごまを原材料とし、炒ってから搾油し加工します。炒り方、温度によって色の濃さや風味が変わるため、様々な商品があり使う目的の応じて適切なごま油を用います。
ごま油の種類
ごま油には次のような種類があります
・純白ごま油
・純正ごま油
・黒ごま油
純白ごま油は、煎らずに生のごまを搾っているため、ごま油独特の香りもないので、サラダ油と全く同じ使い方ができます。純正ごま油は、ごまを煎してから搾っているので、上品でやわらかい香りが持ち味で、中華や洋食などどのような料理にも使える使い勝手がとてもよいごま油です。
黒ごま油は、高温で焙煎した濃厚な香りのごま油で、透明感のある琥珀色の油が特徴です。コクと香りがとても強いので料理の香り付けに合うでしょう。
ごま油の特徴と他の油との違い
ごま油の主成分は、必須脂肪酸のリノール酸とオレイン酸です。これは、食事からしか摂取できない脂肪酸で、その中でもリノール酸の含有量は全食品のなかでもトップクラスを誇ります。
また、ゴマリグナンと呼ばれるセサミン、セサモリン、セサミノールが含まれ、強力な抗酸化物質を持っています。ごま油は他の油より酸化しにくいと言われるのは、これらの成分によるものです。
小林花菜
管理栄養士
ごま油の精製方法は①圧搾②化学溶解の大きくわけて2つあります。圧搾は加熱などしないため、栄養を損なわず摂取することができます。購入の際は精製方法もチェックしてみるといいかもしれません。
ごま油の栄養成分と健康効果・効能は?
近年、油の健康への役割が注目されていますが、ごま油にはどのような栄養成分が含まれているのでしょうか。摂取することでどのような良い効果があるのでしょうか。ここでは健康への効果・効能を詳しく紹介します。
①血中コレステロール値を下げる
ごま油に含まれるオレイン酸には悪玉コレステロールを下げる働きがあります。悪玉コレステロールは動脈硬化、高血圧の原因になるため、増えすぎはよくありません。一方でオレイン酸はもう1つのコレステロール、善玉コレステロールは減らさないと言われており、善玉コレステロールは動脈硬化を予防する働きがあります。(※3)
②肝機能を高める
ごま油に含まれるセサミンKは、肝臓に直接働きかけて肝機能の向上に効果があります。体内に入ったアルコールは、肝臓が分解を行いますが、この時に出るのがアセトアルデヒドという物質で、この物質が二日酔いの症状のもとになります。
セサミンKはアセトアルデヒドを分解する能力を高め、肝臓の負担も軽減し、二日酔いの症状を和らげてくれるでしょう。(※4)
③満腹中枢を満たす
ごま油に含まれるオレイン酸には、脳の満腹中枢を刺激するという作用があります。小腸でオレイン酸が吸されるとオレオイルエタノールアミドという物質に変化し、そして副交感神経を介して1時間後くらいに脳の満腹中枢を刺激するという仕組みです。
満腹中枢が刺激されると空腹感が和らぎ、食事量を減らすことが可能なので、オレイン酸はダイエットにも効果があるでしょう。(※5)