なた豆の栄養や効果・効能は?毒性の抜き方やお茶・漢方など取り入れ方など紹介!
【管理栄養士監修】なた豆とはどんな豆か知っていますか?今回は、なた豆の栄養成分や効果・効能にくわえ、選び方・保存方法について紹介します。〈毒性・アク抜き〉など、なた豆を食べる際の下処理や〈お茶・歯磨き粉・漢方〉など成分の取り入れ方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
赤なた豆や立なた豆の完熟した豆には、赤血球を溶かす有毒な成分が含まれます。特に立なた豆には多いそうですが、日本ではあまり栽培されていません。赤なた豆などを入手したときは次の手順で毒抜きをしましょう。時間はかかりますが、作業は単純です。
①2~3日水に浸ける(半日ごとに水を変え、濁らなくなるまで)
②豆が入る大きめの鍋に豆と水、塩を入れてを沸かす
③沸騰して5分たったら水にさらす
④②、③を3回ほど繰り返す
この状態にすれば料理に使えますから、煮豆やきんとんなどに使ってみてくださいね。ちなみに若莢と白なた豆には毒性がないと言われています。
なた豆の栄養成分の取り入れ方は?

漢方薬として使われてきたなた豆の有効成分を身体に取り入れる方法をいくつか紹介します。
①なた豆のお茶
なた豆の薬効成分を手軽に摂りたいなら、なた豆茶が良いですね。ほとんどがティーパックになっているので、一度にたくさん作らなくても気軽に飲めます。慢性的な症状を植物療法で改善する場合、成分の濃いものを一度に摂るより、薄めぐらいのものを継続的に毎日ちょこちょこ飲み続ける方が効果的な様です。水筒などに作って持ち歩くと良いですね。
②なた豆歯磨き粉
口臭が気になる、歯槽膿漏の予防・改善なら、歯磨きも良いですね。お茶だとすぐに流れてしまいますが、ジェル歯磨きだと歯磨きの間、薬効成分を湿布してマッサージできます。歯磨きの時に舌苔も取ると効果的です。
③なた豆の漢方薬
漢方薬としてのなた豆の姿は、乾燥豆です。煮だすもよし、砕いて炒ってコーヒー風に飲むもよし、煮詰めて患部の湿布にも使えます。原型のままなので、必要に応じて自分で加工できるのが良いですね。
④料理
なた豆の若莢は、ほぼインゲン豆などと一緒で野菜として料理に使うことができます。若いうちは毒性もないので、お浸しや炒め物、漬物など幅広い調理に使えます。なた豆の若莢を使った漬物と言えば福神漬けですね。よく見ると薄く切ったなた豆の若莢が入っています。
なた豆の食べ方・レシピのおすすめ
①なた豆の福神漬け
なた豆の福神漬けにはいろいろな漬け方がありますが、昔ながらのおばあちゃんから伝わる漬け物が、やっぱり美味しいですね。小分けして冷凍すれば、1年中楽しめます。