エリンギの栄養素と効能は?成分・旨みを引き出す加熱調理法やレシピのおすすめを紹介!
【管理栄養士監修】エリンギに含まれる栄養素を知っていますか?エリンギは歯触りも良く、調理もしやすいことから人気のキノコです。今回は、エリンギの栄養成分・効能に加え、栄養素を逃さない調理法・食べ方を紹介します。栄養の取れるレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
②食物繊維(βグルカン)
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
4.3g | 20g | 22% |
エリンギは食物繊維も豊富で、特に注目したいのはβグルカンと言われる食物繊維の1つです。βグルカンは腸内の免疫細胞に直接働きかける働きがあるものの、免疫機能を助ける働きもあるので結果的に全体の免疫機能を高めてくれます。花粉症などのアレルギーにも効果があると言われています。
その他にも食物繊維は便秘の解消や腸内環境の改善に役立つので、ダイエットの他に、便秘になりやすい妊婦にも嬉しい効能です。(※6)
③ビタミンD
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
1.8μg | 5.5μg | 33% |
ビタミンDは体内に入るとタンパク質の働きを活性化させます。日光を浴びることでもビタミンDは作られますが、現代の日本人には不足しがちです。また、骨や歯を発達させる働きがあり、特に妊婦は不足すると骨軟化症になると言われています。血中のカルシウム濃度を一定にし、神経伝達や筋肉を正常に動かす働きもあります。(※7)
④トレハロース
エリンギにはトレハロースも含まれています。トレハロースは自然界に存在する糖質の一種で、キノコや酵母に多く含まれています。近年では骨粗しょう症やメタボなどの病気の予防に効果があると言われています。
エリンギの栄養・旨み成分が取れる加熱調理法は?
エリンギの栄養や旨みが取れる調理法を紹介します。ほかのキノコよりも大振りなので基本的には小さくして使いますが、栄養を摂るにはどういった使い方が良いでしょうか。
エリンギの茹で方
エリンギに限らず、キノコを茹でる時は沸騰してからではなく、水から入れるのがおすすめです。エリンギの旨味は60度から70度の温度で旨みが増えます。水から入れることでこの温度の中にエリンギがいる時間が長くなり、旨みが非常に多く出てくれます。反対に高温すぎると上手く出てこないので注意しましょう。
小さくする時は手でさくと表面の凹凸が増えて味が染み込みやすくなります。
エリンギの焼き方
炒め物でエリンギを使う場合は最後の方で入れるようにします。焼き物も同じで、短時間でサッと火を通すようにしましょう。エリンギは元々火の通りが早いうえ、長時間焼くと、ビタミンB群などの熱に弱い栄養素を摂取しにくくなります。
エリンギの食べ方の注意点は?
エリンギを食べる時に気をつけなければいけないことはないのでしょうか。注意点を紹介します。
食べ過ぎない
何にでも言えることですが、食べ過ぎには注意しましょう。エリンギは不溶性の食物繊維を豊富に含んでいます。腸内環境を良くするものの、食物繊維は水を含むと膨らむので、お腹が張ってしまいます。
また、腸が活発になりすぎて下痢になる可能性もありますし、繊維で便が増えることから、かえって便秘になりやすくなります。適量は1日1パック程度と言われていますから、目安にしてください。