もち麦は血糖値の上昇を防ぐ?糖尿病に効果的?実際に測定した実験結果をもとに紹介!
【管理栄養士監修】もち麦で血糖値が上がるのを防げることを知っていますか?今回は、もち麦で血糖値が上がるのを防げる理由を糖質など栄養価とともに紹介します。もち麦の調理方法・食べ方も紹介するので参考にしてみてくださいね。もち麦の魅力を是非、知って下さい。
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もち麦とは?血糖値が上がるのを防ぐって本当?
糖尿病は万病のもとと言われほどに様々な合併症を引き起こしますので、可能な限り血糖値を急に上げないように気をつけたいものです。そこでもち米が血糖値の上昇を抑えるといわれているが、本当かどうか見てみましょう。(※1)
もち麦の食物繊維の含有量から見てみよう
100gあたり | 食物繊維 |
もち麦 | 12.9g |
雑穀米 | --g |
玄米 | 3g |
押し麦 | 9.6g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。
穀物4種の食物繊維の含有量を比較してみると、もち麦が圧倒的に豊富なことがわかります。雑穀米は混ぜている穀物の種類や割合によって異なりますが、1g未満と食物繊維の含有量はあまり高くありません。(※2、3)
(*もち麦の栄養価について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
もち麦で血糖値の上昇を抑える理由は?
プチプチとした食感とほのかな甘みが感じられるもち麦は、近年人気の穀物となります。もち麦で血糖値の上昇を抑えるのは、もち麦にどのような効果があるからなのか?その理由を紹介します。
もち麦に含まれるβ-グルカンが糖の吸収を抑える
もち麦には食物繊維の中でも特に大麦β–グルカンという、水溶性食物繊維が豊富に含まれています。大麦β-グルカンは水分を吸収しゼリー状に固まる性質があり、胃腸内をゆっくりと移動します。胃の中の食べ物を包んで消化器官を時間をかけ移動するので、糖質の吸収がゆるやかになり食後の血糖値の上昇を抑えるため糖尿病の抑制に効果的です。
また水溶性食物繊維である大麦β‐グルカンはコレステロールを吸着し排出をサポートし、悪玉コレステロールを下げ動脈硬化や高血圧を抑えてくれます。腸内の善玉菌の餌となり腸内環境を整えてくれ長期的に見るとダイエットや便秘解消にも効果が期待できるのです。(※4、5)
(*もち麦のダイエット効果について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
シェルファ
管理栄養士
白米と比較するとダイエット向きのもち麦ですが、極端に低カロリーというわけではないので過信して食べすぎないように注意しましょう。
もち麦を食べた場合の血糖値を測定し実験すると…?
やはりもち麦は血糖値を上げにくいことがはっきりする。
また、下がりにくいのも特徴である。
これは消化吸収に時間がかかることが原因と考えられる。
ごはん(精白米:ロウカット玄米:もち麦=2:1:1)に比べ、
ロウカット玄米はより血糖値を上げるようだ。
下がるスピードはもち麦に比べると速い。
もち麦で測定したときは
持効型インスリンが減ったために血糖値の下がりが悪いのかとも思ったが、
どうやらこれはもち麦の特徴のようだ。
上記の表とコメントは、精白米・もち麦・ロウカット玄米を食べた時の血糖値の変化を比較したものです。3種の穀物で比較した結果もち麦は食後血糖値の急激な上昇がなく、時間が経過してもあまり下がりませんでした。
血糖値の急激な変動があまりないほうが血管に悪影響を与えません。食後に血糖値が急上昇する血糖値スパイクをもち麦が抑えることにより、血管への負担が軽減され生活習慣病のリスクを避けることができるでしょう。
(*もち麦の危険性についても詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)