ひらたけの栄養価・効能は?ダイエットや美容効果あり?食べ方のおすすめも紹介!
【管理栄養士監修】ひらたけの栄養価はどれくらいか知っていますか?他のきのこより高いのでしょうか?今回は、ひらたけの栄養成分・効能に加え、栄養成分を効率的に摂れる食べ方も紹介します。レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
ビタミンDにはカルシウムとリンの吸収を促したり、歯や骨の形成をサポートしたりする働きがあります。血液中のカルシウム濃度を正常に維持することで、免疫力の向上にも役立っている栄養成分です。不足すると筋肉や骨が弱くなることで知られているので、高齢者や更年期の女性は特に、健康のために味にクセのないひらたけを調理して食べるのはおすすめです。(※5)
加藤 心
管理栄養士
ビタミンDは脂溶性のビタミンなので、油と一緒に調理することで吸収率がアップします。バターでソテーしたり、サラダに入れてドレッシングと一緒に食べたりなど効率よく栄養素を摂取しましょう。
④不溶性食物繊維
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
2.6g | 21g | 12% |
上記はひらたけ100gに占める食物繊維全体の量となっています。中でもひらたけは不溶性食物繊維が豊富で、腸内環境を整え排便を促す働きがあるのが特徴です。食物繊維の働きにより便秘が解消されることはダイエットに役立ち、腸内環境を整えるデトックス効果は美容にも有効です。
またひらたけに含まれる食物繊維の一種であるβグルカンは、免疫力の向上やがんの抑制、コレステロール値を抑える働きも期待できます。βグルカンの健康効果を引き出したいなら、空腹時に食べるのがおすすめです。(※6、7)
⑤ナイアシン
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
10.7mg | 15mg | 71% |
ナイアシンには皮膚の機能を正常に維持するほか、糖質と脂質とタンパク質の代謝をサポートする働きを担っています。健康的にダイエットをするうえで、欠かせない栄養成分の1つです。皮膚や粘膜の炎症を予防する作用は美肌に、胃腸の働きを正常化する働きはダイエットに役立ちます。(※8)
⑥パントテン酸
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
2.4mg | 5mg | 48% |
パントテン酸には脂質や糖質、タンパク質の代謝を促す働きがあります。さらに、風邪などの予防に効果を持つビタミンCの働きをサポートすることで、免疫力の向上に役立つ栄養成分です。また皮膚や粘膜を正常に維持する、血液中の善玉コレステロールの合成をサポートする、動脈硬化を予防するなどの作用もあります。(※9、10)
⑦カリウム
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
340mg | 2500mg | 14% |
カリウムはカルシウムやナトリウムとともに、神経や筋肉の機能を正常に維持する働きを担っています。またカリウムは体内の不要なナトリウムと結合して体外に排出させる作用があるため、むくみ防止などダイエットに役立つ栄養成分です。ほか、カリウムは血圧上昇の抑制や腎臓に蓄積した老廃物の排出にも関わっているので、意識して摂取したいミネラルです。(※11)
ひらたけの栄養成分を他のきのこと比較すると?
100gあたり | カロリー | 糖質 | 食物繊維 | タンパク質 | 脂質 |
ひらたけ | 20kcal | 3.6g | 2.6g | 3.3g | 0.3g |
まいたけ | 16kcal | 0g | 2.7g | 3.7g | 0.7g |
しめじ | 18kcal | 1.3g | 3.7g | 2.7g | 0.6g |
しいたけ | 18kcal | 1.4g | 3.5g | 3g | 0.4g |
ひらたけは他のきのこ類に比べて脂質やタンパク質量は大きく変わらないものの、糖質が多く含まれているため、若干カロリーが高くなっています。しかし、傘が肉厚で食べ応えがあるので、ダイエットのためにカロリーを抑えたい人にはおすすめです。
またひらたけには前述した通りナイアシンやパントテン酸、カリウムが豊富なことを考えると、成長期の子供に特におすすめのきのこといえます。葉酸も含まれているので、妊活・妊娠中の女性も積極的に食べるとよいでしょう。(※12)