マーガリンのカロリー・糖質は高い?太る?バターとの比較や食べ過ぎの注意なども紹介!
【管理栄養士監修】マーガリンのカロリー・糖質量を知っていますか?今回は、マーガリン(100g・大さじ・小さじ)のカロリー・糖質量をカロリーハーフ・オフなど〈種類別〉や他の調味料と比較しながら紹介します。マーガリンのダイエット・糖質制限中の使い方も紹介するので、参考にしてくださいね。
目次
(*バターとマーガリンの代用について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
マーガリンの食べ過ぎには要注意!
マーガリンには体に悪い油が含まれる、と聞いたことがあるかもしれません。ここではマーガリンの食べすぎによるリスクはあるのか、リスクを避けるにはどうしたらよいのかを説明します。
マーガリンの食べ過ぎによる悪影響
マーガリンの食べすぎによるリスクには以下のようなものがあります。
・心筋梗塞
・動脈硬化
・アレルギー疾患
・肥満
マーガリンに含まれる油脂成分として、トランス脂肪酸という不飽和脂肪酸の仲間があります。不飽和脂肪酸自体は、オリーブ油など液体状のものが多く、DHAやオレイン酸など、動脈硬化予防や悪玉コレステロールを減らす働きのあるものもあり、適度な摂取が奨励されます。
一方トランス脂肪酸は、牛脂などに少量含まれるほか、多くは液状の植物油に水素添加などの加工を加えることによって、マーガリンのような個体に加工する際に作られる成分です。トランス脂肪酸は飽和脂肪酸のように、善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールロールを増やすという作用があります。
マーガリンに含まれるトランス脂肪酸の量は、商品によって異なりますが100gあたり0.44g~16gで、過剰な摂取は生活習慣病など健康へのリスクを高め、また代謝を低下させるため、太る原因にもなります。(※4)
竹本友里恵
管理栄養士
トランス脂肪酸は比較的低価格な成分であり、添加することで長期保存が可能、また食品が美味しくなることから使用されています。しかし、世界保健機関(WHO)は、2023年までに世界中の全ての食べ物から人工のトランス脂肪酸を取り除く予定だと宣言しています。その理由は、トランス脂肪酸を含む食品は、糖分やカロリーが高い傾向があり、肥満や糖尿病、心臓病などの生活習慣病にかかる確率が上がると言われているからです。既に、アメリカやデンマークはトランス脂肪酸の使用を全面的に禁止しています。
(*マーガリンの危険性について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
1日の摂取量の目安
トランス脂肪酸によるリスクを避けるには、1日の摂取量を意識することが大切です。WHOは、トランス脂肪酸の摂取を総エネルギーの摂取量の1パーセント未満に抑えることを提唱しています。これは、マーガリンで考えると1日の摂取量を7g以下に抑えるのが理想ということになります。
また、トランス脂肪酸はビスケットやコーンスナックなどの菓子類にも含まれるため、注意が必要です。
マーガリンのカロリー・糖質に気をつけよう
無意識にマーガリンを摂取すると、思わぬリスクを負うことになります。しかし、近年ではトランス脂肪酸への意識が高まり、健康リスクを下げるものなど、様々な種類のマーガリンがあります。体への影響も意識しつつ、自分に合った製品とうまく付き合っていきましょう。