ブロッコリースプラウトの食べ過ぎはNG?毎日は?摂取量と食べ方のおすすめを紹介!
【管理栄養士監修】ブロッコリースプラウトを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?今回は、ブロッコリースプラウトの食べ過ぎによる〈下痢・腹痛〉 など悪影響の例を原因とともに紹介します。ブロッコリースプラウトの摂取量の目安や食べ方のおすすめにくわえ、効果・効能なども紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンの解毒並びに活性酸素を除去する働きにより、免疫力が向上することがわかっています。この相乗効果ががんの予防につながるとの研究が進んでおり、注目を集めているのです。スルフォラファンを適正量摂取することで、がんになるリスクを50%軽減できるとの説もあるとされています。(※3)
②肝臓の機能向上
ブロッコリースプラウトに含まれているスルフォラファンには、肝臓機能を向上させる働きがあることは前述しました。肝臓の機能と聞くとアルコール成分の分解をイメージする人が多そうですが、実際の働きはそれだけではありません。食物から得た栄養素を最も体が使用しやすいエネルギーに変換することも、肝臓の大事な役目です。
スルフォラファンは食事で摂取した化学物質の解毒をサポートするだけでなく、酸化が原因のストレスによる炎症の抑制を行ったうえで、肝臓の働きを促進してくれるのです。肝機能が向上するとエネルギーの消費効率もよくなるので、肥満防止にもつながります。
③アンチエイジング
フィトケミカルであるスルフォラファンはそもそも、紫外線や昆虫から身を守るために植物が持つ成分です。ブロッコリースプラウトを食べることで得たスルフォラファンは、人間の体内に入ると活性酸素を抑制する働きを担います。スルフォラファンの抗酸化作用により、細胞の新陳代謝がスムーズに行われアンチエイジング効果が期待できます。
④便秘の解消
便秘の解消と聞くとブロッコリースプラウトに含まれている食物繊維を連想すると予想されますが、その働きだけではありません。実はスルフォラファンにも、腸内環境を向上させる働きがあるのです。人間は腸内フローラと呼ばれる様々な細菌が作っている群れがあり、これが悪化すると代謝が悪くなります。
スルフォラファンはこの腸内フローラを改善させる働きを持ち、食物繊維との相乗効果で腸内環境を整えます。それが便秘の解消や便通の改善につながり、肥満解消効果も期待できるのです。(※4)
平島さゆり
管理栄養士
うんちから食べ物がそのまま出ることありませんか?それってせっかくの食物繊維が、腸内細菌の餌どころか、腸の刺激になってしまいます。スルフォラファンを吸収するためにも、十分に噛んで召し上がりましょうね♪
ブロッコリースプラウトの栄養成分が摂れる食べ方は?
健康の維持、向上に役立つ効能を持つブロッコリースプラウトですが、どのように食べると効果的なのでしょうか。ここでは、栄養がしっかり摂取できるブロッコリースプラウトの食べ方を紹介します。
①生食する
ブロッコリースプラウトの栄養成分をしっかり摂取したいなら、生食するようにしましょう。ブロッコリースプラウトに含まれているスルフォラファンは熱に強いものの、加熱すると吸収率が下がってしまいます。また、茹でることで流出してしまう栄養素もあるため、健康効果を高めるには生で食べるのがベストです。
平島さゆり
管理栄養士
生でいただくことで、水溶性のビタミン、ミネラル、酵素なども余すことなく取り入れることができます。できるだけ、新鮮なものをお買い求めくださいね♪
②よく噛んで食べる
ブロッコリースプラウトの食べ過ぎを避ける意味でも、よく噛んで食べるよう心がけましょう。人間は食事を始めてから満腹中枢にその情報が届くまで、時間がかかるものです。早食いすると食べ過ぎてしまいますが、咀嚼することで満腹中枢への伝達も早くなります。
またブロッコリースプラウトをよく噛んでその細胞を壊すと、スルフォラファンの吸収率が向上することがわかっています。さらに咀嚼すると唾液の分泌を促し、胃腸で消化する負担が軽減するメリットもあるのです。(※5)
③ドレッシングなど油と一緒に食べる
ブロッコリースプラウトには、脂溶性ビタミンの1種であるβカロテンも含まれています。ブロッコリースプラウトは、加熱すると壊れてしまう他の栄養成分を含むため、油を含んだドレッシングと一緒に生で食べるとβカロテンの吸収率も高め、効果的に栄養が摂れます。(※6)