クリームチーズのカロリーは高い?でも糖質制限向き?栄養価や低糖質レシピを紹介!
【管理栄養士監修】クリームチーズのカロリー・糖質量を知っていますか?今回は、クリームチーズのカロリー・糖質や栄養価を他のチーズと比較しながら紹介します。記事の終盤ではクリームチーズがダイエット・糖質制限向きな理由も紹介するので、参考にしてくださいね。
目次
クリームチーズのカロリー・糖質量は?

濃厚な風味が魅力のクリームチーズは、カロリーが高いイメージもあります。実際、クリームチーズのカロリーや糖質量はどれほどなのでしょうか?他のチーズとの比較も併せて、順番に紹介します。
※本記事のカロリー・糖質量などは日本食品標準成分表を情報源にしています。
クリームチーズのカロリー・糖質量
カロリー | 糖質 | 炭水化物 | タンパク質 | 脂質 | |
クリームチーズ(100g) | 346kcal | 2.3g | 2.3g | 8.2g | 33g |
クリームチーズ(大さじ1杯:15g) | 52kcal | 0.3g | 0.3g | 1.2g | 4.9g |
Kiri(18g) | 61kcal | 0.3~1.2g | 0.3~1.2g | 1.6g | 5.7g |
フィラデルフィア(100g) | 154kcal | 1.3g | 1.3g | 4g | 14g |
熊橋麻実
管理栄養士
日本食品標準成分表に基づくクリームチーズの栄養価はKiriやフィラデルフィアの商品と異なる場合があります。使用される原材料やその割合が異なるので、ダイエット中は商品の裏面を見て栄養成分を確かめてみましょう。
クリームチーズのカロリー・糖質量を他のチーズと比較
カロリー | 糖質 | 脂質 | |
クリームチーズ | 346kcal | 2.3g | 33g |
プロセスチーズ | 339kcal | 1.3g | 26g |
チェダーチーズ | 423kcal | 1.4g | 33.8g |
エダムチーズ | 356kcal | 1.4g | 25g |
ゴーダチーズ | 380kcal | 1.4g | 29g |
カッテージチーズ | 105kcal | 1.9g | 4.5g |
ブルーチーズ | 349kcal | 1g | 29g |
続いて、クリームチーズと他のチーズのカロリー値などを比較してみましょう。それぞれでそれほどカロリー差はなく、クリームチーズもチーズの中では平均的な数値と言えるでしょう。どれもカロリーが高いので、食べ過ぎには注意が必要です。
また、糖質・脂質については他より少し高めであると言えるでしょう。クリームチーズの糖質値はブルーチーズと比較すると倍以上の数値となっているので、少しでも糖質量を抑えたい、といった方には少し不向きかもしれません。
(*チーズのカロリー・糖質について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
クリームチーズの栄養素や効能は?

クリームチーズ | プロセスチーズ | |
タンパク質 | 8.2g | 22.7g |
脂質 | 33g | 26g |
食物繊維 | 0g | 0g |
炭水化物 | 2.3g | 1.3g |
ビタミンA | 250μg | 260μg |
ビタミンB1 | 0.03g | 0.03g |
ビタミンB2 | 0.22g | 0.38g |
ビタミンE | 1.2g | 1.1g |
ビタミンK | 12μg | 2μg |
クリームチーズとプロセスチーズ100g当たりの、カロリーやタンパク質量などを上記に記載しています。タンパク質はプロセスチーズ、ビタミンKはクリームチーズ、といった様にそれぞれで多い栄養素が異なっています。続いて、クリームチーズの効果・効能についても紹介します。
①ビタミンA
ビタミンAの主要成分は、レチノールという成分です。レチノールには皮膚や粘膜の状態を健康に保つ働きや、暗いところでも視力が下がらない様にする効果、発がん性物質のチカラを弱めたりする効果などもあるとされています。脂溶性ビタミンなので、油を使って調理すると効率よく摂取できます。(※2)
②ビタミンB1・B2
ビタミンB1は糖質の代謝、B2は脂質の代謝に大きくかかわっています。太るのが心配なダイエット中などは、助けになってくれるでしょう。また、ビタミンB2は美容のビタミンとも呼ばれており、摂取することでニキビや肌荒れなど美容面の悩みを防止する効果が期待できます。(※3、4)
③ビタミンE
ビタミンEも抗酸化作用が強く、血液中にあるコレステロールの酸化や、赤血球が壊れるのを防ぐ働きがあります。また、血行を良くする効果も期待出来るので、手足の冷えや頭痛などにも効果があるとされています。(※5)
熊橋麻実
管理栄養士
ビタミンKは血液凝固に関わったり、骨の石灰化をすすめたりと生命の維持に必要な栄養素です。他には、納豆やワカメなどで摂取することができます。
(*クリームチーズの栄養価と効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
クリームチーズはダイエット・糖質制限向き?理由は?

クリームチーズは他のチーズ同様カロリー高めで太ると思ってしまいますが、糖質制限やダイエットに向いているといった話もあります。どうしてクリームチーズは糖質制限向きと言われているのでしょうか?
糖質が少ない
上記の比較でも分かる様に、クリームチーズはほかの食品と比較して糖質値が低めとなっています。他のチーズと比較すると少し高めの数値ではあるものの、100g2.3gは十分低いと言えるでしょう。カロリー制限しているひとよりは、糖質制限を行っている人向きの食材です。
GI値も低い
また、クリームチーズはGI値が低いといった特徴があります。GI値とは食物を食べた時の血糖値の上がりやすさを表した数値で、この数値が低いほど血糖値が上がりにくい食品と言えます。
血糖値とダイエットは一見関係なさそうですが、血糖値が急に上がると脂肪を蓄えやすくなり、太る原因になるので無関係とは言えません。クリームチーズのGI値は33で、血糖値が上がりにくい食品と言えるでしょう。
脂質の質が良く体内で蓄積されにくい
クリームチーズは脂質が多めの食品ではありますが、クリームチーズに含まれる中鎖脂肪酸は吸収されてからエネルギーとして使われるまでが早く、脂肪になりにくいとされています。中鎖脂肪酸は食物油と比較して4倍ほど早く使われるとも言われているので、クリームチーズの脂質の高さはそれほど気にするほどではないでしょう。
食べ過ぎには要注意
糖質量が少なく、中佐脂肪酸を含むクリームチーズはダイエット向きだと紹介しましたが、食べ過ぎには注意しましょう。
クリームチーズは口当たりがよく食べやすいですし、クリーム代わりに使用したりとつい使用量が増えてしまいがちです。クリームチーズを含めチーズはカロリーが高めですし、脂質が多い事に変わりは無いのであらかじめ食べる量は決めておいた方が良いでしょう。
クリームチーズを使ったヘルシーレシピは?
続いて、クリームチーズを使用したカロリーオフレシピを紹介します。
①たらこスプレッド(147kcal)
クリームチーズを使用して、ヘルシーなおつまみを作る事ができます。バターやマーガリンなどを使用するよりカロリーオフで愉しめますし、ご飯のおかずにもなります。
②クリームチーズソース(29kcal)
クリームチーズの濃厚さを愉しめる、チーズソースレシピです。カロリーは大さじ1杯あたり29kcalとなっており、少しのカロリーアップでコクのある一品に仕上げる事ができます。
③生ハムクリームチーズ(200kcal)
生ハムでクリームチーズを包んだ、お手軽レシピです。チーズを厚く切るとカロリーが上がってしまうので、薄切りにして野菜を具材にプラスするとカロリーオフできます。
クリームチーズはヘルシーな食材
クリームチーズは少しカロリーは高いですが、糖質量が少なめで、GI値も低いので太るのが気になる時でも摂取しやすい食品とも言えるでしょう。適量を取り入れて、カロリーオフレシピにも役立ててみてください。