食べても太れない原因5選!病気かも?ガリガリで悩み中でも太る方法を紹介!
【管理栄養士監修】食べても太れないという悩みを抱えてはいませんか?原因は何でしょうか?今回は、食べても太れない原因を<病気・胃下垂・タバコ>などに分けて詳しく紹介します。実際に実践できる、健康的に太る方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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- 食べてもガリガリ…。太れない原因とは?
- 食べても太らない原因①:身体の病気
- 原因①胃腸に関する病気
- 原因②糖尿病
- 原因③バセドウ病
- 食べても太らない原因②:精神の病気
- 原因①うつ病
- 原因②拒食症
- 食べても太らない原因③:生まれつきの体質・遺伝
- 原因①消化器官が弱い・強すぎる
- 原因②胃下垂
- 原因③脂肪細胞が少ない
- 食べても太らない原因④:食事の仕方
- 原因①1日に必要なカロリーを摂れていない
- 原因②栄養バランスが悪い
- 原因③水分で消化酵素が働きにくくなっている
- 食べても太らない原因⑤:生活習慣
- 原因①タバコを吸っている
- 原因②お酒を飲みすぎている
- 食べても太れない人が健康的に太る方法は?
- ①消化酵素を多く含む食品を摂る
- ②1日3回の食事をしっかりと摂る
- ③生活サイクルを正す
- ④適度に運動をする
- 食べても太れない時は原因を考えてみよう
食べてもガリガリ…。太れない原因とは?
テレビ番組や雑誌では、太ったときのダイエット法などが目立ちますが、食べても太れない場合もあります。痩せている方が良いと考えられることが多い一方で、太れないという悩みを抱えて困っている人もいるでしょう。食べても太れない・ガリガリな人がいますが、どのような原因があるのでしょうか?代表的な例は以下の通りです。
・身体の病気
・精神の病気
・生まれつきの体質・遺伝
・食事の仕方
・生活習慣
身体の病気では胃腸の不調や糖尿病などがあり、精神の不調ではうつ病や摂食障害が関わってきます。また、脂肪細胞の数や胃下垂などの遺伝的な体質や普段の食習慣が原因で必要な栄養やカロリーがとれていない場合も太れないこともあります。
これらの太れない原因については、次の見出し以降で詳しく紹介するので、参考にしてください。
鈴木志穂美
管理栄養士
健康を維持できる体型には個人差があります。自分自身が心地よいと思える状態を見つけられるとよいですね。
食べても太らない原因①:身体の病気
食べても体重が増えず、太れない原因の一つが身体の病気です。病気が原因で太れない場合は、医師の診断のもと、病気の治療を行うことが大切です。心当たりがある人は、まず病院で診断してもらうとよいでしょう。ここでは、太れない原因でよくみられる病気を紹介します。
原因①胃腸に関する病気
胃腸はストレスを受けやすい器官で、ストレスを受け続けていると急性胃腸炎や慢性胃腸炎などの病気も起こります。ストレス太りなどという言葉もありますが、多くの場合ストレスは胃酸過多や消化不良などの胃腸の不調を引き起こし、食べられなくなることが多いです。
消化不良を起こすと、栄養を正常に吸収できなくなり体重も落ちてしまいます。ほかにも、胃の摘出手術の後は食べる量が減って太れないことや、病後のストレスにより胃腸に不調が残って体重が増やせないなども珍しくありません。
原因②糖尿病
糖尿病は予備軍を含めると10人に1人と言われる生活習慣病のひとつで、糖尿病が太れない原因になってしまうこともあります。糖尿病になると膵臓からのインスリン分泌が非常に少ないか、あるいはほとんど分泌されなくなってしまうので、血糖値が上がってもインスリンがうまく作用しません。
そのため、本来エネルギーに変換されるブドウ糖がうまく変換されず、ブドウ糖の代わりに必要な脂肪やタンパク質が分解されてエネルギーとして使われます。こうして、食事から摂取したものがエネルギーになれず、食事からカロリーを摂取しても体重が増えなくなるのです。(※1)
原因③バセドウ病
バセドウ病は自己免疫疾患のひとつですが、バセドウ病が原因で太れないことも少なくありません。バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、甲状腺が腫れたり、眼球が突出するなど、いろいろな症状がおこります。中でも、代表的な症状のひとつが体重の減少で、病気により新陳代謝が異常に高まるのが原因です。
新陳代謝が異常に高くなると、食べてもカロリー摂取がカロリー消費に追いつかなくなるので、体重減少が起こります。食べても体重が減ってしまって太れないときは、バセドウ病のによる症状のチェック項目を確認(※下記参照)し、心当たりがある人は医師の診断を仰ぐようにしましょう。(※2)
バセドウ病では、甲状腺機能亢進症により全身の代謝が異常亢進しているために、下に記すように全身にさまざまな症状がみられます。
眼球突出、眼球運動障害
びまん性甲状腺腫(甲状腺全体が腫大した状態)
頻脈・動悸・息切れ
多汗・暑がり
手指振戦・筋力低下
食欲亢進・下痢・腹痛
過少月経・無月経
体重減少(代謝亢進のため、よく食べているのに体重が減る)
精神的高揚・イライラする、精神不安定、集中力の低下
疲れやすい、不眠
微熱が続く
二次性骨粗鬆症
上記の症状はすべて表れるわけではなく、個々の患者さんで違いがみられます。
食べても太らない原因②:精神の病気
ここまで、身体の病気が原因で体重が落ちて太れないケースを紹介してきましたが、同じ病気でも精神の病気が原因で太れない場合もあります。ここでは、主に精神の病気が原因で太れない場合を紹介します。
原因①うつ病
うつ病は心の風邪とも言われ、多くの人がかかる可能性がある精神的な病気のひとつです。ストレスが原因で引き起こされることが多く、不眠や気分の落ち込みなど、いろいろな症状が知られています。うつ病にかかると、食欲も減退し、太れない、痩せてしまうケースも少なくありません。
また、うつ病の原因となるストレスが体にも作用し、胃腸の不調も招いている場合もあります。うつ病になると胸やけや気分の悪さを感じて食欲がわかず、次第に食べる量が減り摂取カロリーも少なくなります。しかし、うつ病の治療のためにはタンパク質やビタミンなどを摂取できる、栄養バランスの整った食事は不可欠です。
うつ病になって体重が減ってしまった場合は、医師と相談しながら食生活や食事のとり方を見直すようにしましょう。(※3、4、5)
鈴木志穂美
管理栄養士
うつ病は、自己判断せずきちんと医師の診察をうけ、適切な治療を行うことが大切です。