寝る前の炭酸水は虫歯・太る可能性も?正しい飲み方やメリットも紹介!
【管理栄養士監修】寝る前に炭酸水を飲んでも大丈夫なのでしょうか?今回は、寝る前に炭酸水を飲む〈虫歯・太る〉などリスクや、逆に〈ダイエット〉などへのメリット・効能も紹介します。寝る前に炭酸水を飲む際の注意点や、結局いつ飲むのが一番いいのかも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
②胃の働きを助ける
炭酸水に含まれている炭酸ガスは、胃の粘膜を刺激して消化液の分泌を活発にします。その結果、体内の老廃物の排出促進や脂肪分解酵素の活発化など、胃腸の環境の改善に効果的です。便秘がちの人は、薬の服用ではなく炭酸水を飲むことで自然に腸内環境が改善できます。
就寝前に炭酸水を飲むと、炭酸の胃腸の働きを助ける作用で起床と同時に便通があってすっきりと健康的な朝を迎えることができます。無糖の炭酸水は飲み過ぎなければ体への負担がなく、健康な人であれば水の代わりに飲んでも大丈夫です。就寝前の炭酸水は、常温でコップ1杯150ml程度の摂取にとどめておきましょう。
(*炭酸水を飲むメリットとデメリットについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
寝る前に炭酸水を飲む場合の注意点・ポイント
体に良いとされている炭酸水ですが、炭酸水の種類や飲み方によっては、逆の効果を招く事になるので注意が必要です。ここでは、寝る前に炭酸水を飲む場合の注意点・ポイントを紹介します。
①炭酸水を飲んだ後は水を飲む
寝る前に炭酸水を飲んだ場合は、すぐにうがいをするか水を飲むようにしましょう。無糖の炭酸水は弱アルカリ性ですが、口内の酸性度が水を飲んだ時に比べて若干高まります。それにより歯のエナメル質を溶かし、歯に負担をかけることになります。また就寝中は唾液の分泌量が少なく、口内が酸性に傾きやすいため日中よりも注意が必要です。
しかし、就寝前に炭酸水を飲むと胃腸の働きが活発になるほか、心身をリラックスさせる副交感神経が刺激されて安眠しやすくなるメリットもあります。
②味付きの炭酸清涼飲料水は避ける
炭酸清涼飲料水を飲み過ぎた場合の体への悪影響例は、下記の通りです。
・疲労感
・不眠
・糖尿病
・骨折や骨粗しょう症
・虫歯
・体重増加
健康効果を得るためには、炭酸水に糖分やフレーバリング等を加えた味付きの物は避けるようにしましょう。前述した通り炭酸飲料にはブドウ糖・果糖からなる異性化糖が使用されているので、体重の増加の原因となります。
ブドウ糖・果糖という言葉から、体に優しいイメージを持たれがちですが、血管や内臓の糖化リスクがある高カロリー甘味料です。摂取量によっては、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めるため注意しましょう。
炭酸清涼飲料水の飲み過ぎによって弱アルカリ性に保たれている体が酸性に傾くと、疲労感や不眠などの症状が出ます。加えて体の中和作用により骨からカルシウムを排出するため、歯のエナメル質がもろくなり虫歯のリスクや骨粗しょう症の発生率が高まります。(※6、7)
伊達友美
管理栄養士
異性化糖は、ブドウ糖に比べて、約10倍糖化しやすいともいわれているので、体の老化や肥満のリスクを高めてしまいます。
③飲み過ぎるとむくみに繋がることも
炭酸水には血管を広げて血のめぐりを良くする働きがあり、むくみの対策に効果が期待できます。しかし、一部の炭酸水や炭酸水飲料にはナトリウムや食品添加物が含まれているため、飲み過ぎると逆にむくみの原因となり得ます。
健康や美容の効果を期待するのであれば、常温の炭酸水を150~200mlの量を1日5杯程度飲むのが適切です。飲みすぎるとお腹の膨満感やむくみ、歯のエナメル質の侵食などが起こることもあるため、注意しましょう。(※8、9)
伊達友美
管理栄養士
常温であっても、水分の摂りすぎは冷えにつながり、むくみや体脂肪の蓄積につながることもあります。
④ストローで飲むのがおすすめ
ストローで飲むと口の中に炭酸が広がらず、歯に触れるのを極力避けることができるので、一番歯に良い飲み方です。炭酸水を飲む際に口に溜めて炭酸の感覚を楽しみながら飲む人がいますが、虫歯の原因になります。
炭酸水を飲んで酸性になった口の中を唾液が中和して中性にしてくれますが、口の中が酸性になっている時間が長いほど歯にダメージを与えるため、ストローを使って飲みましょう。
炭酸水はいつ飲むのが一番いいの?
健康に様々な効果が期待できる炭酸水ですが、飲み方や飲むタイミングで効能・効果が変わります。ここでは炭酸水の上手な飲み方や適切なタイミング、適量と注意点について紹介します。