朝ごはんにカップラーメンは健康に悪い?太る?栄養価・塩分から徹底調査!
【管理栄養士監修】朝ごはんにカップラーメンを食べるのは健康に悪いのでしょうか?太る気もしますね。今回は、朝ごはんにカップラーメンを食べるのは健康に悪いのか栄養価を元に徹底調査して紹介します。朝ごはんにおすすめなカップラーメンも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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朝ごはんにカップラーメンを食べるのは健康に悪い?太る?
インスタントのカップラーメンと聞くと、袋ラーメンに比べて手軽ながら体に悪いと言ったイメージが強い食品でもあります。朝の時間がないときや二日酔いのときにカップラーメン食べるのは、本当に健康に悪いのでしょうか。太るという噂や下痢をするといった話もありますが、本当にカップラーメンを朝に食べるのは健康に悪いのかを紹介します。
カップラーメンが健康に悪いイメージがある理由
カップラーメンが健康に悪いと言われている理由は色々あります。昔からカップラーメンが体に悪いと言われているのはなぜなのか、ここでは2つ紹介します。
①一般的な食事にくらべ野菜が少ない
まず、カップラーメンだけを長期にわたり食べ続けた結果、野菜が不足し脚気になることがあります。カップラーメンだけでは麺の炭水化物がほとんどで、その他のビタミンやミネラルは不足しがちになります。しかし脚気はカップラーメンだけではなく、白米や白パンや麺など、精製された食品だけを食べ続けたときにも起こる病気です。
また、カップラーメンを長期間食べ続けるというときは、非常に忙しい状況が続いていたり偏った食生活にならざるを得ない状況でもあります。カップラーメンが体に悪いというよりも、長期間ストレスが強くかかる状況に陥っているため、体を壊す場合があるとも考えられます。(※1)
②以前に粗悪品が販売されていた時代があった時のイメージ
世界初のインスタントラーメンは、現在でも人気のチキンラーメンで昭和33年に発売されました。すぐに品切れが続出し、チキンラーメンを模倣した質の悪い油で作られた粗悪品が出回りました。そのため模倣品を食べてお腹を壊す人も多く、インスタントラーメンが体に悪いイメージが定着してしまったのが原因です。
またこの当時は高度経済成長期であり、忙しく働く人が多かったため毎日カップラーメンだけを食べて、体を壊していた人も多くいました。
朝ごはんにカップラーメンは悪いのか徹底検証
朝ごはんにカップラーメンは本当に悪いのかを、栄養バランスの面から見てみましょう。確かにカプラー面だけでは野菜は不足しそうですが、一日の生活に必須と言われるたんぱく質や糖質の量はどうでしょうか。
カップラーメンの栄養価を1食の摂取量目安と比較
含有量 | 1食の摂取量の目安 | |
カロリー | 403kcal | 61% |
脂質 | 18g | 97% |
炭水化物 | 51g | 53% |
タンパク質 | 24g | 41% |
塩分 | 5g | 227% |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。
こちらは平均的なカップラーメンの栄養価と、一食当たりの摂取目安です。カロリーを見てみると、男性であれば少し足りないくらいであり、女性であればちょうど良い量にあたります。カップラーメンは麺が大半を占めることから、炭水化物と麺を揚げる過程で使われる脂質が多いものの、一食当たりの量としてはちょうど良いです。
炭水化物はたんぱく質をエネルギーとして燃やす働きがあり、体の代謝に関わります。朝食はその日一日のエネルギーを得るものであることを考えると、体は炭水化物を必要としているため、何も食べないよりはカップラーメンを食べた方が良いと言えます。(※2、3)
【結論】カップラーメンの塩分には注意すべき
カップラーメンの栄養素を見た場合は、カロリーやPFCバランスは特に問題なく、標準的な食事と変わらないことがわかりました。ただし、カップラーメンに限らず麺類は塩分が高くなる傾向にあり、塩分をできるだけ抑えるように工夫して食べる必要があります。
カップラーメンの塩分は主にスープに含まれており、スープもすべて飲むとむくみや高血圧の原因となり、食も進みやすくなることから太る原因にもなります。カップラーメンを食べるときはスープを残して食べるようにすると、ある程度の塩分は抑えられるのでおすすめです。
また、キュウリやバナナなどのカリウムを含む食品を食事の時に一緒に食べることで、ナトリウムを尿と一緒に排出してくれるのでむくみにくくなります。(※4、5)
(*カップラーメンが体に悪いのかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)