エリスリトールの危険性は？発がん性など副作用・デメリットはない？

健康志向が高まっている中で、食品の成分に気を付けている人も多いのではないでしょうか。近年多くの甘味料が様々な食材に使われていますが、ここでは甘味料であるエリスリトールについて説明をします。（※1）

自然派甘味料のラカントの主成分でもあるエリスリトールは、人工甘味料に分類され、食材の糖質から抽出されたブドウ糖を発酵させたものです。さっぱりした後味の控えめな甘みで、糖尿病の人の食事やダイエット食品などで使われています。

エリスリトールの特徴は、カロリーがほとんどなく、血糖値を上げないことです。1gあたり0.2kcalと、カロリーは砂糖の1/20ながら砂糖の70％もの甘さがあり、砂糖の甘みに近い味とされています。

また虫歯の元になる酸が含まれていないという特徴があります。甘みがありながら虫歯菌に利用されず、口の中のphも上げないため、虫歯予防のお菓子にも使われるようです。（※2、3、4、5）

(＊エリスリトールについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

カロリーゼロで使いやすく、ラカントなど人工甘味料の成分としても使われ、糖尿病の人やダイエット中におすすめなエリスリトールですが危険性はないのでしょうか。ここでは安心してエリスリトールを使用するために、エリスリトールの発がん性などの副作用やデメリットについて解説します。

エリスリトールは、JECFA（FAO/WHO合同食品添加物専門会議）と厚生労働省でも認められている信頼できる人工甘味料です。JECFAはWHO（世界保健機関）とFAO（国際連合食糧農業機関）が合同で行っている、信頼性の高い機関です。

天然の食材から成分を抽出しているので、合成甘味料に比べると危険性が少なく安全性が高いでしょう。発がん性の面でも心配はなく、糖質制限中の人でも安心して使用することができる食品です。

比較的安全性が高いエリスリトールですが、大量に取り過ぎてしまうと副作用の恐れもあります。エリスリトールは糖アルコールの中でも緩下作用を起こしにくいとされていますが、大量に取り過ぎてしまうとお腹を壊してしまうかもしれません。

お腹が緩くならない目安として日本の研究結果によると、成人男性1kg0.66g、成人女性1kg0.80kgとされており、一度に摂取する量は成人の場合40g程度となっています。

(＊人工甘味料の危険性について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)