妊婦・妊娠中は牡蠣NG？カキフライならOK？あたったらどうすべき？

妊娠中に牡蠣を食べるのは問題なく、むしろ妊婦にとって亜鉛や鉄分などの有効な栄養が含まれますが、実際にどのように気をつけて食べるべきかという疑問について解説します。妊娠中の食事は赤ちゃんの成長に関わる重要なことなので参考にしてください。

前述したとおり牡蠣はノロウイルスやビブリオ菌の食中毒になる危険があるものの、十分に加熱することにより防ぐことができるので、食べる際は生ではなく必ず加熱してください。体調が悪い時は免疫力が低下しているので、加熱したものでさえも避けた方が良いかもしれません。

おすすめの調理法はカキフライやアヒージョなどで、食材の中心まで十分に加熱することが必要です。その他にも、缶詰の牡蠣は食中毒の心配をせずに食べることができます。

(＊牡蠣の加熱時間について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

栄養豊富で妊娠中にも適した食品であるという理由で、牡蠣ばかり食べることは避け、量は1日1～2個に抑えることをおすすめします。そのためにも、妊婦は牡蠣小屋などの食べ放題へは行かないことが無難です。

日頃の健康的な食事の仕方でも言えることですが妊娠中は特に、特定の食べ物を食べ過ぎては栄養が偏ってしまいます。さまざまな食材からバランス良く栄養を摂取することを心掛けてください。

（＊牡蠣の食べ過ぎについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。）

妊娠中は食べるものに敏感になっていたとしても、生の牡蠣を気づかず食べてしまう場合やあたってしまう場合もあるかもしれません。そのような状況になった際に、どのように対処するべきかという疑問について解説します。

生の牡蠣を食べたからと言って必ずしも食中毒になるわけでなはく、体調に異変がない場合もあります。しかし万が一を考えて、受診できる病院を準備しておくべきでしょう。いつも受診している産婦人科に行くことが一番安心ですが、時間帯や曜日による休診日の場合は代替案を考えておく必要があります。

ノロウイルスは24～48時間、ビブリオ菌は平均12時間の潜伏期間があると言われています。食べた直後は平気でも、数日後に下痢や腹痛などの症状が出る可能性もあるので、体調の変化を観察するようにしてください。

万が一牡蠣にあたって下痢や嘔吐などの症状が出てしまった場合は、脱水しやすいので水分補給を意識し、症状が落ち着いてきたらかかりつけの病院へ行きましょう。食中毒の場合は毒素を体外に排出することで症状が治まるので、下痢止めや吐き気止めなどを服用するのは避けてください。

食べ物にあたること自体は赤ちゃんに直接的な影響はないものの、下痢や嘔吐により母体が弱ってしまうことは赤ちゃんの成長に少なからず影響します。なかなか症状が治まらず心配な場合は、かかりつけの病院に連絡すると良いでしょう。

生の牡蠣を食べることは、ノロウイルスやビブリオ菌の可能性もあり避けた方が良いものの、しっかり加熱調理をすれば妊婦でも安心して牡蠣を食べられます。妊娠中にもおすすめの牡蠣のレシピを紹介するので参考にしてください。

フライの衣に青のりが混ぜることにより、香ばしくなり食欲がそそるカキフライのレシピです。加熱する前に牡蠣を短時間お湯にくぐらせるという作業は、牡蠣の身が締まり食感が良くなる効果があります。