パッションフルーツの栄養素と効能は?皮・種にも豊富?食べ方やレシピのおすすめも紹介!

【管理栄養士監修】パッションフルーツに含まれる栄養素を知っていますか?今回は、パッションフルーツの栄養成分・効能に加え、〈皮・種・花〉の栄養成分を効率的に摂れる食べ方も紹介します。食べ方・レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |管理栄養士・栄養士 住吉彩
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管理栄養士、野菜ソムリエプロ。 病院で1000人以上の食事指導、栄養管理を経験。現在は”食のチカラで、心も身体も健幸美人で溢れる社会を作りたい!”...
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管理栄養士、野菜ソムリエプロ。 病院で1000人以上の食事指導、栄養管理を経験。現在は”食のチカラで、心も身体も健幸美人で溢れる社会を作りたい!”という思いから独立し、講座を主宰したり、講演、執筆、監修などを行っている。趣味は家庭菜園。万年ダイエッターを卒業するためのポイントをまとめたメルマガも配信中。

目次

  1. パッションフルーツはどんな食材?
  2. パッションフルーツの旬や選び方
  3. パッションフルーツの味・食感
  4. パッションフルーツの栄養素と効果・効能
  5. ①βカロテン
  6. ②ビタミンB6
  7. ③ビタミンC
  8. ④カリウム
  9. ⑤葉酸
  10. ⑥クエン酸
  11. ⑦ナイアシン
  12. ⑧ピセアタンノール
  13. ⑨マンガン
  14. パッションフルーツの栄養成分を効率よく摂れる食べ方は?
  15. ①種まで食べる
  16. ②皮も料理に生かす
  17. ③花はハーブティーに使える
  18. パッションフルーツの栄養がとれる食べ方・レシピのおすすめ
  19. ①パッションフルーツとマンゴーのジャム
  20. ②パッションフルーツのドレッシング
  21. ③パッションフルーツ寒天
  22. ④パッションフルーツのカッペリーニ
  23. ⑤パッションフルーツのチーズケーキ
  24. パッションフルーツは栄養豊富な食材

ビタミンB6には、炭水化物や脂質・タンパク質などのエネルギー変換を促進する効能があります。また、美容効果や月経不調の改善、妊婦のつわり軽減などホルモンバランスに影響する成分で、女性に嬉しいはたらきが多く期待できます。

年齢を重ねるごとに皮膚のコラーゲンやエラスチンが減少し、潤いやハリがなくなっていくことはよく知られていますが、体内にコラーゲンのもとがあっても、ビタミンB6が不足しているとコラーゲンやエラスチンに変換されません。美容に必要なこれらの成分はビタミンB6のサポートがあって活躍できるので、女性にとっていかに大切な成分であるかが分かります。(※3)

③ビタミンC

含有量(100g) 1日の摂取量の目安 1日の摂取量に占める割合
16mg 100mg 16%

ビタミンCも美容に大切な栄養成分で、コラーゲンの生成促進やシミのもととなるメラニン色素を抑制するはたらきがあり、不足すると、肌のシミやたるみ、老化の原因になるともいわれています。

ビタミンCも強い抗酸化作用がありますが、活性酸素を抑えるために活動するとビタミンCそのものが酸化し効果がなくなります。そのため、飲酒、喫煙、生活習慣の乱れは、ビタミンC不足になりやすいので注意が必要です。他にも、鉄分の体内吸収を促進するはたらきもあるので、貧血になりやすい方は鉄分とあわせて摂取しましょう。(※4)

④カリウム

含有量(100g) 1日の摂取量の目安 1日の摂取量に占める割合
280mg 2500mg 11%

カリウムには体内の塩分・水分量を調節する効果があり、余分な塩分や水分を体外に排出してくれるので、高血圧の予防やむくみの改善効果、そこから美容やダイエットにも効果的と言われています。日本食は塩分過多になりやすいと言われているので、健康のためにカリウムは積極的に摂取した方が良いでしょう。

特に妊婦が高血圧症と診断されると、妊婦、胎児ともに危険な状況になることもあります。普段から意識して食事に取り入れると良いでしょう。(※5)

⑤葉酸

含有量(100g) 1日の摂取量の目安 1日の摂取量に占める割合
86μg 240μg 36%

葉酸は水溶性ビタミンのひとつで、血液や細胞の生成をサポートをする成分です。妊婦の摂取が推奨されているのは、胎児は細胞分裂が活発であり、葉酸が正常な成長を促すからとされているためです。妊婦では480μg、授乳婦で340μgと通常より多い摂取量が推奨されています。

葉酸が不足すると、神経系の発育不全のリスクが高まったり、妊娠の経過にも影響したりするので、妊婦は特に意識して摂取しておきたい栄養成分と言えるでしょう。パッションフルーツは、100gで1日の摂取目安の1/3をまかなえます。(※6)

⑥クエン酸

クエン酸は疲労物質である乳酸を排出したり、血液の流れを改善したりするはたらきがあるので、新陳代謝の向上や疲労回復に効果的な栄養成分です。また、抗酸化作用もあるため、ガンの予防や美肌効果にも期待されています。摂取量の目安は明確には定められていませんが、一般的に1.5g~2.0g、運動量の多い人で5gほどと言われています。

⑦ナイアシン

含有量(100g) 1日の摂取量の目安 1日の摂取量に占める割合
1.9mg 15mg 13%

ナイアシンはビタミンBの一種で、血行促進のほか、脂質や糖質をエネルギーに変換するはたらきがあります。また肝機能をサポートする役割もあるため、二日酔い予防にも効果的です。他にもナイアシンは、幸福感や満足感を調整する神経伝達物質のひとつであるセロトニンのもとになる成分で、イライラや鬱、睡眠障害の改善にも良いとされています。

パッションフルーツにはナイアシンがとても豊富に含まれているので、食事に取り入れ、体と心の健康効果を高めましょう。(※7)

⑧ピセアタンノール

パッションフルーツの種にはポリフェノールの一種でピセアタンノールと呼ばれる美容成分が豊富に含まれており、その量はブドウ果実の約7000倍にもなります。そのピセアタンノールを、森永製菓が独自の技術で高濃度抽出した成分がパセノールです。

ピセアタンノールには、たるみ防止、くすみやしみの予防、肌の保水力改善、細胞の活発化など美容に良いとされる成分が多く含まれています。また、血糖値の上昇を抑制するはたらきもあるため、糖尿病の改善効果にも期待されています。女性に嬉しい美容効果やホルモンバランスの改善に有効なので、パッションフルーツは種まで食べるようにしょう。

⑨マンガン

含有量(100g) 1日の摂取量の目安 1日の摂取量に占める割合
0.1mg 4mg 3%

マンガンはさまざまな酵素を生成する成分で、骨の形成に作用したり、糖質・脂質の代謝酵素や抗酸化作用のある酵素などに変換されたりと、成長や生殖に深く関わる栄養成分です。植物性の食品に多く含まれており、摂取量も微量であるため通常の食生活での欠乏の心配はないとされています。

ただ、妊婦については、マンガンの欠乏や過剰摂取は、胎児の成長に影響があるとの研究もあるようです。あまり気にするほどではないですが、パッションフルーツの食べ方も適量を心掛けましょう。(※8)

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